唐茄子はカボチャ

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男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく

2008年12月01日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく

松竹

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1978年 21作

自分の行きたい道を結婚によって断念してしまう・・・
寅さんは自分だったら踊りを続けさせるのに・・・と思うのですが・・・

本当に結婚が原因で踊りをやめるしかないということなら、それは男のエゴというものではないかと思うのです。

1978年の作品です。結婚して専業主婦なんていうのが普通に女の幸せ像だったのでしょうか。

下町の太陽では団地に住んで専業主婦みたいのがうらやましがられていて、その中で、倍賞千恵子さんが、それが本当の幸せなの?と思うところがありましたが、そんな疑問を投げかけつつ・・・・

でも、ななこさんはダンスを捨てました。

部隊の袖で私やめたくないといったのが本音でしょう。その彼女の思いをうけとめてあげられない男って・・・何なんでしょうか。

でも、それはあくまで、結婚が障害になっているのであればの話です。

ななこさんも何度か言ってました。体力の限界です。
年をとるともう若い時のようには動けなくなります。そして、自分がやりたくても、出来なくなってしまう・・・まだお客さんがついてくれていればいいけど、気がついたら、舞台にすら上がれないなんてこともあるかもしれません。

それと、いわゆる「普通の生活」こそが人間の幸せなんじゃないのかということ。妹の赤ちゃんのあやし道具をまじまじ見つめます。さくらをうらやましいといいます。

わが道を行く・・・奈々子さんはわが道を選びました。どっちが後悔する道なのかはわかりませんが・・・

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奈々さんは最初は自分の生きてきた道を捨ててまで結婚することはできないと思っていました。

しかし、年をとって若い人には色々とかなわないことも出てきます。体力的にもきついわけです。夢中で踊ってきたけれど、ふと気がつくと同じくらいの年の娘はみんな結婚して子どももいます。家に帰って一人というのも寂しい。夢中でやってきたけれど、自分の人生はこれでよかったのか・・・という思いもよぎるわけですね。

まだやめたくない!そして自分の生きてきた道はこれでよかったと歌うわけです。どんな気持ちだったでしょう。

まあ、それも自分の選んだ道です。幸せになることを祈らずに入られません。でも、寅さんの言うように、踊れなくなって後悔しないかなあ・・・というのもありますが・・・
寅さんは、踊って輝いている奈々さんにほれました。だから、奈々さんに踊りがあることが前提みたいなもので、踊り続けて輝く続けてほしい・・・それを見守っていたいと言う思いなんでしょうね。

だからふられたからとかよりも、踊りを捨てたことがショックだったのかもしれません。それで彼女を攻めることもできないし・・・結婚する相手を攻めることもできないし・・・

寅さんはかなしいねえ・・・

2008-02-05