唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

スリングブレイド

2007年01月25日 | 映画 さ行
心温まる交流・・・それを邪魔する男・・・
自分が男を殺せば・・・この男の存在がなければ・・・みんな幸せになれるのに・・・ということで殺っちゃうわけです。話はそれを肯定的に描いています。じっさいに、この映画をみた中で感じる南部の田舎の閉鎖的な環境の中で、逃げようにも逃げられない。脅しに屈するか、自由になりたいならその男の存在を消すしかない・・・という選択をしてしまうのもわからなくはない。

心の中では、早く殺せ!と思ったところもありました。そう思うくらい憎い男ですから。

でも、本当は、母親が何とかしなければいけなかったのではないだろうかと思います。まず、そんな男に引っかかってんじゃねえ!とも思いましたが、それはまあ、仕方がないとしてもですね、本当に子どものためを思うのであれば、何らかの行動をおこすべきだったはずなのに、それもする様子もない。その土地が女性を従順にさせてしまうのかもしれませんが・・・

殺すのは手っ取り早い方法ではありますが、正しい方法ではありません。まあ、そういう結末もありかなとも思うし、みている人はだいたいそれを予想したし、少なくない人がそれを望んだと思います。でも、ほかに方法はなかったのかなあ・・・というのも考えちゃいますね。

さっきから同じこといってる?

病院から社会に追い出され、そこでようやく根をはることができたのに・・・元の場所に戻るのは、追い出されたときは望んでいたにせよ、今はそこよりも居心地がいい場所を見つけたのに・・・元の場所に戻るだけと自分にいい聞かせたのかもしれません。