昨日は長町の「前田土佐守家資料館」で、企画展の解説講座がありました。
「前田土佐守家」は、利家の次男利政を祖とする家柄で、加賀藩の「年寄」(他藩で言うところの「家老」)である加賀八家の一つ。利家とまつの血筋を現在まで受け継いでいる唯一のお家でもあります。
芳春院(まつ)の書状や初代利政所用の甲冑などが、常設展示されています。
利政所用の甲冑は「黒漆塗黒糸威二枚胴具足(くろうるしぬりくろいとおどしにまいどうぐそく)」とよばれる当世具足で、その名のとおり、黒光りした漆塗りの具足です。兜の形がユニークで、ウサギの耳をかたどっています。ウサギというと、戦のイメージとかけ離れていますが、遠くまで聞こえる、小さな音まで聞き分けられる耳のイメージが好まれたのでしょうか。
現在、「土佐守家お抱えの学者たち」という企画展が行なわれています。
江戸時代、「学問」というと「儒学」を指したようですが、当然のことながら、テキストはすべて漢文。「漢文(漢詩」」というと、私などはすぐに「あの方」を思い浮かべてしまうのですが、当然の教養とはいえ、現在の私たちには「う~ん」とうなってしまわずにはいられません。
朝から降ったりやんだりしていた雨も、資料館を出るころにはあがっていたので、ぶらぶらと長町の武家屋敷界隈を散策。
土塀にかけられた「菰掛け」は、長町の冬の風物詩ですが、今年は雪のない比較的穏やかな日が続いています。
長町界隈は、道が迷路のように入り組んでいて、いつ行っても、不思議な空間に迷い込んだような錯覚を覚えます。
観光客の姿もボチボチ見かけました。
とても斬新でステキ。「近未来」という言葉さえ頭に浮かびました(笑)
それから、一度も見たことの無い謙信の兎耳の兜もあってビックリしました。
兎は尊ばれていたのかしら。
長町は全然雪が無いようですね。
兼六園の雪吊りも今年はいらないくらいでしょうか・・・
私も気になって、検索かけてみたら、結構出てきました。兎耳の兜。
月信仰がそのいわれなんだとか。兎の俊敏さ、耳の鋭さも好まれたのだと思います。が、兎のイメージって、やはり戦っぽくないですね(^_^;)