名月をとってくれろと泣く子かな(小林一茶)
昨日は中秋。皆さんのところでは月は見えたでしょうか?
私の住む北陸の某市(今更伏字にすることもないが・・・)では、昼間は雲が多かったので、これでは月も期待できないかな・・・、と半ばあきらめかけていたのですが、『義経』が終るころ外に出てみると、すっきり晴れ渡り、煌々と月かげがあたりを満たしていました。
「かげ」というと現在では「光」の対極にあるものとしての意味合いが強いですが、かつては「ひかり」そのものの意味でもあったわけです。「月影」などというときの「かげ」はまさにその意味ですね。
いにしえより、仲秋の名月は多くの歌に詠まれてきましたが、一茶の句を取り上げてみました。
私の通っていた信州の小学校では、毎年冬になると低学年は「一茶俳句カルタ」を、高学年は「百人一首」をやることになっていて、そのときに一茶の俳句は結構覚えました。(「百人一首」も小5で全部覚えたので、高校になって「百人一首」の宿題が出たときは大変楽をした思いがあります(*^_^*))
冒頭の句も、その「一茶俳句カルタ」にあったもの。
天空に浮かぶ満月を「とってくれ」とせがむ幼子と、この望みをかなえてはやりたいが、かなえられない望みに少々戸惑う父親。父子のやり取りに温もりを感じる句です。
ところで、今これを書いていて気になったのですが、「俳句カルタ」ではなくて「発句カルタ」という名称の方が、本来ならば正しいのでは?と思ってしまった次第です(^_^;)
でも、今の学校じゃあ(かつてもそうだったかも?)、「五・七・五」は(川柳以外)みんな「俳句」扱い。これって変といえば、変。
こちらのブログは落ち着いた雰囲気ですね。(^^)
私の地域も、同じように月が見えましたョ~。
この一茶の句、あどけない子供心がうまく詠まれていますよね。私も子供の頃、中秋の名月には本当にうさぎが餅つきをしているのだと思っていました。うさぎの姿が見たくて、ずいぶん長い時間、月を眺めていたものです。(^^ゞ
ご訪問ありがとうございました。
七夕やお月見の日って天気が悪いことが多いのですが、今年はすっきり晴れました。
>うさぎの姿が見たくて、ずいぶん長い時間、月を眺めていたものです。(^^ゞ
わかります。大きくなって、ウサギの正体がクレーターだとわかってからも、月を眺めるのは好きですね。
タノさん
>酔払うてて失念
タノさんらしい(笑)。
名月とわかってて、月を眺めながら呑んだら、もっと風流だったかも(*^_^*)