ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

民族・エスニシティの経験

2018年01月07日 03時38分05秒 | 
自分自身の頭の中がこなれていないので、どう表現していいか消化できないままだけど。

「当事者の生活やアイデンティティの安定、当事者グループ間の多様性の肯定といった動き」と「社会的な変革を目指す運動との間」といった大きなベクトルがある中で実践や事業や活動は揺さぶられるのかな。その中で、一つの語りに収斂させないこと、一つのカテゴリーに落とし込まないことというのは大事なのかなと思った。

もう一つ、民族・エスニシティを経験するという見方も新鮮だった。

「日系であることはアメリカで生存するための生活資源へのアクセスを可能にする具体的な人的ネットワークを指していたものが、近年ホスト社会への包摂が達成されつつある状況においてそれは政治的な資源として、あるいはアイデンティティの「確かさ」の感覚を構築する実践として活用されているという」こと。具体的にどう経験しているかということが問われるような状況になっているのだろうし、ルーツをもつことの意味が多様化しているのであればなおさら意識しないといけないのだろう。

「従来は文化的資源としてのエスニシティの共通性を確認することが重視されていたのに対して、個人化社会におけるエスニシティは実存的問題に解答を与えるために向き合わなければならない課題のひとつとして、人々に認識されている」ということも同じだろうと思った。

「在日朝鮮人という民族経験」李洪章、生活書院

変化に敏感でないといけないし、多様性を大事にしたいと思うのであれば個々の語りと経験にどれだけ寄り添うことができるかということが大事なのだろうなと思った。当たり前やけど、みんな同じじゃないし。
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