チェ・ミンシク主演の大作ホラー映画だ。昨年韓国で大ヒットした作品である。だけど、これはなんだかわけのわからない映画である。エンタメホラーなのだけど、なんだか深刻な描写が続く。アメリカと韓国を舞台にして、今起きている祟りが過去の出来事とつながっているから、祈祷師を呼んでお祓いをしてもらう。今ここで苦しんでる赤ちゃんの命を守るために祖国の墓を暴き、土葬された先祖の遺体を焼くことで呪いの連鎖を断ち切ろうとする。おどろおどろしい描写が丁寧に描かれている。何が起きたのか、わからないまま次の話へと続く。たしか全体は６章くらいからなる。第1章、2章とタイトルが出る。
後半これが日本による祟りでそれは豊臣秀吉による朝鮮出兵、さらには旧日本軍の日韓併合という歴史を背景にしたものだとわかる。なんだかわかるようなわからないようなドラマで、結局日本人への恨みが根底にあるみたいだ。
雰囲気のある重厚な描写でそれらしい映像が提示されていくし、チェ・ミンシク始めとする４人組のシリアスな演技で映画は展開するから、真面目に見るけど、あまりの荒唐無稽なお話にだんだんついていけなくなる。だからだんだん必死になって戦っている彼らが滑稽にすら見えてくる。2時間14分あれよあれよと言ってるうちに終わるから一応退屈はしないけど、だからどうしたって感じであまり面白くはない。残念だけど。
