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映画・演劇のレビュー

『ミッション・インポッシッブル ファイナル・レコニング』

2025-05-19 17:52:00 | 映画
23日公開予定に先駆けて17日からの先行上映が始まった。もちろん一刻も早く見る。待ちに待ったファイナルである。二部作として連続公開が予定されていたのに、こんなにも待たされた。しかも前作がPART1とタイトルがつけられていたのに今回はPART2というタイトルが外された。いろんな事情があっての満を持した公開である。だけどそんなこと構わないし、どうでもいい。トム・クルーズが25年以上30年近くに及ぶ歳月を賭けて、ついでに人生だって賭けて挑んだ最高最大のミッションである。そうそう簡単に成就するわけもないからね。

ということで、ワクワクしながら見始めたのだが、なかなかエンジンが掛からない。おかしい。しかもアクションではなく、会話劇みたいな始まり。説明シーンがやけに多くて、さらには過去のこととかを振り返ったり。(ここまでの話なんか忘れているし)なんかまどろっこしい。普通なら最初に派手な見せ場を作ってからお話に入るというのが、この手のアクション映画のパターンだが、こんなにも抑えたタッチで始まるのは意外だ。

さらには世界の命運はおまえひとりにかかっている、なんてさすがにそれは言い過ぎ。だけどイーサン・ハントは見事に70億人を助けて、第3次世界大戦を回避するってミッションを仲間たちとチームプレイで成し遂げる。今回の彼はやけにチームを優先する。

深海でのシーンと最後のセスナのシーンが最大の見どころ。相変わらず命をかけてのアクション! トムさまはやってくれる。映画としては前作『デッド・レコニング』には及ばないし、お話が雑ですが、仕方ない。ただあまりに壮大なお話なのに、敵はしょぼいし、お話自体もよくわからないから、アクションシーン以外は少し退屈した。完結編はまとめに入って失敗するというパターンが多い。これもそんな轍を踏む。2時間49分はさすがに長い。あれだけ大変な思いをして手にした鍵もなんかあまりお話には絡まないし、核戦争をあんな簡単に食い止めることができるのかなぁ、とか。いろんなところでツッコミどころ満載。だけどそんなこと気にしない。イーサンはこのミッションを見事やり遂げる。

これは結果的に2作セットで上映時間は6時間近くになる大作だけど、そんなアクション映画は他にはない。過剰な映画だけど、そこがいい、ということに(今回は)しておこう。トム・クルーズ63歳、やり尽くした。

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