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映画・演劇のレビュー

三俣婦人会 第四次総会『湾で泳ぐ犬』

2023-11-04 23:14:00 | 演劇
脚本・演出、ゴン駄々吉。とんでもない奴だ。普通じゃない。こんなわけのわからない芝居を誠実に作る。ふざけた芝居ではなく、真面目な芝居。めちゃくちゃするし、いささか観念的だけど、理屈っぽい芝居ではなく荒唐無稽。ラストの膨大な量のピンポン球が降ってくるシーンから、さらには舞台一面に紙吹雪が舞い散るシーンへと、これでもかの大盤振る舞い。彼の作品を初めて見るのではない。6年くらい前にも一度見ている。トリイホ . . . 本文を読む
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大阪ドイツ映画祭

2023-11-04 11:46:52 | 映画
4本のドイツ映画を一日で見た。なかなかハードだったが、貴重な体験だった。今年のテーマは女性たちの戦い。新作2本と旧作2本。さらにゲストの女性監督ふたりの短編映画2本というラインナップ。  『フェモクラシー 不屈の女たち』。女性議員たちの50年代からメルケル政権樹立までの戦いを追うドキュメンタリー映画。ドイツでも日本でも変わらない女性差別。政治家(政治家の方が酷いかも)があれだから、他も . . . 本文を読む
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『アンナ・アーレント』

2023-11-04 10:37:00 | 映画
13年のキネマ旬報のベストテンで第3位になった傑作だけど、今まで見逃していた作品。それを今日、こんな機会に恵まれて見ることが出来てうれしい。 実はこの映画がどんなお話なのかも(無知で)まるで知らなかったから、驚きの内容だった。これは今こそ見るべき映画かも知れない。イスラエルのガザ地区侵攻がニュースのトップを賑わす今、アイヒマンが捕まってイスラエルで裁判が行われる映画を見ること。アンナは裁判のレポ . . . 本文を読む
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『宇宙探索編集部』

2023-11-04 06:22:00 | 映画
中国の若手監督コン・ダーシャンが映画大学の卒業制作作品として撮った作品。それが評判になり本国で劇場公開され、さらには日本でも公開された。今年の大阪アジアン映画祭でも上映された作品である。とてもヘンテコな映画だけど、ふざけた映画ではなく、真面目。まじめにこんなことをしている彼らはやはり変。90年代にちょっとした人気になったけど、今となってはまるで顧みられない宇宙探索雑誌の編集部が舞台になる。UFO目 . . . 本文を読む
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汐見夏衛『さよならごはんを今夜も君と』

2023-11-04 06:05:00 | その他
先にも書いたが、これは今回の食事をテーマにした文庫本シリーズ第二弾。高校生の女の子が主人公になる。(この後の第三弾は、これも先にも書いたけど、食とは関係ない)せっかくの高校時代を死んだように生きている女の子がここに来て、おいしいものを食べ、生きる希望を見出す。いや、そんな大げさな話ではないけど、彼女にすれば、それくらいに大きなことなのだ。  学生はワンコインで食べられる夜食用食堂が舞台 . . . 本文を読む
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『悪い子バビー』

2023-11-04 05:53:00 | 映画
神原さんからメールが来て勧められたから見に行く決心がついた。かなり迷っていたのは、古い映画を今はあまり見たくないことと、内容が僕の趣味には合わない気がしたからだ。描写がエグくて過激な映画は嫌い。だけど、なんとなく、気にはなっていた。35年の幽閉から初めて世界へ出た男の物語。母親による監禁。なぜそんなことが、という驚き。それがあまりに突然解かれてしまい、下界(外界)に出たことで起きるさまざまな出会い . . . 本文を読む
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小野はるか『星降る宿の恵みごはん』

2023-11-04 05:25:00 | その他
なんと3冊も連続して食を題材にした小説を読むことになった。(実はその内の1冊は食の話ではなかったが)たまたま借りた本なのだが、この手の軽めの小説をたまに読むのは楽しい。だけど、まさか一気に3冊。まず、一冊。これから読む。実は3冊連続して読み、一括でここには簡単な感想を書くつもりだった。軽く読めるし、あまり書き残すこともないだろうと踏んだからだ。表紙のイラストもよく似たようなもので。だけど、3冊とも . . . 本文を読む
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