なんて素敵なファンタジーだろうか。そしてこんなにも悲しくて切ない。戦争をメルヘンにしている。不謹慎だという人もいるだろう。だけどこれはコメディではなく、悲劇だ。見たらわかる。ひとりの少年が戦争の時代においてナチスドイツの臣民として、ヒトラーを崇拝し、ドイツの正義を信じて戦う。それをレジスタンスをしている両親は見守る。本当のことは自分の目で見て自分で判断することが大事だから、押しつけない。
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木村紅美の10年ほど前の小説である。2012年12月出版。図書館の棚から見つけてきた。最近はあまり本棚を見ない。新刊しか読まないからだ。本棚から探して読むとすぐに以前読んだ本を借りてきてしまう。しかも初めて読む気分で、である。以前読んだことを忘れているからだ。しばらく読んで、これはもう読んでいると気がついた時のショック。悲しくて悲しくて。自分が認知症への道をまっしぐらに突き進んでいる気になる。
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猫弁シリーズセカンドステージ第4作だ。楽しみにしていた。毎年新刊が出るとさっそく読んでいる。今回も猫弁こと百瀬は呆れるくらいに優しい。周りのことばかり考えて自分の事はお座なり。
狼少女を助けて大活躍する。と、いう話なのだが、ひさしぶりの新刊なので前回までのお話を忘れている。1話完結だけど、人間関係はしっかりつながっているからそこを思い出さないと話は飲み込めない。なのにそんなことお . . . 本文を読む