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映画・演劇のレビュー

伊与原新『青ノ果テ 花巻農芸高校地学部の夏』

2021-12-23 11:50:39 | その他
以前、伊与原新の『月まで3キロ』を読んでいる。本来ならこういうタイプの作品は理科系ではないから、苦手なのだけど、彼の小説は読める。蘊蓄を傾けることがないからだ。今回もそうだ。だから読みやすい。ということで、あれ以来の2冊目となる。 ただ、前半はつまらない。好きな女の子を守るため、影で支え続ける男の子のお話、というなんだか少女漫画みたいな設定が似合わない。謎の転校生の正体がいつまでたっても謎のまま . . . 本文を読む
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『ライヤー×ライヤー』

2021-12-23 11:28:27 | 映画
この手の青春映画には(さすがに)もうあまり食指はそそられないのだけど、監督が監督が『百瀬、こっちを向いて。』の耶雲哉治だから見ることにした。でも、さすがにもう劇場では見ない。一時期キラキラ青春映画がブームになった、もちろんそれ以前だって高校生を主人公にした少女漫画を原作にした映画は多数作られている。若手俳優の登竜門だ。安い製作費で、そこそこの収益を上げられる貴重なジャンルである。ここからアイドルだ . . . 本文を読む
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『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』

2021-12-23 10:08:04 | 映画
これは1968年に出版された森山大道の伝説のデビュー写真集「にっぽん劇場写真帖」を復刻出版するふたりの男を追いかけたドキュメンタリー映画だ。もちろん、森山大道も登場する。というか、彼が当然、主人公だ。だけど、森山は何も語らない。映画は彼がコンパクトカメラを片手に持ち、いつものように東京の街をフラフラ歩いていく姿を後ろから追いかけた、だけ。いろんなものにカメラを向けて簡単にシャッターを切り、また、フ . . . 本文を読む
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『音楽』

2021-12-23 09:35:31 | 映画
こんな素朴なアニメ映画があっていいのだろうか。いや、もちろんあっていいのだ。それどころか、あって欲しいくらいだ。だから見ながらとても楽しかった。もちろんこれが凄いと大騒ぎするほどのものではない。それどころか、素朴すぎて「いいのか、これで、」と思うくらいだ。もちろん、これでいい。これがいい。 主人公の3人組は俗にいう不良なのだろうけど、別に悪さをするわけではなく、自分たちだけで、好きにしているだけ . . . 本文を読む
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