習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『キングスマン ファーストエージェント』

2021-12-30 18:41:06 | 映画
ようやく劇場公開が始まった。コロナのせいで何度となく公開が延期され、今回だってほんとうに公開されるのかと危ぶんだけど無事ロードショーされた。よかった、よかった。これからも延期されているハリウッド映画の大作が時期を外して公開されるだろうけど、期待したほどの興行収入をあげれないのではないか。宣伝だって大変だと思うけど、それより何より時期を外すと鮮度が落ちる。そんな気がする。映画って不思議だ。 さて、 . . . 本文を読む
コメント

『GUNDA グンダ』

2021-12-30 13:21:39 | 映画
このモノクロ映画が描くのは豚小屋での記録だ。それだけ。93分ずっとブタたちにカメラを向けたまま。でも、そこにはこれといった劇的なドラマはない。なのに、なぜだか退屈しない。何もないのにずっと見てしまう。出産シーンから始まり、生まれてきた子豚たちが成長していく姿を淡々と描いていく。変化といえば、子ブタたちがだんだん大きくなっていることくらい。 ナレーションも音楽もない。カメラは必要以上には動かない。 . . . 本文を読む
コメント

金蘭会高校演劇部『夢舞台、永遠に』

2021-12-30 12:08:02 | 演劇
この公演は昨年は中止になった例年年末の恒例行事である「私学芸術文化祭典」で上演された。25日には東海大仰星、そして26日に金蘭会がそれぞれ2回ずつ公演を行ったが、その最終ステージを目撃することができた。僕にとっては、今年最後のお芝居である。見に行けてよかった。夏のHPFは見れなかったので、久々の金蘭の芝居である。すばらしかった。渾身の力作で、こんな作品を高校生がやっていいのかと驚くしかない。まぁ、 . . . 本文を読む
コメント

にほひ『かえりたい』

2021-12-30 11:06:11 | 演劇
今年もウイングカップがスタートした。コロナ下でも中止、延期することなく昨年に続いて今年もいつも通りに始められたことをうれしく思う。今年も7団体が参加する。しかも参加団体は例年以上に若いグループばかりらしい。こんな時代なのに(こんな時代だから、)それでも芝居をしたい、と思う若い人たちが確かにいる。そんな彼らの情熱が1本の作品のなかにどういうふうに込められるか。それを目撃できるのがうれしい。 さて、 . . . 本文を読む
コメント

『エッシャー通りの赤いポスト』

2021-12-30 10:35:19 | 映画
これは園子温が大病からの復帰第1作として撮り上げた久々の自主製作映画だ。2時間半の大作である。『自転車吐息』の頃を思い出させる。いや、彼の隠れた大傑作『うつせみ』を思い出す。そして、昔この劇場(第七芸術劇場)で見た『紀子の食卓』のことも思い出していた。あの映画を見た時の興奮は忘れられない。こんな凄い映画を撮る人が現れたのか、と感動した。あれからどれくらいの歳月が過ぎたことだろうか。 その後、彼は . . . 本文を読む
コメント

椅子の階『パノラマビールの夜+』

2021-12-30 10:11:47 | 演劇
なんて切ない芝居だろうか。映像として上演された作品をスクリーンで見ながら、そこに生じる距離感がなんだかとても懐かしい。この芝居を見たときの気分を想起するだけではなく、この光景が記憶の底からよみがえってくるような感じがして、何とも言えず心地よかった。 ひとりの男が、たまたまやってきたこの山の上で出会った人たちと過ごす短い時間はそれだけで夢のできごとのようだ。きっとこれは現実ではない。だけど、そんな . . . 本文を読む
コメント

椅子の階『話すのなら・・・〈客席編〉+』

2021-12-30 09:38:08 | 演劇
この作品の正式タイトルは『話すのなら、今ここにないもののことを話したかった。今ここにないものの話ばかりしようと思った《客席編》』だ。長いから覚えられない。(まぁ、タイトルを覚える必要はないのだけど)でも、このタイトルは素晴らしい。この芝居の本質を的確に表現してある。そこにはもどかしいくらいに大切なものがある。でも、それが何なのか、よくわからない。でも、そのわからなさがとてもいいと思う。よくわからな . . . 本文を読む
コメント