ウディ・アレンの記念すべき第40作。まぁ、40は区切りになる数字だろうから、そう書いたのだが、本人はきっとそんなことどうでもいいことだろう。特別気合を入れたわけでもないし、いつも通り。まぁ、久々のアメリカ映画だし、ニューヨークが舞台で、自分そっくりの初老の男が若い女にもてもてで、いくつになっても、同じような話ばかりで進歩がない。でも、このてれのなさはなんだか初々しいではないか、と思ったら、なんと . . . 本文を読む
青山七恵が長編小説を書いたならどんなものを書くのだろう、と密かに期待していたのだが、とうとうそんな日がやってきた。しかも中途半端な長編ではなくちゃんと400ページもある。しかも、こんなにもくっきり鮮やかにストーリーがあるのだ。読みながら本当に彼女が書いた小説なのか、と疑うほど従来のタッチとは違う。あの淡く消え入りそうな世界を描く人が、こんなにも明確なストーリーテリングの作品を書く。
しかも、 . . . 本文を読む