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映画・演劇のレビュー

Micro To Macro『ハネモノ/ブルー・ヘブン』

2011-08-21 17:07:43 | 演劇
 とても芝居らしい芝居で、安心してラストまで見ていられるのがいい。メリハリがあり、テンポもいい。バンドによる生演奏と歌がポイント、ポイントでこのドラマを盛り上げていくのも、いつものことだが、的を射ていていい。お約束をちゃんと守って定番のストーリーをきっちり見せきってくれるから、こんなにも心地よいのである。  ストーリーは単純なのだが、複雑な構成をわざととる。なかなか先が見えないまま、いくつものド . . . 本文を読む
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『乘著光影旅行』

2011-08-21 16:05:06 | 映画
 これは台湾の撮影監督のリー・ピンビンを追ったドキュメンタリー映画で昨年の台北映画祭では劇映画を退けてグランプリに輝いた作品だ。昨年東京国際映画祭にも出品され『風に吹かれて―キャメラマン李屏賓(リー・ピンビン)の肖像』というタイトルで上映されたようだ。  リー・ピンンビンへのロング・インタビューも含むドキュメンタリー映画を日本語字幕なしで見るという無謀にチャレンジしたのだが、飽きることなく90分 . . . 本文を読む
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オセロット企画『放課後のふたり、線路沿いを左』

2011-08-21 09:17:48 | 演劇
 久しぶりに個人的にとっても好きなタイプの芝居を見ることが出来てうれしい。見せ場がたくさんあり、派手な仕掛けで、熱いドラマに心揺さぶられる、という芝居もいいけど、こんなふうにとても静かで、素直で、これといった仕掛けはないけど、意表を突かれる設定に「なんだ? なんだ!」と思わされ、何もないのにドキドキする、そんな芝居が好き。心地よい緊張感を持続し、ラストまで一瞬たりとも舞台から目が離せない。  彼 . . . 本文を読む
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