なんとシリーズ第7作である。数えたことがなかったけど、もうそんなになるのか。しかも今回は新シリーズの第1作である。(ということはこの先何本かが続く?)最近のアメリカ映画は昔の日本映画みたいに「シリーズもの」ばかりが作られる。安易に安全圏で勝負している気がするけど、当たるのは安定したヒット作だから仕方ないか。監督はもちろんもうスピルバーグではなく、他の人だ。今回はギャレス・エドワーズ。あの『ローグ・ . . . 本文を読む
ドキュメンタリー映画『カンフースタントマン 龍虎武師』では70年代から80年代香港アクション映画のレジェンドへのオマージュが描かれたが、今回は劇映画であの時代と今が対比して描かれる。もうあの頃には戻れない。さまざまな想いを秘めて香港アクション映画の伝説が語られる。ただ、作り手のその熱意は伝わるが、作品としては空回りしている。お話があまりに杜撰すぎる。見ていてこれはダメだと思った。主人公のサム(トン . . . 本文を読む
成瀬巳喜男、1962年作品。高峰秀子主演。この映画は今日まで見逃していたから、楽しみにして見た。NHKのBSは時に僕が見ていないような作品を提供してくれることがあるからいい。今は平日の昼から家で映画を見ることができるから、時間さえ都合が合えばたまに見ることがある。昔見て、何十年も見ていない作品を再見することもある。(先日の『タクシードライバー』)自由な時間があるってなかなか素敵だと思う。さて、この . . . 本文を読む
Netflix発の最新韓国映画である。かなり攻めてくる作品で最初はドキドキして見た。だけど、だんだんこれはあかんな、と思う。仕掛けられた世界観が生かされていない。世界は広がらず、反対に萎んでいく。しかも犯人探しのミステリー要素はお座なりになるから、興味は損なわれ、後半は退屈した。念願の高層マンションを手に入れたはずなのに、婚約者には逃げられるし、騒音騒ぎの犯人扱いに遭うし、踏んだり蹴ったりの男が主 . . . 本文を読む
このふざけたタイトルを付けたホラー映画を見た。昨年テアトル梅田で上映されていたが、あり得ないと思った。いくらなんでもここまで安易なバカタイトルを敢えてつけたこと。これはリスペクトとは言わない。おふざけだ。テアトルは最近こんな映画も上映する。もうなんでもありである。そして映画自体もまるで本気じゃない作品だった。映画の体を成さない。短編作品を追加撮影して一応の長編映画に仕立て上げたみたいだ。実に安易な . . . 本文を読む
香港のデレク・ツァン監督『ソウルメイト 七月と安生』の韓国版。済州島からソウルを舞台にしたリメイク作品。この島から出ることが出来ないハウンと自由にここからソウルに出て行くアン・ミソ。小学生の頃に出会い、それからずっと一緒に生きる(たとえ離れても)ふたりの20年に及ぶ日々を描く。いや、その後だってずっと一緒だ。ハウンが亡くなった後、彼女の生まれたばかりの娘(ハウンと名付ける)を引き取って育てている。 . . . 本文を読む
1970年のアメリカ映画。あの有名な傑作『真昼の決闘』(『ハイヌーン』)ではない。ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演の西部劇。だけど、クレジットではシャーリー・マクレーンがトップになっている。尼さんのシャーリーをイーストウッドが助ける場面から始まったふたりのバディ映画。原題たしか『尼僧と何たら』。(正確には『シスター・サラの二頭のラバ』Two Mules for Sister Sar . . . 本文を読む
ムンバイを舞台にして、ふたりの女たちの生き様が描かれる。「真面目なプラバと陽気なアヌ」とチラシにはあるけど、必ずしもそういう感じではなかった。そんな単純な図式には収まらない映画である。2024カンヌ映画祭グランプリ(パルムドールではない)受賞作。冒頭の延々と横移動で夜の露天を撮り続けるシーンから一気に作品世界に引き込まれていく。これは大都会ムンバイに生きる人たちのドキュメンタリーだ。だから一応ふた . . . 本文を読む
こういうホラー映画は当たり外れが大きいから見るのはかなりの賭けだ。かなり残酷そうな予告編だったけど、なんか心惹かれるものがあって見ることにした。イタリアの田園地帯、閉ざさせた修道院を舞台にして、そこで暮らす修道女たちの生活が描かれる。アメリカからイタリアの田舎にある修道院にやって来て、言葉もまだほとんどわからないまま不安と期待を抱いて暮らすセシリア。彼女目線からここでの日々が描かれる。ここは年老い . . . 本文を読む
デンマーク製サスペンス・ホラー『胸騒ぎ』のアメリカ版リメイク。オリジナルの90分から本作は20分も長い。しかもラストはまるで違う展開になる。最近またアメリカ映画の海外作品リメイクが多数見られる。だけど単純に英語版にするのではなく、さまざまなアレンジをしてリニューアルされていて楽しい。真っ暗な夜道を必死になって車を走らせるシーンから一転、明るい陽光の降り注ぐイタリアでのバカンスシーンが始まる。そこで . . . 本文を読む
この邦題って何? 原題は『不可能の神様』だけど。ニューヨークを舞台にして不法入国したペルー人の母とふたりの息子たち(双子)の姿をドキュメンタリータッチで追った作品。ふたりはデリバリーの配達の為、自転車でニューヨークの街を走り抜ける。ふたりは移民のための英語教室でクロアチアから来た女性、クリスティーンと出会い恋する。母は胡散臭い男とデリバリーを始める。ストーリーではなく、彼らの日常をそのまま描いたみ . . . 本文を読む
先週からようやく始まった『怪獣8号』第2期。第1期があまりに素晴らしく、続きが楽しみだった。ようやく再開してこれから毎週見ることが出来るのがうれしい。まず、スピンオフの『保科の休日』を挟んで第1話『怪獣兵器』を見た。やはりめちゃくちゃ面白い。23分で気持ちがいいほどにサクサクとストーリーが流れていく。ダラダラした引き伸ばしはないし、早送りのダイジェストにもならない。こちらが見たいと思うものをきちん . . . 本文を読む
ダラダラしているだけ。延々と1時間くらいはそんな描写が続く。同じ阪本監督の『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの2人を思わせる。だけど今回はアクションがない。あれは殺し屋女子のお話だったけど、普段はただの女の子。今回は女子大生。バンド組んでボーカルしてて、クライマックスにはライブシーンはあるけど、アクションのようなカタルシスはない。ふたりの女子大生が主人公。女子寮のふたり部屋での日々。先輩(平祐奈)と . . . 本文を読む
ショーン・ペンが監督し、娘であるディラン・ペンが主人公を演じた。どうしようもない最低最悪の父をショーン自身が演じ親子役で共演する。主人公である女性の実話をモデルにした作品。1975年から92年までの日々が描かれる。10代の初めから30歳。偽札作りをした父親が警察に追われて亡くなるまで。最低な男、でも彼は父。子供にとって大切な存在。だけど彼がダメ人間だということは子どもにだってわかっている。ただ時に . . . 本文を読む
2020年に公開されて400億超えの日本映画史上最大の特大ヒットになったアニメ映画である。国民的映画だけど(もちろん)僕は劇場で見ていない。今日劇場版新作が鳴り物入りで、日本中の映画館の半分くらいを独占して公開中。ということで、そんなお祭り騒ぎに便乗して僕も遅ればせながら、この前作を見ることにした。実は今日娘が朝から『鬼滅』の新作映画を見に行っているはずだ。しかも先程映画を見に行っている妻から「今 . . . 本文を読む