ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

雪のカッセルへ

2017年10月16日 |  ∟ドイツの美術館

 ドイツ カッセル/ヴィルヘルムスヘーエ城・古典絵画館編 (1) 中欧美術館絵画名作選 (104)

 町の西の郊外、ヴィルヘルムスヘーエと呼ばれ、丘全体が何とも不思議な公園になっている一角、ヘッセン=カッセル方伯ヴィルヘルム9世(在位:1785-1821)が40年余りかけて築いた城がある。

 ドイツ文学者池内紀さんの 「ドイツ 町から町へ」(中公新書)によれば、“ 9世の叔父にあたるヴィルヘルム8世が、オランダに軍司令官として滞在中にせっせと集めたレンブラント・コレクションが素晴らしい ” とある。

 ちなみに、ヴィルヘルム8世(1682-1760)とは、摂政としてカッセル方伯領の政務(在位:1751-1760)を執ったらしく、同著には、“ さほど世に知られていなかったレンブラント(1606-1669)に目を付けたのは、よほど優れた審美眼の持ち主だったのだろう ” ともあった。

 その城、ドイツ有数の美術館となってい、ふたりを<ハンブルク>から<ミュンヘン>行きの列車に乗せた。 

      

  この日の朝のハンブルク、空は晴れて清々しいのですが寒いです
 1等車はガラガラ、車両の中ほど向き合ったテーブル席に着きました、誰かは早速ビールです

  列車は港に続く運河を横切りましたが、倉庫の屋根に雪が薄っすらと残り朝日に煌いていました
  七つある観光街道のひとつエリカ街道に併行して走っているらしく、アウトバーンが見え隠れします
  リュウーネブルクを過ぎた辺りから雪が激しくなり、「綺麗ねえ」なんて言っていられないほどです
  横殴りの雪の中、ブレーメンと並んでメルヘン街道の中心、グリム童話の町カッセルに着きました

 途中の停車駅ハノーファーは、<デュッセルドルフ>やドルトムントと<ベルリン>を東西に結ぶ交通の要衝、<フランクフルト>へはこのハノーファー経由でも行ける。
 それはとも角、ハノーファーからはノンストップ、ほぼ一直線に南下、一気にカッセルに近づく。

 定刻にカッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅に着いたが、屋根はあるものの吹き曝しのホームからコンコースへ続くスロープでは雪混じりの風が容赦なく吹きつけ、電車から降りたばかりの二人を悴(かじか)ませた。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1408

 ※ 小編、リンクばかりでドイツの町案内みたくにしてしまった。


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