ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ヴェネツィア日記(2)

2013年09月20日 | イタリア

 99年9月××日 お昼どき (快晴) 「ゴンドラに揺られて」
 旧く5世紀に、本土から追われたヴェネツィア人がラグーナの上につくった水上都市。
 それが、この町ヴェネツィアの起こりとされていると言うことは、前回書いた。

 この町には狭い路地はあっても筋や通りといった街路はなく、そして、小さな運河と複雑に入り組み、そのすべてが迷路という言葉が似合うほどだ。
 ただ、車が我が物顔に走るという当たり前の形式がなく、その点に関してはむしろ人に優しい町であるようにも思える。

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勿論、ホテル・スプレンティッド・スイスの前は運河、桟橋が設えられています

 一泊だけなので時間がない、荷物をホテルに預け、身軽になって町に繰り出すことにした。
 レナード氏とはここでお別れなのだが、別れ際にカタリナ が、「ゴンドラを紹介してほしい」と頼むと、「お安い御用だ。廉いのを紹介するさかいに付いて来てんか」と気安く応じてくれた。

 案内してくれたのはホテルからそう遠くなく、サン・マルコ広場にも近いゴンドラ乗場。
 新婚さんに悪いから別の舟にと言ったが、新婚夫人が、「廉い方が好いので是非ご一緒に」とのこと。
 今時の若い人は、「しっかりしとるなあ」と思いながら、一番良い席は新婚さんに譲り旧婚さんは舳先辺りに。

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 船頭さん?が巧みに操る櫂さばきによって、ゆらり、ゆらりと船着場を離れます
 
空はあくまで青く澄んでいて、初秋の陽が降り注いでいます
 
きらきらと煌めくと、表現するには少し水が汚れてはいます
 
が、その水面をゆっくりゆっくりと揺れながらゴンドラは進みます

 行き交うゴンドラ同士がお互い狭い水路を譲り合いながら、路地毎に架かる小さなアーチ状の橋を潜り、また、建物と建物の間の運河を進む。
 なかにはカンツォーネの歌手などをゴンドラに乗せ込み、賑やかにやっている観光客もいる。
 お互いに手を振りあい、歌い手の歌に拍手を贈りながら、結構な大人が舟遊びに興じているのである。

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 小さな運河を巧みに抜けていきます
 
橋を潜る際には首が自然に縮こまります

 すれ違う船や追い越していく舟が増え、波のあおりを受け時には大きく左右に揺れ、その度に船縁をきつく掴んでしまうのが我ながら滑稽。

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 いよいよゴンドラが、カナル・グランデ、大運河に入りました
 
ヴェネツィアで一番有名なリアルト橋は観光客で賑わっています
 
その橋を抜け、行き交う船を巧みに避けて運河の右端から左端へ大きく旋回

 再びリアルト橋の下を通り、往きの水路へと戻り船着場に着いた。
 ゴンドラ遊び、一艘小一時間で120,000リラ、ひとり30,000リラ、円にして1,800円ほどだろうか。(全て当時のレートです。)
 高いのか廉いのか判らないが、なかなか楽しいものではあった。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.705

 ※ ヴェネツィア日記(1)へは、<コチラ>から、同じく(3)へは、<コチラ>からも入れます。

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