ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

賞味、それとも消費期限?

2016年06月06日 | 日記

 相も変わらず地球規模で異変が続いているよう。
 花の都パリでは大雨でセーヌが氾濫の恐れ、川に近いルーヴルでは収蔵品を守るために三日間休館、河岸に建つオルセーも地階の作品を上階に移したとか。

 その気象、日曜(6/5)の朝日、“ 気象庁は4日、九州から東海地方にかけて梅雨入りしたとみられると発表 ” とあり、これから一月半ばかり雨の日が多くなるのだろう。

 そう言えば昨日(6/5)は二十四節気ひとつ “ 芒種 ”、芒(のぎ)、稲でいう籾殻にある刺(とげ)のような突起を持った植物の種を蒔く頃とされる。
 尤も、最近では品種改良されて田植えも粗方終わっているだろうけど。

 雨が続くのは植物の生育や夏場の水の確保に欠くべからざることだが、何もかもに黴が生えたようで気分的には聊か鬱陶しくもある。

 そんな折(5/31)、天声人語氏、“ とうに賞味期限の過ぎた食品を冷蔵庫の奥から見つけるのは何度経験しても情けない。翌日のゴミ収集日に捨てようと庫内に戻して失念し、半月後に再会したこともある ” と書いてい、「うんうん」と頷かされる。

 そして、“ 賞味期限が何年も前に切れた食品がスーパーの売り場に持ち込まれる奇怪な事件が愛知県で相次ぎ、期限が8年前に切れた小麦粉が3店の棚で見つかり、うち1店には3年前が期限のマーガリンも ” と続けてい、「なんだそりゃ」と驚かされた。

 天声人語氏、三十数年前のグリコ・森永事件を思い浮かべ乍らも、“ ひょっとすると台所で古い食材を見つけ、自己嫌悪に陥った末の八つ当たりか ” などと推理を働かせ、“ その行為は深刻な犯罪である “ と断じてもい、「そりゃそうや」と相槌。

 豪気なと言えばカッコ好いが能天気な酔狂、少々賞味期限が切れていようが芳しからぬ匂いさえしなければ何んてことない、四時間後辺りに腹痛が襲来!なんて阿呆なスリルも楽しむ風。

 農水省は保存方法に従って保存した時に、“ 食べても安全な期限を消費期限、美味しく食べられる期限を賞味期限 ” と定義しているようだから、強(あなが)ち無茶なことをしている訳でもなさそう。

 ところで、とっくに賞味は言うに及ばず消費期限が過ぎている僕(やつがれ)、まだ捨てさせてくれないのは聊か残酷物語と言えなくもない。
 梅雨入と報じられた翌日曜の午後の晴れ間、「紫宝華」(しほうか)が薄紫の花弁を覗かせていた。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1141


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