フィレンツェ最大のルネッサンス建築ピッティ宮。
宮殿内部には、パラティーナ美術館のほか、銀器博物館、近代美術館、陶磁器博物館などがあって、まとめて、ピッティ美術館と呼ばれている。
コジモ1世の奥さんエレオノーラ・ディ・トレド、とても美しい女性だったという。
その彼女のための邸宅として買い取ったとされるのが、このピッティ宮。
愛する奥方のために、宮殿に続く裏側の広大な土地を手に入れ、造営したとされるボーボリ庭園(写真上:ガラス越で余分な物が写っている)が広がり、建物からは大きな噴水が望める。
その宮殿の2階に、ルネッサンス期やバロック期の名作が架かるパラティーナ美術館がある。
この美術館、ルネッサンス作品では、ウフッツィ美術館に並び世界屈指の美術館とされ、銀器博物館とともに、「メディチ家の財力の凄さ」を「窺わすには十分」な品揃え?
とりわけ、盛期ルネッサンスの三巨人のひとりラファエロ・サンティ、聖母子の画家とも称される彼の作品を11点も所蔵している。
ただ、展示室に入っての印象、「これは、これは?」というのが正直な感想。
その大らかさといえばいいのか、聊か無頓着ともいえる展示方法(写真下、撮影禁止でHPから)に、少しばかり呆れる。
余りにも多くの作品が、余りにも無雑作に並べられているこの景色、「どっかで見たことあるんやけど?」「ほら、ローマの!」ドーリア家の大邸宅の中にある<パンフィーリ美術館>に雰囲気が似ている。
これから、壁にさりげなく? 架けられた絵のなかから、あのリッピの「聖母子と聖アンナの生涯」、ラファエロ「婦人の肖像・美しきシモネッタ」、ティツィアーノ「悔悛するマグダラのマリア」、ルーベンス「枢機卿グイド・ベンティヴォリオの肖像」、カラヴァッジョ「眠るキューピッド」などの絵探し? に出かける。
どおりで入り口に、“ 目を凝らして探さなければ、見逃してしまうのでご注意を!” の注意書が、「貼ってあったんや?」「嘘ばっかり!」。
Peter & Catherine’s Travel Tour No.309
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