ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ポライオーロ 「貴婦人の肖像」

2017年07月28日 |  ∟ドイツの美術館

 ※ ドイツ ‐ ベルリン/ゲマルデ・ギャラリー編 (28) ‐ 中欧美術館絵画名作選 (80)

 ルネサンス期にイタリアで活躍したアントニオ・デル・ポライオーロ(1429/33-1498)とピエロ・デル・ポライオーロ(1441頃-1496)兄弟。
 兄アントニオは画家で彫刻家で金細工師でもあったようだが、弟ピエロは画業だけ?だったらしい。

 らしいとようだ、ばっかしで困ったもんだが、殆どというより全く馴染のないこの兄弟、描いたのはアントニオらしい、否、ピエロのよう、えいっ面倒だ、で、ポライオーロ兄弟の 「貴婦人の肖像」(1465年-70年頃)。

 この時代、肖像画は横顔で描かれるのが主流だったようだ。
 フランチェスカ(1412-1492)の 「<ウルビーノ公夫妻の肖像>」(1465-1472年/ウフィッツィ美術館所蔵)やボッティチェリ(1445-1510)の<シモネッタ・ヴェスプッチの肖像画>などを投稿したので憶えて、えっ、全く記憶にない?あっそ。

 そのシモネッタの肖像画、ここゲマルデも 「若い女性の肖像画」を所蔵、が、重複するので割愛する。

     

 話しがそれた、「ウルビーノ公夫妻の肖像」と同じ頃に描かれた本作、ポライオーロ兄弟、その横顔肖像画?の第一人者であったようだ。

 さて、四枚の貴婦人を描いたらしい兄弟、女性、就中(なかんずく)貴婦人などとは全き無縁の酔狂、美の評価どころか、そもそもモデルが一人なのか四人なのかそれすら理解(わかって)ない。

 で、目の肥えた諸兄姉に判定して頂きたく四枚を並べた、が、個人的にはそれぞれ別人で、強いて判じれば乳臭い小娘より成熟した年増の方が・・・。

 酔狂の独断で若い順に、左からミラノのポルディ・ペッツォーリ(弟)、ベルリンのゲマルデ(兄)、フィレンェのウフィッツィ(兄)、そして、NYはメトロポリタン(共?)の美の館に住まいする貴婦人たちであります。

 が、十把一絡げでポライオーロ兄弟作とするのも聊か乱暴、で、( )に作者の目安を、共作もあるようだし。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1351


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2 コメント

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Unknown (いちファン)
2017-07-28 23:06:56
今晩は。
ユーモアを含んだ知的な文章に
いつも感心し楽しく読ませていただいております。
知らないことばかりなので、知識が増えるのもうれしいです。

さて、私は4人の貴婦人の中では、ベルリンのゲルマンデにお住いのご婦人が好みです。
どこか別世界を見つめていらっしゃるような可憐な瞳に惹かれます。

毎日暑い日が続いております。
お身体お大切に、これからも記事のアップを楽しみにしております。
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おはようございます (petro)
2017-07-29 04:49:10
いちフアン さん
 少し、くすぐったくなるようなコメントを頂き、ありがとうございました
 猿ならぬ豚、おだてられれば木に登る方なので、これからも楽しくUPしていきたいと思います
 いよいよ八月、暑さに負けないようガンバリましょう 
返信する

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