ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

椿と春蘭

2013年03月27日 | 

 彼岸も過ぎた月曜の夜のこと。
 帰宅するやいなや、N さんが稽古にお持ち下さったという椿、嬉しそうに見せる。

 片付けを終えて、おもむろにパソコンを立ち上げさかんに何やらを調べている様子。
 暫くして、「ねっ、この椿じゃない?」と画面をこちらに向ける。
 「う~ん、少し紅が多いのでは」「そうかな? じゃ、これは」と見せたのが、 絵姿という名らしき椿だった。

 A_esugata B_ogura

 大輪の椿 絵姿?と、小倉遊亀さんの「盛られた花」(部分)

 翌朝、件の椿、開き始めたばかりと思っていたのだが、大輪の艶やかな姿に変貌していた。
 この椿を見て、日本画家小倉遊亀さんの絵を思い出した。

 丁度二年ほど前だろうか、画伯の<没後10年の回顧展>を、兵庫県立美術館に訪ねたことがあった。
 静物画で椿を主題に描かれた絵が多く、それらは画家の意図なのかどうかは分からないが平板に見えた、と当時は思ったのだが、今、絵姿という名の椿を前に、それらの絵が鮮やかに脳裏に浮かんで、改めて画伯の筆力を感じ入った。

 E_syunran F_syunran_2

 春蘭、全体に控えめ、一寸に満たないほどの花弁がいっぱしの表情をみせる

 同じく N さんからという「春蘭」、洋蘭の華やかさはないが、葉陰にそっと小さく咲く素朴さが好ましい。
 下手な写真だが、椿とともに愉しんで頂ければ嬉しい。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.592

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 作家 安部公房 | トップ | 涅槃会と復活祭 ‐ 3月がゆく »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事