ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

午睡 ‐ カタリナ便り

2013年06月10日 | カタリナ便り

 雲が広がる日曜の午後、一時帰宅の最終日、カタリナ 、愛してやまない子供たちに囲まれてご満悦。
 目に入れても痛くない I 君が熱を出し、R君ともどもの不在を気遣いながらだったけれど。

 そんな午後のゆったりとした時間の中、それぞれが遠い日の想い出に心を委ね、大切な人の来し方行く末を静かに思ったようで、この二泊三日の小さな冒険、かけがえのないひと時だった。

 一方のカタリナ、前日、前々日と、大車輪で茶道具や衣類など粗方の整理を済ませ、残る書籍やノート、手紙の類を整理すると言い募る。

 Z_z_z_2次回の外出日に「とっておこうよ」と諌められ納得。
 昼食の後は、溶けるようにベッドに身を横たえ、午睡(おひるね)の小さな息遣い。

 夜のNHKのニュースが始まる頃、介護タクシーが迎えに来た。
 病院に戻ると担当の看護師さんの、明るい「お帰りなさい」の声に笑顔で応え、「半分寝ているのよ」と屈託がない。

 看護師さんが、テキパキとチェックを行ないながら、「これから雨みたい。こんな夜は病院の直ぐ傍の川に蛍が舞うの」と言う。
 その声が届いているのか届いていないのか、気がかりのことを片付けた安堵感も手伝って、「もう、おやすみするの」とひとこと(6/9)、小さな寝息をたてはじめる。

 帰りの高速道路道、自分の家のように病室に馴染み始めたカタリナを思い返していると、フロントガラスが少し滲んで見えた。
 折から降り始めた小雨のせいばかりじゃなかったような・・・。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.626

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1 コメント

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ペトロさん、カタリナ先生久々のお二人揃ってのご... (ぱてら)
2013-06-10 23:30:36
ペトロさん、カタリナ先生久々のお二人揃ってのご自宅、有意義な時間を過ごされた事と思います。
朝日[E:sun]の写真を拝見して、先生が朝5時には起きるとおっしゃっていた事を思い出しました。[E:happy01]先生、やはりこの時間に起きられたのでしょうか?[E:happy02]病院で少しゆっくりなさって次の外泊に備えて下さいね。
また、週末に楽しいお話をお聞きしに伺いますね。
ペトロさんもこの梅雨の時期、ご自分の体調に気をつけて下さいね。
カタリナ先生は頑張って下さいます[E:sign03]。ペトロさんもファイト[E:up]です。
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