ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

独立書展

2013年01月25日 | 美術館 (国内)

 路傍に雪が残った東京の街。
 冬にしては素晴らしい天気に恵まれ、建物がガラス張りだからという訳でもないだろうが、きらきらと輝いている国立新美術館に着いたところまでが前回。

 正面玄関を入ったロビーで知人らが待っていてくれた。
 大きく吹き抜けたエントランス、土曜の昼下がりということもあって、一角のカフェテラスには思いの他多くの人がくつろぐ。

 Dokuritusyoten_2Dokuritusyoten知人らの案内で早速、独立書展に向かったが、ここで公式HPで齧った薀蓄をひとくさり。

 公益財団法人独立書人団が主宰するこの書道展、文化庁と毎日新聞社が後援しているという。
 文化功労者(82年受賞)で、高知県安芸市出身の手島右卿が、“ 東洋独特の伝統をふまえ、世界に通じる新しい書を創造する ” という理念のもとに52年に設立したとある。

 で、今回はその第61回目とかで、美術館の中央ブース1階から3階までに作品が架かる。
 同書人団の作品は、仮名や近代詩文、大字書などが中心らしいのだが、一見して大字書が多く、書の知識に疎いペトロ でも、判り易いと言えば判り易いのかも。

 肝心の準特選に選ばれた知人の書。
 なるほど、一般の部で2000人程が応募し4割ほどが入選、その中から独立賞、特選含めて20作品余のひとつに選ばれたらしいが、身贔屓としても力量は感じる。

 Sakuhin_2Sakuhin_1カタリナ も、準特選の銀色の札が貼ってある作品を前に、「よかった、嬉しい」と、わがこと以上に喜んでいる。

 書は、古今和歌集から読み人知らず、素性(そせい)法師の歌二首。

 梓弓おして春雨けふふりぬ あすさへふらば若菜つみてむ
 春日野の若菜つみつつよろづ世を 祝ふ心は神ぞしるらん

 初出展だったので特選は見送られたらしい、と本人は少し得意気だったが、講評会では、“ 海のように広く大らか、確かな技量と作品感がある ” とか何とか、過分に褒められたと照れていた。
 ちなみに、知人の師の松浦紅秋さん(同団参与・毎日書道展参与)の書、枯淡のなかに流麗さと力強さがあり、素人目にもその違いは判る。

 知人は、「毎日書道展を狙うンだ」と意気軒昂、その意気やよしとしてもビギナーズラックと言うこともある、書に限らず何事も奢らず精進されんことを。 (写真の人物と本文は関係ありません。)
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.570

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1 コメント

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てへ、ぺろ (テレジア)
2013-01-25 19:55:07
てへ、ぺろ

なんか先輩達によれば、いったん出し始めると毎回毎回プレッシャーの中で書き続けることが重荷になってくるらしいです。

初心を忘れずぐいぐい書いて楽しみます!
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