ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

東京案内

2013年02月04日 | 美術館 (国内)

 映画「東京家族」、フーテンの寅さんの山田洋次監督が、小津安二郎監督へのオマージュとして、「東京物語」をリメイクしたらしい。
 「―家族」は見ていないが、「―物語」(53年・昭和28年)は見た。
 長男夫婦が東京の下町で営む医院へ、尾道から笠智衆と東山千栄子演じる老夫婦が訪ねるところから話は始まっていたように覚えているが、この稿、その映画がテーマではない。

 Museum_2「―家族」の公式HPのプロモーションビデオに老夫婦がバスで都内観光、東京スカイツリーに驚く場面があった。

 ペトロ とカタリナ、<独立書展>の後、そこに向かったことと重なり、回りくどいが映画を持ち出したという訳。

 で、乃木坂から地下鉄でスカイツリーへと思っていたが、御上りさんふたりだけでは心許ないと思われたのか、地下鉄は混むのでタクシーを、と知人らからやんわり勧められ、<国立新美術館>(写真上)の近くの溜まりから個人タクシーに乗った。

 土曜日の昼下がりの東京、車窓からの風景がひっそりとしている。
 地方出と明かす老運転手、「この辺りオフィスばかりだからね」と、頼みもしないのに道すがら案内を始め、「あれが改装なった東京駅、これが移転した大丸」と続ける。

 Skytree 東京タワーの側を抜ける際には、「こっちの方が如何にも塔って感じでいいよねえ。スカイツリーって何だか棒が突っ立っているみたいじゃん」と、これから向かおうとする客の気持ちを忖度する気は無いらしい。

 正面にスカイツリーが望める辺りまで来て、「左手、何人か並んでるでしょ。あすこが駒方の泥鰌屋」と話す。
 当方の「泥鰌なあ」の返事に、東京人ってあんなもん食うンや?とのニュアンスを感じ取ったのか、「御上りさんばかりだけどね」と江戸っ子成り切り風が面白い。

 ところで、某ビール会社の品の無いオブジェを左手に橋を渡ると、歩行者の数がだんだんと増えてくる。

 冬にしては珍しい抜けるような空が広がり、汗ばむほど温かい日のスカイツリー(写真下)、自分らのことはさて置き、もう呆れるほどの人。
 チケット売り場で当日券となった<予約票>を見せると、2時間後に入場できる整理券を渡すと言う。

 当方せっかちの関西人、「そんな悠長に待たらへん」「来た事だけでいいじゃない」と東京駅に向かったのである。やっぱ、御上りさん?やねえ。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.574
 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春 ‐ 2月がきた | トップ | 近況(2) »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
トンボ帰りでお疲れ様でした! (テレジア)
2013-02-05 15:12:13
トンボ帰りでお疲れ様でした!
返信する
なんのなんの、楽しく、そして嬉しかったよ! (ペトロ&カタリナ)
2013-02-06 00:26:22
なんのなんの、楽しく、そして嬉しかったよ!

返信する

コメントを投稿

美術館 (国内)」カテゴリの最新記事