昨日の午前、好天に誘われカタリナと散歩に出た。
風は少し冷たいものの、空は抜けるように青く気持ちがいい。
季節は “ 大雪 ”(たいせつ)。
暦便覧は、雪いよいよ降り重ねる折、といい、テレビニュースが、北の飛行場に降りつむ雪の様子を伝える。
鰤や蟹などの冬の漁が盛んになり、南天の実が赤く色付く頃ともいう。
散歩の途中、葉を落とし赤い実をつけた喬木をみつけた。
カタリナが、「花水木よ」と教える。
近年、街路樹として多く見かけるこの木、明治の末、東京市長の尾崎行雄(咢堂)が、アメリカへサクラを寄贈した返礼として贈られ、日比谷公園に植えられたのが始まりとか。
英名は「ドッグ・ウッド」、この木の皮を煎じて犬の蚤退治に使ったことかららしいが、イメージに合わない。
いわれを知ると花をつけた時の美しさが褪せるような気もする。
夏先に白やピンクの花をつける花水木が、秋に赤い実をつけることをはじめて知った。
その実をついばむためか、羽の色が浅葱の可愛い小鳥が二羽とまり、すずめに似たその動きが忙しない。
鳥は、烏鷺の見分けがつく程度でどう呼ぶのか分らないが、カタリナが、「目の周りや羽の色からメジロじゃないの?」と言う。
カタリナに、「あんな小さい鳥の、あの小さいところまで見えるの?」と驚くペトロを尻目に、もういいだろうとばかりに、別の木に飛びたって行った。
温暖化のためか初冬を忘れるほどの日が続いていたらしい。
暖かさに慣れた身体に、ようやく平年並みになったという気温の冷たさに驚く。
これから、西高東低のからっ風の日々が続く。
今週の朝日俳壇 冬薔薇のつぼみ動かぬ日のつづく (大川市・中原南大喜氏/大串章選)が。
我が家の狭いベランダの「ミニバラ」も、けなげにも固く身を構えている。
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