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ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

主に愛された女(ひと) ‐ 8月がきた

2016年08月01日 | 季節/暦

 ASAの新聞配達員さん、結構早く、平日は四時半頃にカタッと小さくポストの音がする。
 最近、頓に早起きの酔狂、<ラジオ深夜便>を聴き乍らブログ整理、この小さな音を楽しみに待っている。

 音とともに窓を開けると冷気がさっと流れ、澱んだ空気を掃き出してくれる。
 その足で新聞を取り、インクの匂いを嗅ぎ乍ら、ベッドサイドの少し暗いスタンドの灯りに目を凝らすこの時間を、結構気に入っている。

 夏至(6/21)も過ぎると徐々に日の出が遅くなる。
 それでも五時頃には東の空がだんだんと明るくなり、暫くして始まる五月蝿い程の蝉の合唱が、生きることの何かを伝えてくれる。

 少し遅れたが縦長列島あまねく梅雨が明け、夏本番、<レジオマリエ>も今年は一回早く7月22日(金)の集会で夏休み。

 その日は、休み中の仕事の割り当てなどがあり、会長の 「暑い日が続きますが、15日月曜の聖マリアの被昇天のミサ、予定のない方はレジオの会員として是非出席を」の声に送られ教会を後にした。

 毎年工夫もなく書いている葉月・八月がきた、原爆忌、敗戦の日、盂蘭盆会、そして聖母の被昇天の大祝日と、祈りと鎮魂の日が続く。

 その7月22日、<主の復活の最初の証人>(ヨハネ20章)でもあった<聖マリア ‐ マグダラ>の記念日だったが、今年から十二使徒など諸聖人と並ぶ<祝日>に昇格した、と指導神父から教えられた。

 主イエスに愛を示し主イエスに愛された女(ひと)、グイド・レーニ(1575-1642 /イタリア/バロック)の 「悔悛するマグダラのマリア」(ウォルターズ美術館蔵)で、<祈りの月>を迎えるのも、また、心癒される。
 ちなみに髑髏は、ゴルゴタ(髑髏の意)の丘で主の死を見届けた聖女の、アトリビュート・表徴だそうだ。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1165

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もどかしくも ‐ 7月がゆく

2016年07月29日 | 季節/暦

 かけがえのない地球、だんだんと壊れていくような思いがする。
 少し 「大袈裟なんじゃない?」と、思わないでもないがこの文月・七月、「なんやねん、一体」、まさにそんな思いをさせられた月だった。

 世界の何処かが地震や竜巻、豪雨に見舞われたと、毎日のように報じられたような気もする。
 国内でも豪雨が続き、地震、今も東で西で頻発している。で苦しむ人たちに追い打ちをかける。

 壊れていくのは自然だけじゃなさそう。
 パリやブリュッセルの傷も癒えぬ間にニースやドイツ南部で、そしてバングラデシュでは邦人を標的にしたともされるテロが発生、インフラ整備に協力する人に、どうしてここ迄の敵意を持てるのかと考え込まされる。

 その容疑者の一人が、かつて京都の大学で教鞭をとっていたとの報道には驚かされたが、本当に一味だとすれば一体この日本で何を学び何を経験し、そして決行たらしめたものは何だったのかと気持ちが暗くなる。

 数年前、<ワシントンDC>のリンカーン記念館の階段の中ほど、キング牧師の “ I have a dream ” の銘文に、僅か50年前のこの国の現実を考えさせられたが、今また憎しみの連鎖の中で銃暴力が頻発、共和党の大統領候補トランプは排他的な米国第一主義を煽る。

 20年五輪招致を競ったトルコでは、イスラム化政策を推し進める大統領に対して世俗主義を標榜する軍の一部がク―データ、未遂に終わったが端無くも国家分断を露呈した。

 誰でもよかったという通り魔や、腹いせに家族もろともの犯行が後を絶たない中、とうとう相模原市の障害者施設で元職員による身の毛もよだつ殺戮行為が起きた。
 亜ジェノサイドとも取れるこの事件もまた、大学教師と同根の社会の歪、普遍的価値観の崩壊がもたらしたものなのだろうか?
 よもやの仕打ちに無残にも傷つけられた無辜(むこ)の人々、ご冥福を祈るしかないのが何とももどかしい。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1164

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星に願いを ‐ 7月がきた

2016年07月01日 | 季節/暦

 選挙でここ暫く騒がしくなるのかなと思っていたら、存外に町は静か。
 で、HPを覗いてみたら、拡声器が装備された選挙活動に使える車、いわゆる選挙カーの台数は公職選挙法で決まっているらしく、参院選の選挙区は一台、比例区は二台なンだとか。

 そうなんや、衆院の小選挙区と違って参院の選挙区は原則都道府県単位、小さな町にまで手ならぬ選挙カーが回らんのじゃろうと合点も。

 その選挙、今回から投票権が18歳以上に拡大され、共同投票所を設置することも、インターネットが使えるようにもなったとか。
 そんなあれこれも投票率を上げるためなンだろうけど、良識の府よりも党利党略を優先する政治風土を変えるのが先だろう、と思わないでもない。

 ところで、公示の翌々日(6/24)朝日が、“ 自民、公明両党など憲法改正に前向きな改憲4党で、非改選も含めて、改憲の国会発議に必要な参院の「3分の2」議席をうかがう勢いが見られる ” と早々とアナウンス。

 この情勢調査という名の当落予測、新聞各社が競って力瘤を入れるだけに精度が相当に高い。

 頼みもせんのに知らされる方からすれば、喩えは悪いが結果が判っている馬券を買わされるようなもンで興醒め、「今更、投票もないやろ」と思うのも宜なるかなだ。
 ただ、前回だったっけ、公約になかった戦争法案、選挙後に数で無理矢理通(と)うされたのは。

 そんなこんなで文月・七月、もうすぐ “ 七夕(しちせき)の節供 ”、星に想いを託す皆さん、ささやかな願いを叶えるためにも白けてないで投票に、えっ、白けてるのはお前さんだろうって、ご尤も!
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1152

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土砂降り ‐ 6月がゆく

2016年06月29日 | 季節/暦

 梅雨の真っ只中、降らなくちゃ困るんだけれど、降り様が途方もない。
 わが町でも、夏至(6/21)も二日ばかり過ぎた日の未明、バケツを逆さにしたような雨音で眠りを破られた。

 その雨、過日(6/22)の天声人語氏も “ 自然の無情さに、怒りをおぼえる。地震の被害を受けて2カ月余りの熊本を、豪雨がおそった ” と嘆く。

 同紙の社会面では、“ 河川も氾濫し、地震で甚大な被害が出た同県益城(ましき)町、宇土市では広い範囲で冠水、同県甲佐町では国内で過去4番目に多い1時間雨量150ミリを観測した ” と伝えている。

 えっ、小一時間で大人の踝がすっぽり隠れるほど?と呆れて仕舞う。
 こんな猛烈な雨のニュースを聞くと、ひょっとして旧約聖書の創世記、40日40夜降り続いたノアの方舟の再来とも。

 現在(いま)に戻ってこの六月、異常気象もさり乍ら神をも畏れぬ所業も。
 テロともされるフロリダの銃乱射事件、釧路のSCでの女性だけを襲った卑劣漢、何も判らぬままに命を絶たれた人はたまったものではない。

 たまったもンじゃないと言えば、立つ知事後を濁し放し、口をつぐんだまま賞与に退職金を持ってく彼、住民税を払わされる都民も唖然、呆然だろう。

 その住民税をはじめ固定資産税に自動車税、健康保険から介護保険、納付通知の束を郵便受けに置いていく<水無月・六月>、ちんまり暮らす独居老人にはもう土砂降り、折から参院選、投票日を忘れなさんな!

 花の色から 「源平蔓(かずら)」、驕る与党は久しからず、ただ夏の夜の夢の如し・・・、謙虚でなくっちゃね?
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1151

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愛すること ‐ 6月がきた

2016年06月01日 | 季節/暦

 先週<呆け>のことを書いたが、某HPによれば “ 呆けるタイプと呆けないタイプ ” があるそう。
 そのタイプ、概ね外交的か否かで括られるようだから詳しくは省くが、それが正しいとすれば酔狂、呆け道まっしぐら、勿論、呆けたいと思っている訳ではない。

 ふた昔近くも前、ふたり揃って毎日曜にミサに与っていた頃のこと、ご主人が教会の役員をされていたご高齢のご夫妻、仲睦まじくミサに与られる姿を拝見、「老いても斯くありたいわね」と話したことを憶えている。

 ところが、ある日を境に奥さんの様子が少しおかしいことに気付いた。
 祭壇前の司祭の許に聖体拝領に向かう足元が危なっかしく、ご主人が軽く手を添えているのだ。

 そんなことが暫く続いていたが、日が経つにつれ傍目にも深刻な様子になった。
 ともすれば、あらぬ方向に勝手に行こうとする奥さんの肩をしっかり抱いて祭壇に向かうようになっていった。

 認知症が進行したのだろうけど、それでも臆することなくミサに与るご夫妻の姿を遠くの席から見るたび、揺るぎない信仰心について考えさせられた。

 それから時間が流れ、あいつ が退院し在宅療養を始めた頃のこと、お天気も好く気分も良さそうなので<散歩>に誘ったら行くという。

 その折、「マンションの人に車椅子姿を見られても大丈夫」と詰まらないことを訊いて 「どうして?」と叱られてしまい、その昔、連れ合いが罹患した時に、彼のご主人のように振る舞えるかお前は、と問うた時のことがほろ苦く思い出された。

 で、人を謗らずがモットーの小編、書くに窮して易きに付いた前号、老いること、愛すること、信じること、青臭いタイトルと思い乍らの一齣(ひとくさり)を、自戒も込めて。

 沖縄と奄美、平年より一週間ほど遅れて梅雨に入ったようだが、斯くも春は短かったのか、花が終わったと思ったら一気に夏を引き連れて水無月・六月がきた。
 花屋さんの店先には 「姫ビンカ」、和名 「姫蔓日々草」が、その花言葉は “ 優しい思い出 ” だ。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1139

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男はまめでなくっちゃ ‐ 5月がゆく

2016年05月30日 | 季節/暦

 制服姿の警官が矢鱈目立った町の様相をTVカメラは伝える。
 差し詰め西部劇、タンブルウィード・回転草が風に吹きすさびゴーストタウンと化した小さな町で無法者たちを迎え撃つ保安官、そんな場面だろうか。

 風光明媚な伊勢志摩で行われたサミット、この間、観光地として大きな打撃だろうと思っていた。

 が、朝日によれば2万3千人態勢で警備をしたらしい。
 そうか!他人の懐を計算しても仕方がないが、算盤を弾けば彼らの宿泊代だけで十数億円ほど、諸々加えれば凄いお金が地元を潤したンだ。

 そしたら、なんの其れ式、毎日のデジタル版を開けば、サミットの予算総額は600億円、そのうち警備関連は340億円なのだそう、素人計算のウン十億円なんてチャラいと嗤われそう。

 地元の三重県の負担は60億円弱、その財源は9割が県債、サミット関連の税収で賄えればいいのだろうけど、朝日は 「後世に負担が残る」との知事のコメントも伝える。

 まさか大統領や首相、関係閣僚などの、ご令室様ご同伴の年一回の慰安旅行じゃないだろが、それにしても豪気だねえ。

 豪気と言えば、都知事さんのロンドン・パリやら、ソウルやらへの金魚の糞を引き連れての大名旅行。
 彼、「ちゃちなホテルに泊まっていて要人が会ってくれますか」と態度でっかくコメントしたらしい。

 ビジネスホテルに泊まってたって会う価値があると思えば会ってくれるだろうし、「ちゃちなところに泊まっているから会わない」というのならば、そんな人と会ったって仕方がないと思うんだけど、これって、小賢しくも語るに落ちると言うのかな?

 空から1万円札が降ってくる都税という料理に、集(たか)りというスパイスをまぶした “ 使わな損定食 ” がことの外お好きと見える知事さん、それって例の号泣県議とそっくりじゃない?
 えっ、知事さん方が何枚も上手、格が違うだって、ご尤も。

 金銭疑惑で辞めた前知事が清廉に見えるほど、<まめ>に領収書を集める彼ってやっぱ凄いねえ!

 そんな知事や金魚の糞、おっと取り巻きさんだ、その彼らが大部分は 「法律的には適正!」と主張して憚らぬ都庁辺りにも、皐月・五月の爽やかな風が吹きわたったンだろなあ。
 町いたるところ「皐月」乱舞の態(たい)だけど、花屋さんの店先には真夏を彩る 「ハイビスカス」も咲き競う。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1138

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何はともあれ ‐ 5月がきた

2016年05月02日 | 季節/暦

 やねよりたかいこいのぼり おおきいまごいはおとおさん
   ちいさいひごいはこどもたち おもしろそうにおよいでる  (こいのぼり/詞:近藤宮子)

 鯉のぼりが空に舞い、菖蒲の花も咲く爽やかな季節になった。
 先月の末から始まった大型連休・GW、今年は暦の塩梅がいいようで、二日ばかりお休みを取ると10連休にもなり、海外などに出掛ける方も多いのでは。

 余談だが、そのGWの初日(4/29)は、カトリックでは<聖カタリナ(シエナ)おとめ教会博士>の記念日だった。
 あいつ の霊名の祝日、何時もとはまた別の気持ちでミサに与った。

 海外と言えば、あいつとの約束<エルミタージュ美術館>を訪ねるためサンクトペテルブルクに行ったのは一年前のGW明け、陳腐だが時が過ぎるのは早い。

 ところで、「楽しい時季に暗い話を」と眉を顰められそうだが、過日(4/23)の朝日be版の “ 悩みのるつぼ ”、相談の見出しが “ 娘を突然亡くしどう生きたら ” に目を引かれた。

 相談されたのは、22歳の娘さんを突然事故で亡くされたお母さん。
 “ 私に何か非があったために、このような災難が起きたのか、と日々考えます。子どもの命を取られ、何がいけなかったのか神を恨みます ” と、悩みを綴ってい、その気持ちが痛いほど身に沁みた。

 回答者の美輪明宏さん、“ 愛する人間を亡くした人は、まず落ち着くまでに三年はかかります ” と、答えていたが、三年に妙に説得感というか納得感を得た。

 また、“ 自分が精神的にも肉体的にも健康で暮らしている姿を、娘さんに見せることもお母様の今後の仕事です ” ともあって、「そうなんだよなあ」と頷かされた。

 恰も三年目の酔狂、相談のお母さんのような深刻な悩みからは解放されたよう。
 ただ、あの<皐月・五月>の時を忘れられる訳もないが、それでも明るく暮らしていれば、あいつも喜んでくれるだろうとは思えるようにも。

 そんなこんなで独りのGW、昨年はサンクトペテルブルク行の<準備>などで過ごした。
 今年は、冬物の整理や夏を迎える準備を・・・と、自分自身への褒美、「また、ビール飲むんでしょう?」と聞こえてきそう。を励みにGW前半をちょっぴり頑張った。

 何はともあれ皆さん、明日(5/3)からのGW後半お楽しみ下さい、小編も少し早いけれど衣更えをしました。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1127

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旧交 ‐ 4月がゆく

2016年04月29日 | 季節/暦

 桜の代わりに 「躑躅」や 「花水木」が、早い所では 「皐月」が綺麗な花を咲かせている。
 一年で一番心はずむ筈のこの時季、熊本地方を襲った地震が今も続き、気持ちを暗くさせる。

 そんな折、二度目に勤務した会社のOB会があって出席をした。
 生来、人様との交わりが下手、それを一番知っているのも自分で、同窓会なども含めてこの手の会に殆ど出席したことがない。

 話は少し古くなるが、以前、小編にも登場して頂いた同郷の先輩でもある<Nさん>、そのNさんから頂いた賀状に、OB会の会長を今年の総会で辞めるとあった。

 退職と同時にOB会に入るのが普通だが、付き合い下手に加えてへそ曲りゆえ、勤務時代に何かとご指導を賜った<上司>から 「OB会に入れ!」と半ば命令されていたにも拘らず、五年ほども経ってから、たまさかの縁で入会したようなこと。

 その途端、Nさんが会長を辞められることになり、せめて 「ご苦労様でした」のご挨拶をすべきだと、清水の舞台から飛ぶ? と言えば聊か大袈裟だが出席した。

 余談だが、会は第一部が総会、第二部が懇親会となってい、懇親会からでいいだろうと勝手に判断、その二部から出席した。

 が、そんな不届きな輩は酔狂だけだったらしく、名札が最後まで受付にあって 「やっぱり来ないんだ?」と何人かの方に思われたよう、会場では随分と冷やかされた。

 若い頃、総務関係の仕事も担当、会社の創立記念日に勇退された方を招き懇親することは度々経験したので大方の雰囲気は承知していた。

 その様子は往時とちっとも変わらず、「どうしてる?」 「お元気?」と言葉を交わし乍ら、皆さん和やかに旧交を温めておられたが、事前に参加されると聞いていた<知人>の姿が見えない。

 首を傾げていたら、どうやら病を得られたらしいことを知り気持ちが沈んだ。
 今時珍しくもない病だが、時にして身も心も根こそぎ持っていかれるようなところが紛れもなくあって、ただ、祈ることしかできない自分がもどかしくもある。

 そんなこともあって、変わりやすい春の天気のように、気持ちの浮き沈みの狭間で卯月・四月がゆく。
 peter & Catherine’s Travel. Tour No.1126

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春がきた ‐ 4月がきた

2016年04月01日 | 季節/暦

  さまざまなこと思ひ出す桜哉  (芭蕉)

 最近、また馬鹿に肩が凝り、その痛みで寝付けないこともあって、せっせとラジオ体操をしている。
 そんな折、過日(3/12)の朝日、何処かの医師が書いた 「ラジオ体操は65歳以上には向かない」という本の広告があって、少しげんなりも。

 そこには、“ ラジオ体操さえすれば健康でいられるは間違い ” なんて触(さわ)りも載っていたが、まあ、大方の者がラジオ体操だけ・・・で健康、なんて思っていないだろうし、大きなお世話である。

 そのラジオ体操に加えて散歩、特に朝日を浴び乍ら。と続けているが、加齢とともに抗体ができたのか、さして効果がなくなってきたようにも思えて首を捻ることも。
 パソコンを打つ、つまり、ブログを止めればいいのだろうけれど・・・。

 そのブログ、然(さ)したるものではないが、細々と繋いできた。
 書いている途中、「さて、どこかで書いたことがあるような?」と気付き、過去ログを繰ることもしばしば。

 過去に耽るは老いた所為だが、<季節/暦>や<カタリナ便り><想い出のカタリナ>などを読んでいると、様々なことを思い出してか、ぼうっとあらぬ方を眺めてい、はっと我に返ることも。

 七年前、葉桜になる頃に、俳聖の句を借り<酒とバラの日々>で出発した旅も、駄文を重ねて1100回。

 大よそ250万件が日々更新されているらしき gooブ ログの中で、閲覧数(PV)は別にして一日に訪問して下さる方(IP)の数で言えば8千位から2万5千位辺りをうろうろ。
 内容は問わず字数の多寡だけで測れば100位迄に入るのでは・・・と、下らないことで溜飲を下げてみたり。

 ラジオ体操から話は飛んだが、そんなことで小編を読み返していると 「なんて狭い暮し様(よう)なんだろう!」と、改めて呆れてしまう。

 あいつがいた頃は、もう少しは世間様との交わりなどもあったようにも思うけれど、ここ数年は、モノクロームとは言わないまでもセピア色に染まっている。

 そんな日々にも春はきた。
 列車でも車でも、聊か物騒だが海外でもいい、あいつ と一緒にほんの少しの彩りを探しに旅に出ようかな。

 花屋さんの店先、径1cmほどの星型、桜色の可愛い花が、「ボロニア・ピナータ」の名札をぶら下げていた。

 桜色と言えば花もそろそろ見ごろ、暮らしの憂さをしばし忘れ、まずはお花見と洒落込ンで見るかな!
 尤も、“ 月に叢雲花には嵐・・・ ” (井伏鱒二) じゃないが、この週末から明けにあたって、お天道様が一寸ばかり意地悪をされそうな塩梅だだけれど、まっ、いいか、団子があれば。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1114

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平和っていいね ‐ 3月がゆく

2016年03月30日 | 季節/暦

 先日、近くのCooPを覗いたら、「なんとまあ!」とかなり呆れた。
 こんな御大層に書き始めるほどのことじゃないけれど、卵焼きやオムレツなど卵を素材とする惣菜が陳列台に並んでいた。

 そこまでは何てことない日常の景色、驚いたのはパックに貼られたラベル、そこにはイースターオムレツ、イースター卵焼きなどとあった。

 そう、週初(3/27)は、カトリックにとって三大祝日のひとつ、<イースター・復活祭>だった。

 お相撲さんみたくな体躯で女装した人が、「ハローウィンの次はイースターらしいけれど、なにすんだろう?」とTVで話していた。
 ほんと、どんな風に大騒ぎをなさるンだろうと、興味がなくもなかったが、TVニュースでは何も報じられず、そうだよなアと変な納得感も?

 イラク、シリア、トルコなどイスラム教の国はもとより、パリに続いてベルギーでも、テロリストが無辜(むこ)の市民に犠牲を強いている。

 それに比べて日本、鰯の頭(かしら)もあればイースター・エッグも、信条や由来など委細構わず和洋取り混ぜなんでもござれの融通無碍。
 そんな国民性、嫌いじゃないのが自分でも可笑しいけれど、つくづく平和なンだなアとも思う。

 春になれば<一人旅ツアー>と思っても、これじゃなかなか腰が上がらない、テロに屈するようで癪だが。

 もう直ぐ一年になるが、<サンクトペテルブルク行>、欧州の空港の搭乗検査、NYの<同時多発テロ>以降からさらに厳しくなっているのを実感。

 その09年当時は、感知器を潜り虫眼鏡の親方みたいな器具で服の周りを触れられる程度だったが、一年前では、X線の壁に向かって両手を上げて左向いたり右向いたり。

 加えて、むくつけき検査官に体中触りまくられた挙句、椅子に座って靴を脱ぎまた触られ、鞄をそっくりさらけさせられた。
 今じゃもっと厳しくなっているかも。

 関空の最近の様子は知らないが、知る範囲では、外(と)つ国に比べりゃ検査なんてあってなきが如く、日本っていいなアとつくづく思うけれど、それも何時までのことなんだろうとも思う。
 折しも(3/29)安保関連法が施行、これから否応なしに日本も、紛争などに巻き込まれて行くのだろうなあ。

 紛争と言えば、後鳥羽上皇が鎌倉幕府に対して兵を上げたのが承久3年(1221年)の初夏。
 その承久の乱、僅か一月で敗れ佐渡へ遠流となった順徳天皇、“ 都を意味する色の紫の一茎の野菊を見つけ 「都忘れ」と名付けた ” と花の本に、そんな花のいわれひとつとっても、日本っていいなあと思う。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1113

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