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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

沿岸警備支援で巡視船提供 日・フィリピン首脳会談 (時事通信)

2013年07月27日 | ASEAN諸国ニュース
沿岸警備支援で巡視船提供 日・フィリピン首脳会談
 (時事通信 2013/07/27-13:32)

 【マニラ時事】安倍晋三首相は27日午前(日本時間同)、マニラのマラカニアン宮殿でフィリピンのアキノ大統領と会談した。首相はフィリピン沿岸警備隊の能力向上を支援するため、政府開発援助(ODA)の円借款を活用し、巡視船10隻を提供する意向を表明。沿岸警備隊の情報通信システム構築にも協力する方針を伝えた。またマニラ都市圏のインフラ整備に向け、日本の技術活用を提案した。

 両首脳は中国を念頭に、地域の安全保障問題について議論し、「国際的なプレーヤーが責任ある行動を取るよう働き掛ける」ことで一致した。

 首相は海洋分野での協力や経済支援を盛り込んだ「四つのイニシアチブ」を説明。巡視船の提供は、南シナ海での海洋進出を強める中国を念頭に置いたものだ。
 経済協力では、地震などの大規模災害発生に備え、緊急時に速やかに資金提供できるように100億円の融資枠を新設することでも合意した。


南シナ海「国際法順守を」 日・マレーシア首脳会談 (時事通信)

2013年07月27日 | ASEAN諸国ニュース
南シナ海「国際法順守を」 日・マレーシア首脳会談
時事通信 2013/07/25-22:29)

 【クアラルンプール時事】安倍晋三首相は25日午後(日本時間同)、クアラルンプール近郊の首相府でマレーシアのナジブ首相と会談した。東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部加盟国が領有権をめぐり中国と対立している南シナ海の情勢について、両首脳は、国際法を順守して対応すべきだとの認識で一致。また、マレーシアが進めるインフラ整備事業に日本が協力することを確認した。

 安倍首相は南シナ海情勢について、海洋進出を強める中国を念頭に「全ての関係国が一方的行動を慎み、関連国際法を順守すべきだ」と指摘。中国との領有権問題で仲裁手続きに踏み切ったフィリピンへの支持も表明した。法的拘束力のある「行動規範」策定の動きについては「実効性のあるものが早期に作成されることを期待する」と語った。
 これに対し、ナジブ首相は「国際法を順守して対応すべきだとの点は同じ立場だ」と応じた。ただ、個別の案件には言及しなかった。

 両首脳は会談で、マレーシアの高速鉄道や上下水道、医療などの分野で日本の最新技術利用に向け、協力を進めることで一致した。環太平洋連携協定(TPP)交渉について、ナジブ首相は「日本の交渉参加を歓迎する」と述べ、安倍首相は「日本の参加実現への協力に感謝する。引き続き連携して交渉に臨みたい」と伝えた。 

 安倍首相の外遊は、大勝した参院選後初めて。首相は会談後の共同記者発表で、「参院選で国民の信任を得た。これを背景に、今後も地域や世界の平和と繁栄に貢献する戦略的外交を進める。中でもASEANとの関係を重視する」と強調した。首相は昨年12月の第2次安倍内閣発足後、ASEANとの連携強化に力を入れており、加盟国への訪問はマレーシアで5カ国目。

ASEANと関係深化 背後の中国けん制 (時事通信)

2013年07月27日 | ASEAN諸国ニュース
ASEANと関係深化 背後の中国けん制 安倍首相外遊
時事通信 2013/07/25-22:27)

 【クアラルンプール時事】安倍晋三首相は25日午後、マレーシア入りし、参院選後初の外遊をスタートさせた。経済重視の安倍政権としては、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟各国の活力を「日本の経済再生に取り込んでいく」(首相)狙いがある。もともと経済的つながりが深いASEANとの関係をさらに強化することで、沖縄県・尖閣諸島の問題で対立する中国をけん制する思惑もある。
 
 「両国の間には東方政策に基づく層の厚い絆が存在している」。マレーシアのナジブ首相との会談後、共同記者発表に臨んだ安倍首相は、日本とマレーシアの緊密な関係をアピールした。

 マレーシアは1981年、マハティール首相(当時)が日本をモデルに経済成長を目指す「東方政策」を提唱。82年以降日本へ送り込んだ留学生は既に約1万5000人に上り、多くの知日派を生んだ。この日の会談で安倍、ナジブ両首相は東方政策の継続に向け、日本側が「全面的に協力」していくことを確認した。
 
 マレーシアでは、全国民の4分の1を占める中国系住民の存在を無視できない。中国の経済的な影響力は年々強まっており、「中国に気を使わざるを得なくなっている」(外務省幹部)のが実情という。

 マレーシアのみならず、東南アジアでは中国が政治・経済面で存在感を増しつつある。歴史認識で韓国との「共闘」が目立つ中国は、アジアで日本の孤立化を企図しているようにも見える。今回の外遊には、もともと政府開発援助(ODA)などで密接な関係にあるASEAN各国との関係を深化させ、中国の思惑通りに事を運ばせない意味合いもある。
 参院選圧勝で長期政権も視野に入れる首相は、自由や民主主義などの価値観を共有する国々との連携を深める「価値観外交」を積極展開していく方針。26日にシンガポール、27日にはフィリピンでそれぞれ首脳会談を行う。

 日本の首相が2国間会談のためシンガポールを訪問するのは実に11年ぶりで、マレーシアとフィリピンは6年ぶり。今後、ラオスやカンボジアといった「中国寄り」(首相同行筋)と目される国への年内訪問も検討する意向だ。

海上警備力強化で支援表明へ 日・フィリピン首脳会談 (時事通信)

2013年07月27日 | ASEAN諸国ニュース
海上警備力強化で支援表明へ 日・フィリピン首脳会談
時事通信 2013/07/27-05:30)

 【マニラ時事】安倍晋三首相は27日午前(日本時間同)、マニラのマラカニアン宮殿でフィリピンのアキノ大統領と会談する。首相はフィリピンの海上警備能力強化に向け、巡視船を供与するなど協力していく方針を表明。大都市圏のインフラ整備支援についても意見交換する見通しだ。
 フィリピンは中国との間で、南シナ海の領有権問題を抱えている。首相は会談で、海洋安全保障の分野で国際法順守の重要性を強調。この問題で国連海洋法裁判所に仲裁手続きを求めたフィリピンに対し、支持する考えを伝えるとみられる。

首相、講演で中国けん制 投資減税で経済再生 (共同通信)

2013年07月27日 | ASEAN諸国ニュース
首相、講演で中国けん制 投資減税で経済再生
共同通信47news47news 2013/07/26 17:50】

 共同会見する安倍首相(左)とシンガポールのリー・シェンロン首相=26日(共同)
 【シンガポール共同】安倍晋三首相は26日午後(日本時間同)、訪問先のシンガポールで講演し、海洋進出を図る中国を念頭に「アジアを導くものは力による威圧ではない」とけん制した。同時に冷え込んだ関係の改善にも意欲を示した。企業向けの投資減税を秋に決定すると明言し、経済再生への決意を表明した。

 参院選での与党圧勝により「ねじれ国会」を解消した実績に触れ「(首相が頻繁に入れ替わる)『回転ドア政治』が消えてなくなった。政治の安定を勝ち取ることができた」と、政権運営に自信を見せた。

 成長戦略の実現に関し、規制改革や、産業競争力強化法案の早期成立を目標に掲げた。