AUTOSPORT.comより
radiation risk 'negligible'
FIMが、独立した調査機関に依頼し、もてぎでの放射線レベルを測定した結果、健康へのリスクは「無視できるレベル」だと認定し、日本グランプリが開催される事を述べている。
何人かのライダーは、3月に日本で地震と津波によって引き起こされた原子力発電所の危機で、放射線の放出による影響を恐れ、10月の日本グランプリには断固参加しないと表明している。
しかし、FIMとドルナは、4月に予定され、震災後に延期されたイベントが開催される事を示した。
FIMは、独立した調査機関であるARPAに調査を委託し、最終報告は7月末になるのだが、暫定報告をリリースしている。
調査では、空気中のガンマ線強度は、事故前のツインリンク茂木の値より大きいのだが、この地域の放射線量は、ローマやマドリッドなどの都市よりも低い事を明らかにし、結論として、レースウィーク中の放射線リスクは、無視できるレベルである事は疑いの余地がない、と結論付けた。
FIMは、もてぎの状況が具体的となったことで、ライダー達が安心を得る事ができると述べている。
「この調査は、3月に日本で発生した地震とそれに続く津波について政府機関や世界保健機関が出している情報を補完するものである。MotoGP関連施設、及びその周辺状況を具体的に調査した独自報告となります。」
FIMは、「今週末の最終決定において、日本グランプリを開催しない理由は無い。」と、付けくわえている。
つまり、原発問題がさらに深刻な状況にならない限り、この報告に基づいて、FIMとドルナは、日本グランプリが、10月2日に開催される事を週末に発表する。
タイトル争いをおこなっているロレンソとストーナーは、日本グランプリをボイコットすると主張している。
FIMの声明(概略)
FIMとドルナスポーツは、10月2日に予定されているツインリンクもてぎでの日本グランプリに先だって、現状を調査するために独立機関による調査報告を委託した。
この調査は、3月に発生した地震とそれに続く津波について様々な政府機関と世界保健機関から入手可能な情報を補完することを目的としている。
公式の詳細なレポートは、今週後半にリリースされますが、暫定的なレポートを発表する。
調査機関のARPAは、空気、環境、食品を含む、あらゆるものの放射線レベルを測定した。最終結論として、「レースイベント中の放射線リスクは、無視できるレベルである事は間違いない」と、言う事ができる。
FIMとドルナスポーツは、今週末発表の報告に基づいて、問題がそれ以上の深刻な事態になっていなければ、予定通り、10月2日に日本グランプリは開催されることを確認する。
FIM声明(PDF)
FIM暫定報告書(PDF)
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ロレンソは、FIMの声明が出た後も、日本には行かないと強硬な態度を崩していないようです。
私は、放射能リスクを過小評価するつもりはないですが、科学的なデータが示され、現実に多くの人が生活しているわけですし、ライダー達には現実的な対応をしてもらいたい。
今回の件で、好感度がかなり下がったライダーがいるのですが、日本へ率先して行こうと言うライダーが現れたら、絶対に応援したくなります。