Pegasus_rc's blog

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ダカールラリー 1/4

2011-01-05 22:32:44 | Dakar



2011年1月4日(火)


第3ステージ : サン・ミゲル→サン・サルヴァドル・デ・ジュジュイ

モト :リエゾン  231 km  SS 521 km



521kmという今日の長いSS、マルク・コーマは通算12度目のSS優勝を果たした。リーダー、シリル・デプレとの差はごくわずか。

昨日までとは打って変わって、SSの走行距離が長くなり、ダカール・ラリーの競技者は新しい次元に入ってきた。路面も昨日までの道路上のコースからオフロードのナビゲーションコースとなり、より緻密な技術が求められるステージになった。ここまできっちりライバルに気分的な差をつけていたシリル・デプレは、SS序盤、ナビゲーション・ミスでタイム・ロスしてしまった。113km、デプレはCP1をトップで通過したパウロに4分もの差をつけられた。そして、コースのオープン役はマルク・コーマに交代。第1走者をし慣れているコーマは効果的な走りでその役をこなし、サン・サルヴァドル・デ・ジュジュイのゴールにトップで到着、通算12回目のSS優勝となった。しかし、総合タイムは以前としてシリル・デプレがトップ、わずか14秒の差だ。

今日の序盤のナビゲーションコースで恩恵を受けたのはマルク・コーマばかりではない。パウロ・ゴンカルヴェスもトップと3分36秒と大きく順位を上げた。総合4位。さらにもっと顕著なランク・アップを果たしたのがオリヴィエ・パン(Yamaha)で、SS4位につけ、総合でも11位から6位に上昇した。




Interview

フランシスコ・ロペス :
「今日の序盤はすごくいいリズムで走ったが、その後、燃料トラブルがあった。ストップして修理するのに10数分かかった。それから後はゆっくり目に走った。今日は難しい一日になると予想していたが、まぁこうやって走っている。私の地元、チリに行ったらいろいろ変化があると期待している・」


オリヴィエ・パン :
「SS序盤はうまく走れた。全体的には今日は楽しんで走った。ロード・ブック自動巻き取り装置が故障して、今日一日、手動で巻かなければならなかった。コマンドも動かない。後半ロード・ブックが破れてしまって、2度もストップして巻きなおした。でも、マシーンは調子が良いし、僕も絶好調。トップリーダーとの差もすごいわけではないから、目標通りに行っている。」


マルク・コーマ :
「今日は本格的なダカール・ラリーのSSだった。序盤はナビゲーション、そして後半はパイロッタージュのコース。今日の結果は本当に嬉しい。シリル・デプレが小さなナビゲーション・ミスをしたのでそれで僕が得した。SS優勝は大事だが、僕の目標は大会優勝だからね。」


シリル・デプレ
マルク・コーマは猛ダッシュして俺に追い付いてきた。SSの序盤はライダーが団子のようになっていた。最初の10kmは注意しながら走り、km11で西に向かった。2時間もタイム・ロスしたわけではないが、大事な数分をロスした。最終的にはコーマに取られたのは20秒あまりで、最小限にロスを抑えることができた。大きなタイム・ロスではなかったが、できることならトップをキープしたかった。」





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ダカールラリー 1/3

2011-01-05 22:28:35 | Dakar
2011年1月3日(月)


第2ステージ :コルドバ ? サン・ミゲル

モト :リエソン  440 km  SS 300 km




第2ステージはシリル・デプレが制した。
フランス人、シリル・デプレがマルク・コーマに2分35秒の差でゴールした。
アシストのルーベン・ファリアが、第1ステージ優勝というパフォーマンスにすっかり満足していたシリル・デプレだったが、夜になって、ファリアがスピード違反で1分のタイム・ペナルティを科された。代わって第1SSの優勝はデプレになり、本日のコース・オープン役。デプレは最初から猛然とアタック、たとえわずかでもライバルに差をつけようと、ラリーレイドで最も難しい、最初から最後まで瞬時とも譲ることなくトップをキープし続けた。そして、デプレは300kmのSSを制し、通算25回目のSS優勝となった。明日もコース・オープン役(=第1番走者)。
総合順位2位のマルク・コーマ、今日のSSはデプレとわずか1分49秒差、総合で2分35秒差。まだまだ先が長いので、優勝はどうなるか分からない。総合順位3位はルーベン・ファリア、トップの師匠と6分13秒のタイム差。シェルコのダヴィッド・キャストゥ、後半トゥクマンへのコースで誰よりも早いスピードを記録し、3,46秒差でゴール、6位につけた。4位、5位にフランシスコ・ロペス、パウロ・ゴンカルヴェスがついている。昨年総合2位のパルアンダース・ウルヴァルスターは新しいマシーンにまだイマイチ慣れない様子、今日は総合29位、「690ccがあれば・・。」と悔しがる。






Interview

フランシスコ・ロペス :
「今日のSSは本当に楽しかった。本当に私のマシーン向けのコースだった。しかしそれでも、砂埃がひどくて、前のライダーを追い越すのに苦労した。レースは本当に私向きになってきた。今日はポジティブな1日だった」


ダヴィッド・キャストゥ :
「昨日僕が観衆にぶつかったというニュースを聞いた。運良くその人が側面を2ケ所壊しただけで済んだことがわかってほっとした。昨夜はそのことがとても気になった。今日は、その話が頭に残っていたが、昨日ほどピストにたくさんの人がいないので本気でアタックできた。ひどい砂ぼこりの中、ロドリゲスやヴィラドムス、ヴェンホーヴェンを追い越した。すごく大変だったが。一時、163km/h出た。450ccでだよ、すごいだろ。マシーンは超スーパーだ。本当にライディングをエンジョイしているよ。」


マルク・コーマ :
「ほとんどナビゲーションが無い、300kmの長いライディングコースだった。少しタイム・ロスした後に、ルーベン・ファリアを追い越すことができた。そしてタイム・ロスした分を取り戻そうと思いっきり飛ばしたが、一方でタイヤをキープしなければならなかった。終盤少しスピードを抑えて、おとなしくゴールした。」


シリル・デプレ :
「今日はものすごくカーブが多くて、ものすごくスリップしやすかった。スキーのように300kmをジャンプしながらスラロームした。燃料補給の時しかマルク・コーマを見かけなかった、そこで、1分弱遅かった。調子良かったので後半はタイヤに注意しながら少しアタックすることにした。走り終わった時タイヤが擦りへっていたのでね。大事なことは良いリズムをつかみ、良い目印を持つことだ。今のところ、走ることに全力集中しなければならない。」






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ダカールラリー 1/2

2011-01-05 22:23:00 | Dakar


2011年1月2日(日)

第1ステージ :ヴィクトリア→コルドバ

モト :リエゾン 566km、SS192km


今年450ccで参加したKTMワークスチームは総合4位までを独占、5位にパウロ・ゴンカルヴェス(BMW)、6位にジョナ・ストリート(Yamaha)、7位にフランシスコ・ロペス(Aplilia)と続いた。

本日のSSで優勝したルーベン・ファリアは、スピード違反で1分のペナルティを受け、それにより本日のSS優勝はシリル・デプレに交代した。




Interview

ペドレーロ・ガルシア :
「難しいSSをうまく走れたので、今日のリザルトはすごくうれしい。ここのSSでワークスのライダー達が苦労していた所を、難なく走れたのだからね。マシーンもすごく良い。マシーンのテストはやったらしいが、ここのコースとはかなり違っていたらしい。正直、今日のタイムには自分でも驚いている。スタートする時、エンデューロの似たような所を走ったことを思い出しすごくモチベーションが上がっていて、数十km走るうち段々自信を持って走るようになった。」

マルク・コーマ :
「一部はすごく簡単で一部は超難度の高いテクニカル・コース、そしてスピード・コースと、ウォーミング・アップにちょうど良い素晴らしいステージだった。ここで大事なのは何のトラブルも起こさないことだ。いつもの事だが、スタート台に初めて立つ時は緊張する。コースをオープンする(トップを走る)のは、他のライダーよりタイム・ロスが多いんだ。今日もそうだった。今日はトップを他に譲ったが、まぁ、これから先を見ててよ。」

シリル・デプレ :
「今朝すごく早かったんだ。(1番走者のリエゾン・スタートは4 :20)。俺は3時に目覚ましで起きたが、調子に乗るまで難しかった。ともあれ、コンディションは良好で、リエゾン中、あまり寒くもなかった。今日のSSはものすごく難度が高くておもしろかった。良いーミング・アップになったよ。カーブは多いし、ものすごくスリッピーなところもあったし、スキーとオートバイのミックスみたいだった。俺?絶好調よ。シード選手が450ccでどんな具合かよく質問されるが、特に変わりないよ。ダカール・ラリーはダカール・ラリーだしさ。レースがもう始まったんだから、集中して走らなくてはね。」

ルーベン・ファリア :
「最初から最後まですごくいいリズムで走れた。今日のコースはポルトガルでいつも練習しているコースにそっくりだった。今日、僕がベスト・タイムだと言われてすごくうれしかった。ぼくよりすごいライダーたちより僕のほうが早かったということだからね。チームメイトのシリル・デプレも素晴らしいタイムなので本当にうれしい。」

パルアンダース・ウルヴァルスター :
「ひどいステージだった。SS20km地点でアンテナを直すのにストップ、1分タイム・ロスした。その後、僕の運転がものすごく下手だった。10年間690ccの大型バイクで走っていたので、早めにブレーキする。このマシーンでは遅めにブレーキしなければいけないのに、それがうまくできない。これに慣れなければならない。今年のレースは僕のチャンスはあまりないかもしれない。450ccのマシーンに慣れるのに2,3日かかるだろうから。」




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ダカールラリー 1/1

2011-01-05 22:09:49 | Dakar


◆ダカール・ラリー2011◆



南米にステージを移して3年目となるダカール・ラリーがスタートした。
今年のステージも例年以上に厳しい設定となっており、アルゼンチンのブエノス・アイレスをスタートしチリへ向かい、再びブエノス・アイレスに戻る16日間、9,000kmの過酷なレースが繰り広げられる。 3年前からレースのステージを南米に移したダカール・ラリー(通称パリダカ)はアルゼンチンのブエノス・アイレスを1月1日にスタートする。世界一過酷なレース-と言われているが、2011年大会は例年にも増してアップダウンの厳しいアンデスの山岳部を中心に、9,000kmに及ぶコース、チリから再びアルゼンチンのブ-エノス・アイレスに戻る16日間におけるクルマとヒトの死力を尽くす戦いが繰り広げられる。




ダカール・アルゼンチン・チリ大会の数字

総計走行距離9500 kms,そのうちSS5000km、 13ステージ
出場台数 407台 (モト170台、クワッド30台、オート140台、カミヨン67台)
ビバークする競技者・アシスタント、関係者 :総勢2,500名
朝食2000食、ランチパック1,600個、 ランチ1,000食、夕食2,300食
ビバーク地で配給されるミネラルウォーター12,000本
警備の為の警官の動員数25,000人
安全の為の標識・垂れ幕・テープなど350,000個
登録新聞記者 256名 媒体数138紙、 35カ国




新レギュレーション

Bikes: 全競技車 450ccに向けて (モト部門)

2010年大会からモト部門のレギュレーションの改定に向けて、段階的に実行を続けているが、2011年大会では450cc以上のマシーンに乗るライダーがさらに制限される。
ASOのエリートリストにリストアップされている競技者は、2011年大会以降450cc以下のマシーンによる出場が義務。
上記以外のライダーは、マシーンの選択は自由。
Dakar 2012以降、全競技車は450cc以下となる。




行程

01/01 ブエノス・アイレス Buenos Aires ヴィクトリア Victoria
01/02 ヴィクトリア Victoria コルドバ Cordoba
01/03 コルドバ Cordoba サン・ミゲル San Miguel de Tucuman
01/04 サン・ミゲル San Miguel de Tucuman サン・サルヴァドール San Salvador de Jujuy
01/05 サン・サルヴァドール San Salvador de Jujuy カラマCalama
01/06 カラマ Calama イキケ Iquique
01/07 イキケ Iquique アリカ Arica
01/08 休息日
01/09 アリカ Arica アントファガスタ Antofagasta
01/10 アントファガスタ Antofagasta コピアポ Copiapo
01/11 コピアポ Copiapo コピアポ Copiapo
01/12 コピアポ Copiapo チレシト Chilecito
01/13 チレシト Chilecito サン・ホアン San Juan
01/14 サン・ホアン San Juan コルドバ Cordoba
01/15 コルドバ Cordoba ブエノス・アイレス Buenos Aires
16/01 ゴール






2011年1月1日(土)
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span style="color: #0000FF;">第1ステージ :ブエノス・アイレス→ヴィクトリア

リエゾン 377km


初日はセレモニー後、377㎞のリエゾンとなり本格的競技は2日目からとなる。




Interview
オリヴィエ・パン :
「モチベーションはバッチリ、自信も満々、気分は最高だよ。去年は総合9位だったので、今年はもっと上に、できればトップ5入りを目指している。願わくばステージ優勝も一回してみたい。でも目標はYamaha 450 YZFを完走させることだ。このマシーンがダカール・ラリーに出るのは初めてなのでね。僕にとってはチャレンジだが、ストレスは無いよ。 シード選手になっていないので、まだチャレンジャーだからね。何よりも楽しんでやるよ。」

アラン・デュクロ :
「アプリリアが僕に出ないかという申し出は、規則が450ccへ移行の時期にちょうどタイミングが良かった。KTMと比較するのにモロッコラリーに出ていないので、今のところマシーンのパフォーマンスは判っていないが、データは非常にいい。僕の目標はトップ5入りを実現すること。でも、コースの状況によってそれも変わることがある。より良い成績を目指して、プロになりたい。肉体的には僕はラッキーだが、8時間から10時間も仕事をして、その後で練習しているので自分が望むような本格的なトレーニングができなかった。でも、これまでの経験を生かして走ろうと思う。」

フランシスコ・ロペス :
「去年、総合3位になったのは大きなご褒美だった。だが、それが今年の走りにプレッシャーになることはない。周りが大いに期待しているがね。僕自身もとても今回のダカール・ラリーを待ち焦がれていた。皆が僕を応援してくれているので落ち着いた気分でいられる。皆は良い成績を期待しているが、レースの難しさも知っている。僕もこれまで3度出て、2度リタイアした。何か言い訳する前に、このレースをよく知り、慣れなくてはいけないと思った。その為に数多く出場しなければならないだろう。今は、僕は準備万端だ。マシーンもすばらしいし、チームもバッチリだ。」

ナニ・ローマ :
「ブリーフィングって大好き。親しい仲間に会えるし、レース中ではあまり出会うこともない競技者にも会える。全員集まっているし、みんな和気あいあいとしてすごくいい雰囲気なんだ。レースを頑張ろうって気持ちを盛り上げる場でもある。そして、ここでいつも、レース中何を注意しなければいけないとか、新しいことを知る。それに、全力を傾けて仕事をしたことがスタートの時、その日のレースの最初に証明されるのも好きな理由なんだ。
我々としては、余分にプレッシャーをかけることもなく、おとなしく走ろうと思う。すばらしいチームとメカニックたちが揃っているのだから、おのずと良い成績が待っているはずだ。」





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