MotoGP
1位 : J・ロレンソ Yamaha 47'52.678 146.848
「こんなシチュエーションは、今まで想像したこともなかったよ。
今日僕は、優勝して、そしてランキングトップに立ったんだ。
今シーズンはこれまで、とても慎重に、落ち着いて取り組んでいたつもりだったので、前回のヘレスでの転倒は予想外で自分にとても腹が立った。
でも今日の優勝で、その失敗をしっかりと埋め合わせることができたと思う。
チームの作戦が完璧だったので、ウエットタイヤでもドライタイヤでも常にいいペースをキープできた。
ウエットタイヤのままあれだけ長く走っても、走りは好調だったし、ドライ用のマシンへの交換も絶好のタイミングだったと思う。
運も味方してくれたのだろうけれど、僕らは確かに強かったし、落ち着いていて慎重だったことが、この結果につながったのだと確信している。
決勝レースの途中でマシン交換をするのは、今回が初めての経験だったので、ちょっと緊張したけれど、意外にスムーズに対応できてトップを守ったまま復帰することもできた。
バレンティーノのことは、不運な転倒があり残念だった。でも今は僕らふたりでランキング1位と2位につけていて、ポイント差もほんの僅かだから、ここからまた新たにチャンピオンシップが始まるという感じ。
MotoGPでの3度目の優勝を心から喜んでいるよ」
2位 : マルコ・メランドリ Kawasaki 48'10.388 145.948 17.710
「表彰台にもう1度戻れたことが信じられない。
1ヶ月半前には、シャンパンをもう1度味わえることを想像するのが非常に難しかった。
僕の人生の中でのベストなセンセーションの1つだ。
レインタイヤを履いたレース序盤は難しかった。
もしかしたら、タイヤが少し柔らか過ぎたかもしれないから、周回毎にバイク交換をしたかった。
もしかしたら、もう1周走るべきだったかもしれない。
リズムを維持して、ミスを冒さないことに努めた。
最後は、本当にグッドなレースをやり遂げた。
ムジェロは難しいだろう。
しかし、今日という日を楽しみたい。
僕のチームに、そして、カワサキ休止の後に、僕の復帰を支援してくれたカルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ)に感謝しなければいけない。
ムジェロでグッドなリザルトを獲得することは夢。
トップ10入りしたい。」
開幕から14位、6位、5位、2位のリザルトを獲得。ランク5位に浮上して、次戦は地元イタリアGPに挑戦する。
3位 : ダニ・ペドロサ Honda 48'12.571 145.838 19.893
「ウエットだった最初の数周はペースも上げられず、ポジションも落とした。
そのために早めにピットに戻り、スリックタイヤを装着したバイクに乗り換えることにした。
ロッシ(ヤマハ)も同じタイミングだったが、直後はとても滑りやすく、目の前でロッシが転んだことで、より慎重になった。
しばらくの間、濡れているところと乾いているところがわからず、この間にかなりタイムをロスした。
終盤はいいリズムで走ることができ、最終的にアンドレアをパスすることができた。
こんな難しいレースで表彰台に立てて、本当にうれしい」
4位 : アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 48'13.133 145.810 20.455
「終盤ペースが上がらず、特に最終ラップのペースが遅かった。
しかし、今大会はとても順調な3日間だった。
それだけに、表彰台に立てず、チームには申し訳ないと思っている。
今日は本当に難しかった。ウエットで十分にテストできていなかったが、ウエットのときのペースは悪くなかった。
バイクを乗り換えたときは2位だった。
もう少し早くチェンジしてもよかったが、タイミングは悪くなかったと思う。
コースに戻ったときは3番手だったし、いいリズムで走れていた。
しかし、最終ラップにダニに抜かれてしまった。終盤の彼のペースは、本当にすばらしかった」
5位 : ケーシー・ストーナー Ducati 48'23.217 145.303 30.539
「すごく残念だよ。今日は僕らにポテンシャルがあるとは全く思えなかったからね。
ウエット仕様のバイクでスタートしたけれど、ウオームアップ・ラップからトラクションが全くかからないという大きなトラブルが発生した。
フィーリングに全く満足できず、かなりタイムロスしたけれど、スリックタイヤに履き換えるほど乾いてもいなかった。
その後、交換したバイクもステアリング・ダンパーにトラブルを抱えていて、4周もするとストレートでは修正のためにアクセルから手を離さなければいけないほどだった。
その後はフィーリングがずいぶん良くなり、バイクが乗りやすくなったので、自分のポテンシャルを生かして走ることができた。
それがなければ今日は表彰台争いができたと思うけれど、こういったことはよくあるし、次は状況が良くなることを期待するしかない。
今は好きなサーキットの1つであるムジェロ(イタリアGP)を楽しみにしている。
これまでにいい結果を残しているし、今シーズンのパッケージは去年と比べて良くなっているという手応えはあるので、トップ争いができるはずだ。」
6位 : クリス・バーミューレン Suzuki 48'30.140 144.957 37.462
「本当に厳しいレースだった。他のみんなも言うだろうね。
ウエット・コンディションでスタートしたけれど、僕らはウエット路面でのテストをしていないから、エンジニアはこのコンディションに合わせてバイクをセットアップするのは相当大変そうだった。
でもいい仕事をしてくれて、フィーリングは結構良かったよ。
それがフリー走行のセッションだったら、着実に変更を加えられただろうけど…。
路面が乾き始めてロッシがクラッシュしているのが見え、まだスリックタイヤを履くほど乾いていないと思ったので、もう少しそのままでいることにした。おそらく2、3周はとどまっていただろう。
そして最後には状況が少し厳しくなったんだ。
6位フィニッシュは今シーズンのベスト・リザルトだし、ポイントもたくさん獲れた。
次のムジェロ(イタリアGP)はさらに上を目指すつもりだ。」
7位 : コーリン・エドワーズ Yamaha 48'32.869 144.822 40.191
「表彰台を狙っていたのに、実現できず残念。
ウエットタイヤで走ったレース序盤は、コーナリングがうまくいかず、ペースが上がらなかった。
そしてどんどんポジションを下げ、ほぼ最後尾まで落ちてしまうほどだった。
マシンは、まるでリアのほうに傾いているようで、フロントにまったく荷重がかからない。
それでコーナー進入がうまくいかなかった。
そのうちに何人かがピットインを始めたが、その時点では、まだウエットの部分が残っていたので、まだ早いと思い僕はもう少し様子をみた。
その後ピットインしてマシン交換したが、その時にはまた大きく遅れてしまうことになった。
というのも僕は、ソフトコンパウンドのフロントが使えないので、硬めのものを履いたが、それを暖めるまでに少し時間がかかったんだ。
危ない場面も何度かあったが、調子をつかんでからは身体を伏せてペースを上げ、どんどん抜いていった。
あのときは多分、ホルヘを除く誰よりも速いタイムだったと思う。
そんな状態で、最終的に7位に留まったのは悔しいけれど、前半戦の遅れが響いてしまったのだから仕方がない。
次のムジェロではきっといい走りを見せるよ。
あとは、もっとドライで走る時間がとれることを祈るばかり。」
8位: ロリス・カピロッシ Suzuki 48'38.099 144.562 45.421
「レース序盤にスリックタイヤへ換えたけれど、路面はかなり濡れていた。
大きなミスじゃなかったものの、ギャンブルしたのに、濡れた路面の上でミスして何度かコースオフしたせいで結果が出なかった。
リズムをキープしようとしたけれど、路面が乾いてくると十分なグリップが得られないという、昨日と同じトラブルを抱えていることに気づいた。
一生懸命頑張ったよ。ただ、残り数周でコーリン(エドワーズ)に抜かれ、抜き返すほどの速さはなかった。
ここでの仕事は終わったので、いい点だけを吸収して、次の数戦や今後のことを考えないとね。」
9位 : ジェームス・トーズランド Yamaha 48'42.985 144.320 50.307
「大変なレースだったけれど、マシン交換ではチームがとても良い判断をしてくれてとても助かった。
フラッグ・トゥ・フラッグレースは初めての経験だったので、僕は少し戸惑ってしまったが、ピットのなかは、状況の変化に素早く対応するために、常に集中してくれた。
マシン交換後はしばらくスリックタイヤを履いて濡れた路面を走るわけで、僕も集中する必要があった。
最初のひとりがピットインしたら、サインボードに'OK'サインを出すと言われていた。
そのサインを見たとき、僕の周りはまだ誰もピットインしていなかったが、結果的には絶好のタイミングでピットに戻ることができた。
ピットンアウト後は、まだ乾いていないコーナーもいくつかあったが、コースの3分の2は乾いていて、やはりスリックが必要だった。
スリックを履いてからはとても好調で、一時は7位まで上がった。でもフロントにソフトコンパウンドを履いていたので、気温が上がるにつれて厳しい状態になった。
フロントには硬めのものを選んだほうが良かったようだ。
終盤コーリンについていこうとしたときは、運悪くフロントグリップがなくなっていた。
あの時点でバトルできたのは良かったが、本当なら7位に入れたはずだと思うとちょっと悔しい気持ちだ。
最高の出来というわけにはいかなかったけれど、今回もまた一歩、前進することができたことには満足。
この調子を続ければ、次の2、3戦もきっといいレースができるだろう。」
10位 : トニー・エリアス Honda 48'45.896 144.177 53.218
「ファンにとっては面白いレースだったと思うが、我々にとっては厳しいレースだった。
スタートはよかったが、ウエットコンディションでは、あまりいいフィーリングではなかった。
その後、路面が乾いてきて、スリックタイヤを装着したバイクに乗り換えてレースを戦えたのはラッキーだった。
それからは速いラップを刻めた。
今日も、腕の力が入らず苦しいレースだったが、それでもリズムある走りができた。
腕の状態を考えれば、今日の結果には満足している。
このレースをきっかけに、次からはいい結果を残せるようにしたい。」
11位 : アレックス・デ・アンジェリス Honda 48'46.228 144.161 53.550
「今大会はセットアップに苦しんだが、決勝に向けて行った変更は、かなり手応えのあるものだった。
ウエットコンディションでは、あまりいい走りができなかった。
バイクを交換してからも何度も転びそうになったが、ペースをキープすることに全力を尽くした。
次第にいいリズムになりペースを上げることができた。
期待したような結果ではないが、次のムジェロに向けて大きく前進できたと思う。」
12位 : ニッキー・ヘイデン Honda 48'49.325 144.008 56.647
「スタートはまあまあ。
ウェットでこのバイクに乗った経験は少ししかないが、マシンの感触はかなり良くて幾つか順位を上げる事ができた。
ピットに戻ってスリックタイヤに変えてからは、最初は路面温度が低くてタイヤに熱が入らずに難しかった。
それでも一時は8位まで順位を上げたが、不運にもカリオが転倒して彼のバイクが自分に向かって滑ってきて接触してしまった。
その時の衝撃は激しくて、自分のバイクに彼のタイヤの跡がついてたぐらい。
何とか転倒せずにすんでラッキーだったが、この接触でコースを外れてタイムをロスしたし、順位も落としてしまった。
その上前輪のセンサーにダメージも受けた」
13位 : 高橋裕紀 Honda 48'49.366 144.006 56.688
「スタートはうまくいかなかったけれど、それからはテンポよく走ることができた。
ポジションも上げることができた。
そのうち、ピットに入ってバイクを交換する選手が出てきたが、スリックで走るにはまだ早いと思い、レインタイヤで引っ張ることにした。
交換のタイミングとしては、決して悪くなかったと思う。
ただ、スリックになってからはリズムよく走れず、オーバーランしたことが影響した。
終盤はニッキー(ヘイデン、ドゥカティ)とのバトルになったが、抜いても抜き返される厳しい戦いだった」
14位 : ランディ・デ・ピュニエ Honda 49'03.977 143.291 1'11.299
「今日は最悪のレースになってしまった。
チームにもファンにも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
今日はレインタイヤで走ったときに、フロントのフィーリングに自信が持てずペースを上げられなかった。
その後、スリックを履いたマシンに乗り換えたが、4コーナーでミスをして遅れてしまった。
とにかく、レインもスリックもいい走りができず、自分が期待したようなレースができなかった。
今日のレースのことは忘れて、次のイタリアGPに向けて気持ちを切り替えたい」
15位 : ニッコロ・カネパ Ducati 49'08.063 143.093 1'15.385
16位 : バレンティーノ・ロッシ Yamaha 49'28.685 131.949 2 Lap
「今日はスタートから難しい状況で、ベストの状態で乗ることができなかった。
4ラップ目までで、すでにペースが上がらないことがわかったし、思い通りにマシンを操ることができなかったんだ。
そして、たいていいつも早めの判断が功を奏してきたので、今日も早い段階でマシン交換を行った。
そのあとはタイヤを暖めなければならないことは、もちろん分かっていたけれど、あのコーナーはまだ路面が少し濡れていて、僕のほうもちょっとだけ急ぎ過ぎて転倒してしまった。
ラッキーにもピットに戻ることができたので、もう一度マシンを交換することにしたんだけれど、2度目のマシン交換では同じウエットタイヤを使わなければならないということなので、それに従った。
ところが、ピットを出て行くときにピットリミッターが効いていなかったため、ライドスルーのペナルティーを課されてしまった。
それでもう、すっかり遅れてしまったというわけなんだ。
今回はウイークを通してセッティングに悩んできたので、今日は何とか少しでもポイントを獲りたいと思っていただけに残念。
次はホームグランプリのムジェロだけれど、いつも以上に気合いが入りそうだよ!」
未完走 : ミカ・カリオ Ducati 20'47.302 17 Lap
「今日は本当に調子が良かった。
バイクを乗り換えるタイミングも正しかったし、いい順位で走行していた。
ヘイデンに追いついて内側から抜こうとしたが、突然彼がラインを変えたので、水たまりがある外側を通るしかなくなって滑ってしまった。
多分彼には自分が見えていなかったのだと思う。
とてもいい感じで乗れていたので今日の結果はすごく悲しい」
YAMAHA ロレンゾのチーム監督 : D・ロマニョーリ
「チームのみんなが一丸となって、ホルヘのために最高のマシンを作り上げてくれた。
そしてホルヘのほうも見事なレースで、それに応えてくれたのだ。
チームの取った作戦はとても素晴らしく、マシン交換のタイミングも絶好だった。
みんな、とてもよくやってくれた。心から感謝している。
これからまたチャンピオンシップが面白くなりそうだ」
YAMAHA ロッシのチーム監督 : D・ブリビオ
「今日はいろいろなことがありすぎた。もうこれで十分だろう。
早めのピットインという判断が間違っていたとは思わない。
実際、メランドリ他、何人かのライダーはそれでうまくいっていたのだから。
でもバレンティーノは不運にも転倒してしまった。
そしてそれがその後のペナルティーにつながり、すべてを台無しにしてしまった。
今日のようなコンディションはいつもギャンブルのようなもの。
うまくいくときもあれば、うまくいかないときもある。
今日は、まったく運が味方しなかった。
ポイントではまだ1ポイント抜かれただけなので、ここからまたトップへの返り咲きを目指して戦いを挑んでいくよ」
YAMAHA テック3 チーム監督 : H・ポンシャラル
「もっと上を目指していただけに少し残念な結果となったが、コーリンもジェームスもホームGPで素晴らしい戦いをしてチームとしての誇りを見せてくれた。
そしてテック3チームの20周年に華を添えてくれたのだ。
ただ今回は、何か大きなものが欠けていたと思う。
我々はトップ5が夢だと言ってきたが、ドライになってからのコーリンのペースを見れば、ここルマンでまた表彰台に上ることも不可能ではなかったのだ。
ウエットでは問題もあったが、ドライ用のマシンに交換してからは、あるエリアでは誰よりも速いペースで走れたのだからね。
その意味で7位という結果は残念だが、彼が確かなポテンシャルを証明してくれた。
ジェームスのほうも素晴らしかった。ウイークを通じて今回もまた大きく成長し、前の3戦と比べるとずっと良くなっている。
開幕前に起きた問題がそんなに早く解決するとは思っていないが、彼は一歩一歩、着実に本来の実力を取り戻している。
次のムジェロは雨が降らないように、そしてモンスター・ヤマハ・テック3が好成績を挙げられるよう願っている」
ヤマハ技術開発部MotoGPグループリーダー : 中島 雅彦
「今年も天候不順に悩まされることになり、十分なセットアップ時間が取れませんでしたが、序盤3戦のデータを活かした事前検討が功を奏し戦闘力のあるマシンをライダーに託すことが出来たと思います。
レースは直前まで降り続いた雨のため、ウエットコンディションでのスタートとなり、刻々と乾いて行く路面状況を見ながらマシン交換の時期をどうするかで明暗が分かれました。
ロレンソ選手がウエット、ドライとも素晴らしい走りで優勝、ヤマハの3連勝を達成してくれたことは大きな励みになりました。
ロッシ選手は早めのマシン交換で勝負しました。ウエットパッチにフロントをすくわれ転倒してしまったことは非常に残念ですが、既に次戦へ向け気持ちを切り替えています。
長いシーズンの中でこういうレースもありますが、やはり良いコンディションの中でレースをやりたかったと言うのが本音のところです」
Repsol Honda Team 監督 : 山野一彦
「今日は2人のライダーがすばらしい仕事をしてくれた。
難しいコンディションのレースでベストを尽くしてくれたことに感謝したい。
今日のコンディションの変化を考えれば、3位、4位という結果に満足している。
チーム全体のパフォーマンスはとてもよかったと感じている。
マシンのセットアップもいい方向に向かっているし、確実に前進していることを感じた。
まだ改善しなければならない部分はあるので、次のレースに向けて全力を尽くしたい。
3戦連続で表彰台に立ったダニは、チャンピオンシップでトップとの差を大幅に詰めることができた。
ダニとアンドレアが、これから優勝争いできるようなバイクを作り上げなくてはいけない。
アンドレアは、今回惜しくも表彰台を逃したが、次のイタリアはホームGPなので、さらにいいレースをしてくれることを期待している」
スズキ・チーム監督 : ポール・デニング
今日は、いつもの面白いル・マンGPでしたが、チームは良い仕事をして、ドライ、ウェットと両方に対応できる準備をしてくれました。
ウェットでのペースは悪くはありませんでした。
今シーズンは、気温などのコンディション変化でグリップが不足してしまう事に苦しんでおり、この事はブリジストンではなく我々の改善しなければいけない課題です。
今日も変わりありませんでした。
他のライバル達は、我々よりもトラクションを得ていたようでした。
最終的な結果が、それを裏付けています。
クリスもロリスも最大限の力を発揮してくれて、なんとかポイントを稼ぐ事が出来ました、
次は、ロリスのホームレスに臨みます。
その次にバルセロナも見据えて、更に進化しなければならない。」
250クラス
2位: ヘクトル・ファウベル
「今日は本当に難しいレースだった。
雨が降ったり止んだりで、路面の状況がコロコロ変わったので、最後まで集中しなければならなかった。
とにかくリスクを犯さないようにペースをキープすることを心がけた。
たくさんのライダーが転んでいたので、同じような運命にならないように全力を尽くした。
長い間、表彰台に立てていなかったし、本当にうれしい。
このレースをきっかけに、こうした戦いを続けられるようにしたい」
8位 : 青山博一
「スタートしてから全然フィーリングがつかめず、ペースを上げることができなかった。
速く走ろうとすると転びそうになり、何回もオーバーランをした。無理をすると転ぶと思ったので、探りながら走っていた。
今日は接地感が全然なかったので、止まれない、曲がれないという状態だった。
攻めたいけど攻められないという苦しいレースだった。
残念な結果だが、こういうレースで8位でフィニッシュできてよかった」
リタイア : 富沢祥也
「すごく滑りやすかった。
最初のシケインの出口でアクセルを空けるのが少し早すぎたように思う。
初めてのサーキットだったのに、天候が変わり続けたので難しい週末だった。
とはいえ、チームはすばらしいし、次戦のムジェロが楽しみだ」
1位 : J・ロレンソ Yamaha 47'52.678 146.848
「こんなシチュエーションは、今まで想像したこともなかったよ。
今日僕は、優勝して、そしてランキングトップに立ったんだ。
今シーズンはこれまで、とても慎重に、落ち着いて取り組んでいたつもりだったので、前回のヘレスでの転倒は予想外で自分にとても腹が立った。
でも今日の優勝で、その失敗をしっかりと埋め合わせることができたと思う。
チームの作戦が完璧だったので、ウエットタイヤでもドライタイヤでも常にいいペースをキープできた。
ウエットタイヤのままあれだけ長く走っても、走りは好調だったし、ドライ用のマシンへの交換も絶好のタイミングだったと思う。
運も味方してくれたのだろうけれど、僕らは確かに強かったし、落ち着いていて慎重だったことが、この結果につながったのだと確信している。
決勝レースの途中でマシン交換をするのは、今回が初めての経験だったので、ちょっと緊張したけれど、意外にスムーズに対応できてトップを守ったまま復帰することもできた。
バレンティーノのことは、不運な転倒があり残念だった。でも今は僕らふたりでランキング1位と2位につけていて、ポイント差もほんの僅かだから、ここからまた新たにチャンピオンシップが始まるという感じ。
MotoGPでの3度目の優勝を心から喜んでいるよ」
2位 : マルコ・メランドリ Kawasaki 48'10.388 145.948 17.710
「表彰台にもう1度戻れたことが信じられない。
1ヶ月半前には、シャンパンをもう1度味わえることを想像するのが非常に難しかった。
僕の人生の中でのベストなセンセーションの1つだ。
レインタイヤを履いたレース序盤は難しかった。
もしかしたら、タイヤが少し柔らか過ぎたかもしれないから、周回毎にバイク交換をしたかった。
もしかしたら、もう1周走るべきだったかもしれない。
リズムを維持して、ミスを冒さないことに努めた。
最後は、本当にグッドなレースをやり遂げた。
ムジェロは難しいだろう。
しかし、今日という日を楽しみたい。
僕のチームに、そして、カワサキ休止の後に、僕の復帰を支援してくれたカルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ)に感謝しなければいけない。
ムジェロでグッドなリザルトを獲得することは夢。
トップ10入りしたい。」
開幕から14位、6位、5位、2位のリザルトを獲得。ランク5位に浮上して、次戦は地元イタリアGPに挑戦する。
3位 : ダニ・ペドロサ Honda 48'12.571 145.838 19.893
「ウエットだった最初の数周はペースも上げられず、ポジションも落とした。
そのために早めにピットに戻り、スリックタイヤを装着したバイクに乗り換えることにした。
ロッシ(ヤマハ)も同じタイミングだったが、直後はとても滑りやすく、目の前でロッシが転んだことで、より慎重になった。
しばらくの間、濡れているところと乾いているところがわからず、この間にかなりタイムをロスした。
終盤はいいリズムで走ることができ、最終的にアンドレアをパスすることができた。
こんな難しいレースで表彰台に立てて、本当にうれしい」
4位 : アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 48'13.133 145.810 20.455
「終盤ペースが上がらず、特に最終ラップのペースが遅かった。
しかし、今大会はとても順調な3日間だった。
それだけに、表彰台に立てず、チームには申し訳ないと思っている。
今日は本当に難しかった。ウエットで十分にテストできていなかったが、ウエットのときのペースは悪くなかった。
バイクを乗り換えたときは2位だった。
もう少し早くチェンジしてもよかったが、タイミングは悪くなかったと思う。
コースに戻ったときは3番手だったし、いいリズムで走れていた。
しかし、最終ラップにダニに抜かれてしまった。終盤の彼のペースは、本当にすばらしかった」
5位 : ケーシー・ストーナー Ducati 48'23.217 145.303 30.539
「すごく残念だよ。今日は僕らにポテンシャルがあるとは全く思えなかったからね。
ウエット仕様のバイクでスタートしたけれど、ウオームアップ・ラップからトラクションが全くかからないという大きなトラブルが発生した。
フィーリングに全く満足できず、かなりタイムロスしたけれど、スリックタイヤに履き換えるほど乾いてもいなかった。
その後、交換したバイクもステアリング・ダンパーにトラブルを抱えていて、4周もするとストレートでは修正のためにアクセルから手を離さなければいけないほどだった。
その後はフィーリングがずいぶん良くなり、バイクが乗りやすくなったので、自分のポテンシャルを生かして走ることができた。
それがなければ今日は表彰台争いができたと思うけれど、こういったことはよくあるし、次は状況が良くなることを期待するしかない。
今は好きなサーキットの1つであるムジェロ(イタリアGP)を楽しみにしている。
これまでにいい結果を残しているし、今シーズンのパッケージは去年と比べて良くなっているという手応えはあるので、トップ争いができるはずだ。」
6位 : クリス・バーミューレン Suzuki 48'30.140 144.957 37.462
「本当に厳しいレースだった。他のみんなも言うだろうね。
ウエット・コンディションでスタートしたけれど、僕らはウエット路面でのテストをしていないから、エンジニアはこのコンディションに合わせてバイクをセットアップするのは相当大変そうだった。
でもいい仕事をしてくれて、フィーリングは結構良かったよ。
それがフリー走行のセッションだったら、着実に変更を加えられただろうけど…。
路面が乾き始めてロッシがクラッシュしているのが見え、まだスリックタイヤを履くほど乾いていないと思ったので、もう少しそのままでいることにした。おそらく2、3周はとどまっていただろう。
そして最後には状況が少し厳しくなったんだ。
6位フィニッシュは今シーズンのベスト・リザルトだし、ポイントもたくさん獲れた。
次のムジェロ(イタリアGP)はさらに上を目指すつもりだ。」
7位 : コーリン・エドワーズ Yamaha 48'32.869 144.822 40.191
「表彰台を狙っていたのに、実現できず残念。
ウエットタイヤで走ったレース序盤は、コーナリングがうまくいかず、ペースが上がらなかった。
そしてどんどんポジションを下げ、ほぼ最後尾まで落ちてしまうほどだった。
マシンは、まるでリアのほうに傾いているようで、フロントにまったく荷重がかからない。
それでコーナー進入がうまくいかなかった。
そのうちに何人かがピットインを始めたが、その時点では、まだウエットの部分が残っていたので、まだ早いと思い僕はもう少し様子をみた。
その後ピットインしてマシン交換したが、その時にはまた大きく遅れてしまうことになった。
というのも僕は、ソフトコンパウンドのフロントが使えないので、硬めのものを履いたが、それを暖めるまでに少し時間がかかったんだ。
危ない場面も何度かあったが、調子をつかんでからは身体を伏せてペースを上げ、どんどん抜いていった。
あのときは多分、ホルヘを除く誰よりも速いタイムだったと思う。
そんな状態で、最終的に7位に留まったのは悔しいけれど、前半戦の遅れが響いてしまったのだから仕方がない。
次のムジェロではきっといい走りを見せるよ。
あとは、もっとドライで走る時間がとれることを祈るばかり。」
8位: ロリス・カピロッシ Suzuki 48'38.099 144.562 45.421
「レース序盤にスリックタイヤへ換えたけれど、路面はかなり濡れていた。
大きなミスじゃなかったものの、ギャンブルしたのに、濡れた路面の上でミスして何度かコースオフしたせいで結果が出なかった。
リズムをキープしようとしたけれど、路面が乾いてくると十分なグリップが得られないという、昨日と同じトラブルを抱えていることに気づいた。
一生懸命頑張ったよ。ただ、残り数周でコーリン(エドワーズ)に抜かれ、抜き返すほどの速さはなかった。
ここでの仕事は終わったので、いい点だけを吸収して、次の数戦や今後のことを考えないとね。」
9位 : ジェームス・トーズランド Yamaha 48'42.985 144.320 50.307
「大変なレースだったけれど、マシン交換ではチームがとても良い判断をしてくれてとても助かった。
フラッグ・トゥ・フラッグレースは初めての経験だったので、僕は少し戸惑ってしまったが、ピットのなかは、状況の変化に素早く対応するために、常に集中してくれた。
マシン交換後はしばらくスリックタイヤを履いて濡れた路面を走るわけで、僕も集中する必要があった。
最初のひとりがピットインしたら、サインボードに'OK'サインを出すと言われていた。
そのサインを見たとき、僕の周りはまだ誰もピットインしていなかったが、結果的には絶好のタイミングでピットに戻ることができた。
ピットンアウト後は、まだ乾いていないコーナーもいくつかあったが、コースの3分の2は乾いていて、やはりスリックが必要だった。
スリックを履いてからはとても好調で、一時は7位まで上がった。でもフロントにソフトコンパウンドを履いていたので、気温が上がるにつれて厳しい状態になった。
フロントには硬めのものを選んだほうが良かったようだ。
終盤コーリンについていこうとしたときは、運悪くフロントグリップがなくなっていた。
あの時点でバトルできたのは良かったが、本当なら7位に入れたはずだと思うとちょっと悔しい気持ちだ。
最高の出来というわけにはいかなかったけれど、今回もまた一歩、前進することができたことには満足。
この調子を続ければ、次の2、3戦もきっといいレースができるだろう。」
10位 : トニー・エリアス Honda 48'45.896 144.177 53.218
「ファンにとっては面白いレースだったと思うが、我々にとっては厳しいレースだった。
スタートはよかったが、ウエットコンディションでは、あまりいいフィーリングではなかった。
その後、路面が乾いてきて、スリックタイヤを装着したバイクに乗り換えてレースを戦えたのはラッキーだった。
それからは速いラップを刻めた。
今日も、腕の力が入らず苦しいレースだったが、それでもリズムある走りができた。
腕の状態を考えれば、今日の結果には満足している。
このレースをきっかけに、次からはいい結果を残せるようにしたい。」
11位 : アレックス・デ・アンジェリス Honda 48'46.228 144.161 53.550
「今大会はセットアップに苦しんだが、決勝に向けて行った変更は、かなり手応えのあるものだった。
ウエットコンディションでは、あまりいい走りができなかった。
バイクを交換してからも何度も転びそうになったが、ペースをキープすることに全力を尽くした。
次第にいいリズムになりペースを上げることができた。
期待したような結果ではないが、次のムジェロに向けて大きく前進できたと思う。」
12位 : ニッキー・ヘイデン Honda 48'49.325 144.008 56.647
「スタートはまあまあ。
ウェットでこのバイクに乗った経験は少ししかないが、マシンの感触はかなり良くて幾つか順位を上げる事ができた。
ピットに戻ってスリックタイヤに変えてからは、最初は路面温度が低くてタイヤに熱が入らずに難しかった。
それでも一時は8位まで順位を上げたが、不運にもカリオが転倒して彼のバイクが自分に向かって滑ってきて接触してしまった。
その時の衝撃は激しくて、自分のバイクに彼のタイヤの跡がついてたぐらい。
何とか転倒せずにすんでラッキーだったが、この接触でコースを外れてタイムをロスしたし、順位も落としてしまった。
その上前輪のセンサーにダメージも受けた」
13位 : 高橋裕紀 Honda 48'49.366 144.006 56.688
「スタートはうまくいかなかったけれど、それからはテンポよく走ることができた。
ポジションも上げることができた。
そのうち、ピットに入ってバイクを交換する選手が出てきたが、スリックで走るにはまだ早いと思い、レインタイヤで引っ張ることにした。
交換のタイミングとしては、決して悪くなかったと思う。
ただ、スリックになってからはリズムよく走れず、オーバーランしたことが影響した。
終盤はニッキー(ヘイデン、ドゥカティ)とのバトルになったが、抜いても抜き返される厳しい戦いだった」
14位 : ランディ・デ・ピュニエ Honda 49'03.977 143.291 1'11.299
「今日は最悪のレースになってしまった。
チームにもファンにも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
今日はレインタイヤで走ったときに、フロントのフィーリングに自信が持てずペースを上げられなかった。
その後、スリックを履いたマシンに乗り換えたが、4コーナーでミスをして遅れてしまった。
とにかく、レインもスリックもいい走りができず、自分が期待したようなレースができなかった。
今日のレースのことは忘れて、次のイタリアGPに向けて気持ちを切り替えたい」
15位 : ニッコロ・カネパ Ducati 49'08.063 143.093 1'15.385
16位 : バレンティーノ・ロッシ Yamaha 49'28.685 131.949 2 Lap
「今日はスタートから難しい状況で、ベストの状態で乗ることができなかった。
4ラップ目までで、すでにペースが上がらないことがわかったし、思い通りにマシンを操ることができなかったんだ。
そして、たいていいつも早めの判断が功を奏してきたので、今日も早い段階でマシン交換を行った。
そのあとはタイヤを暖めなければならないことは、もちろん分かっていたけれど、あのコーナーはまだ路面が少し濡れていて、僕のほうもちょっとだけ急ぎ過ぎて転倒してしまった。
ラッキーにもピットに戻ることができたので、もう一度マシンを交換することにしたんだけれど、2度目のマシン交換では同じウエットタイヤを使わなければならないということなので、それに従った。
ところが、ピットを出て行くときにピットリミッターが効いていなかったため、ライドスルーのペナルティーを課されてしまった。
それでもう、すっかり遅れてしまったというわけなんだ。
今回はウイークを通してセッティングに悩んできたので、今日は何とか少しでもポイントを獲りたいと思っていただけに残念。
次はホームグランプリのムジェロだけれど、いつも以上に気合いが入りそうだよ!」
未完走 : ミカ・カリオ Ducati 20'47.302 17 Lap
「今日は本当に調子が良かった。
バイクを乗り換えるタイミングも正しかったし、いい順位で走行していた。
ヘイデンに追いついて内側から抜こうとしたが、突然彼がラインを変えたので、水たまりがある外側を通るしかなくなって滑ってしまった。
多分彼には自分が見えていなかったのだと思う。
とてもいい感じで乗れていたので今日の結果はすごく悲しい」
YAMAHA ロレンゾのチーム監督 : D・ロマニョーリ
「チームのみんなが一丸となって、ホルヘのために最高のマシンを作り上げてくれた。
そしてホルヘのほうも見事なレースで、それに応えてくれたのだ。
チームの取った作戦はとても素晴らしく、マシン交換のタイミングも絶好だった。
みんな、とてもよくやってくれた。心から感謝している。
これからまたチャンピオンシップが面白くなりそうだ」
YAMAHA ロッシのチーム監督 : D・ブリビオ
「今日はいろいろなことがありすぎた。もうこれで十分だろう。
早めのピットインという判断が間違っていたとは思わない。
実際、メランドリ他、何人かのライダーはそれでうまくいっていたのだから。
でもバレンティーノは不運にも転倒してしまった。
そしてそれがその後のペナルティーにつながり、すべてを台無しにしてしまった。
今日のようなコンディションはいつもギャンブルのようなもの。
うまくいくときもあれば、うまくいかないときもある。
今日は、まったく運が味方しなかった。
ポイントではまだ1ポイント抜かれただけなので、ここからまたトップへの返り咲きを目指して戦いを挑んでいくよ」
YAMAHA テック3 チーム監督 : H・ポンシャラル
「もっと上を目指していただけに少し残念な結果となったが、コーリンもジェームスもホームGPで素晴らしい戦いをしてチームとしての誇りを見せてくれた。
そしてテック3チームの20周年に華を添えてくれたのだ。
ただ今回は、何か大きなものが欠けていたと思う。
我々はトップ5が夢だと言ってきたが、ドライになってからのコーリンのペースを見れば、ここルマンでまた表彰台に上ることも不可能ではなかったのだ。
ウエットでは問題もあったが、ドライ用のマシンに交換してからは、あるエリアでは誰よりも速いペースで走れたのだからね。
その意味で7位という結果は残念だが、彼が確かなポテンシャルを証明してくれた。
ジェームスのほうも素晴らしかった。ウイークを通じて今回もまた大きく成長し、前の3戦と比べるとずっと良くなっている。
開幕前に起きた問題がそんなに早く解決するとは思っていないが、彼は一歩一歩、着実に本来の実力を取り戻している。
次のムジェロは雨が降らないように、そしてモンスター・ヤマハ・テック3が好成績を挙げられるよう願っている」
ヤマハ技術開発部MotoGPグループリーダー : 中島 雅彦
「今年も天候不順に悩まされることになり、十分なセットアップ時間が取れませんでしたが、序盤3戦のデータを活かした事前検討が功を奏し戦闘力のあるマシンをライダーに託すことが出来たと思います。
レースは直前まで降り続いた雨のため、ウエットコンディションでのスタートとなり、刻々と乾いて行く路面状況を見ながらマシン交換の時期をどうするかで明暗が分かれました。
ロレンソ選手がウエット、ドライとも素晴らしい走りで優勝、ヤマハの3連勝を達成してくれたことは大きな励みになりました。
ロッシ選手は早めのマシン交換で勝負しました。ウエットパッチにフロントをすくわれ転倒してしまったことは非常に残念ですが、既に次戦へ向け気持ちを切り替えています。
長いシーズンの中でこういうレースもありますが、やはり良いコンディションの中でレースをやりたかったと言うのが本音のところです」
Repsol Honda Team 監督 : 山野一彦
「今日は2人のライダーがすばらしい仕事をしてくれた。
難しいコンディションのレースでベストを尽くしてくれたことに感謝したい。
今日のコンディションの変化を考えれば、3位、4位という結果に満足している。
チーム全体のパフォーマンスはとてもよかったと感じている。
マシンのセットアップもいい方向に向かっているし、確実に前進していることを感じた。
まだ改善しなければならない部分はあるので、次のレースに向けて全力を尽くしたい。
3戦連続で表彰台に立ったダニは、チャンピオンシップでトップとの差を大幅に詰めることができた。
ダニとアンドレアが、これから優勝争いできるようなバイクを作り上げなくてはいけない。
アンドレアは、今回惜しくも表彰台を逃したが、次のイタリアはホームGPなので、さらにいいレースをしてくれることを期待している」
スズキ・チーム監督 : ポール・デニング
今日は、いつもの面白いル・マンGPでしたが、チームは良い仕事をして、ドライ、ウェットと両方に対応できる準備をしてくれました。
ウェットでのペースは悪くはありませんでした。
今シーズンは、気温などのコンディション変化でグリップが不足してしまう事に苦しんでおり、この事はブリジストンではなく我々の改善しなければいけない課題です。
今日も変わりありませんでした。
他のライバル達は、我々よりもトラクションを得ていたようでした。
最終的な結果が、それを裏付けています。
クリスもロリスも最大限の力を発揮してくれて、なんとかポイントを稼ぐ事が出来ました、
次は、ロリスのホームレスに臨みます。
その次にバルセロナも見据えて、更に進化しなければならない。」
250クラス
2位: ヘクトル・ファウベル
「今日は本当に難しいレースだった。
雨が降ったり止んだりで、路面の状況がコロコロ変わったので、最後まで集中しなければならなかった。
とにかくリスクを犯さないようにペースをキープすることを心がけた。
たくさんのライダーが転んでいたので、同じような運命にならないように全力を尽くした。
長い間、表彰台に立てていなかったし、本当にうれしい。
このレースをきっかけに、こうした戦いを続けられるようにしたい」
8位 : 青山博一
「スタートしてから全然フィーリングがつかめず、ペースを上げることができなかった。
速く走ろうとすると転びそうになり、何回もオーバーランをした。無理をすると転ぶと思ったので、探りながら走っていた。
今日は接地感が全然なかったので、止まれない、曲がれないという状態だった。
攻めたいけど攻められないという苦しいレースだった。
残念な結果だが、こういうレースで8位でフィニッシュできてよかった」
リタイア : 富沢祥也
「すごく滑りやすかった。
最初のシケインの出口でアクセルを空けるのが少し早すぎたように思う。
初めてのサーキットだったのに、天候が変わり続けたので難しい週末だった。
とはいえ、チームはすばらしいし、次戦のムジェロが楽しみだ」