Pegasus_rc's blog

MotoGP / SBK / BSB / 全日本ロードレース選手権 アーカイブス

B級スポット訪問(大仏編)

2009-02-22 23:22:43 | 
ある山中に崩壊著しい謎の石仏があると聞き、最近B級スポットの探求に目覚めた私は早速情報収集に取り掛かった。
しかし、場所の特定はおろか全く情報が取れない。
友人のつてを辿って地元民数人にも取材を試みるが、誰も存在を知るものは現れなかった。
はたして地元民すら知らない場所に巨大な大仏が存在する事なんてあり得るのだろうか。
この謎のスポットにいっそう興味をそそられると同時に、都市伝説化された噂が一人歩きをしているだけかもしれないと疑心暗鬼になるのであった。
この時点で得ていた情報は、小岱山という山の中腹にあり、そこに至るまで道なき道を進む事、そして巨大な大仏が崩壊しつつあると言う事だけである。

いづれにしても石仏に到達するまでには困難が予想されたので、私はその道のスペシャリストを集めたプロジェクトチームを結成し万全を期することにした。
メンバーは4名。紹介すると、
ホーリーは、医療のスペシャリスト。山中で怪我をしても安心だ。
フルハウスは、ボディビルダーで甘いマスクの怪力で、道を阻む物があれば排除してくれるだろう。
シバは、一見真面目そうだが、実は爆破及びスナイパーとして敵の攻撃を防いでくれるだろう。
そして、私は隊長として登山ルートを作成し、安全を確保しつつ全体を統率する任を受け持つ事となった。


それから明確な情報が得られないまま2週間が経過し焦りと落胆が我々を支配しそうになっていたその時、ホーリーの携帯が鳴った。
それは石仏のある場所に関する貴重な情報をもたらしてくれた。
位置がある程度特定できれば、無駄に動き回らなくて済むので計画に弾みがついた。
早速、翌日にプロジェクトを決行する事にした。

と、ここまで大げさに書いてみたが、実際は目標地点到達はかなりあっけないものとなった。
事前の情報では非常に難易度が高いものと思われていたが、進入地点が判明すれば登山道を辿るだけで難なく発見する事が出来た。

登山道も石仏周辺も最近手入れが入った形跡があり、宗教施設としても参拝者が多少なりともいる事を窺わせていた。

小岱山の南側を走る農道を走っていると、よほど注意していないと見落としてしまいそうな看板がある。
看板には「大釈迦坐像」とあった。
駐車できる場所は無く、田んぼのあぜ道に止めて徒歩で移動する事にした。
道中、急坂も足場が悪いところも無く、上り始めて10分ほどで到達してしまった。



入り口には不動明王が現れ、そこから目的の大仏までは涅槃像などの石仏が並ぶ中を歩いた。



ついに幻の巨大石仏に対面。


案内板によると、全長38.5Mで世界最大とある。本当だろうか。
胴体部分は、山の斜面を利用し作られたようだ。
崩落が見られ草が生え自然と一体化しつつある。



ご尊顔は綺麗で、やさしい表情をしている。


石仏の肩付近から見た風景。

少年の心を忘れない大人たちのちょっとした冒険でした。