goo blog サービス終了のお知らせ 

パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

理想の朝

2022年08月18日 | Weblog
8月18日(木)曇り

5時起床。
まだ涼しいうちに庭に出て、憶えているところだけを元気にラジオ体操して、ピンクと白の百日紅をひとつずつ剪って玄関に置いておく。
長い「きど」をゆっくり歩いて一回道路に出る。
塀に沿って畑の入り口まで行き土の階段を2段上って畑へ。
雑草を抜く。
「雑草という名の草はありません。どんなに小さな草にも名前があるのです。」と言った人は、草取りをした事のない人だ。
名前を知っていたら、こうも憎々しげに根こそぎ抜けないだろう。
毎朝毎朝抜いても抜いても、雑草が生えていない日はない。
今朝は胡瓜とミニトマトを採る。
昨日の朝採ったオクラと合わせてサラダにしよう。
また道路に下りて、来た方とは反対の方へ歩き、ぐるりと家を一周する形で裏口から帰る。
手にしている剪定鋏は毎朝の蜘蛛の巣払い用でもある。
田舎では益虫だの褒められる蜘蛛だが、ワタシの目の敵である。
しかし、龍之介のせいで殺虫は出来ずにただただ毎朝蜘蛛の巣を壊すのみである。
仏壇と称した場所には、亡夫の写真や愛猫の写真、両親の写真が統一感のない写真立てに入れられ置いてある。
昨夜置いた焼酎のお猪口を下げ、冷たい緑茶を置く。
さっき剪っておいた百日紅を活ける。
三日前に活けたテッポウユリはまだ枯れてはいないが、夫は百日紅の花の方が好きだろう。
夫の実家の庭にも大きな百日紅の木があった。
もう何年も行っていない。
今朝は何を食べようか。
白米3合に玄米1合合わせて炊いたご飯を一食分ずつ冷凍してある。
それを温めて、もち麦で作ったお味噌と鰹節で簡単なお味噌汁にしよう。
豚味噌と海苔佃煮の瓶を冷蔵庫から出し、自家製漬物を添える。
デザートはヨーグルトにしよう。
たっぷりかけた梅ジャムは、砂糖控えめに作ったおかげで目が覚めるほど酸っぱくて美味しいのだ。
ちょうど7時半。
NHKの朝の連続ドラマが始まる。
新潟の小さな映画館を舞台にしたこのドラマは稀に見る傑作で、ネットでの評価も高く、あとひと月で終わってしまうと思うとさみしい。
今日は金曜日。ワタシのライフワークである音訳ボランティアの活動日である。
そろそろ古希が近い身となると、車の運転もいささか自信がなくなってきた。
よって、金曜日の活動日に用事を全て合わせるようにして、食料品の買い出しなどもこの日にまとめ買いである。
夫は反対したが、大きめの冷蔵庫、そして冷凍庫が大きいタイプのものにしていて良かった。
忙しい一日が始まる。

という夢を見ていた。
ああ、なんと理想的な老後よ。
早起きして、身体動かして、丁寧な食事をして、穏やかに暮らしている68歳の自分。
見えてないけど、真っ白な髪の毛は低い位置で束ねてお団子にしているのだろう。
麻か木綿のアッパッパは品の良い蓮の花かなんかの柄で、、、
はっ!時計を見ると7時25分。
バタバタ起きてトイレ行って、洗面所の鏡に映る58歳の自分は白髪混じりのボサボサ頭。
目を鏡から真下に下ろすと、ヨレヨレでシミだらけのTシャツにヨレヨレの黒いステテコ状のパンツ。
茶の間へかけ込むと、穏やかにテレビを見ている夫と愛猫イチ。
ああ、あなた生きてるわね。いっちゃんも。
そして、近所に住む83歳の老母も元気に庭の水やりなんかしている頃であろう。
はいはい、朝ごはん、食べるのよね。
そうよね、こんなに健康体な人だもの、4歳年上とは言え病気持ちの妻より絶対長生きするわね。
ちょっとドラマ見てからでいい?
今やっているNHKの連ドラは沖縄の本土復帰50年を記念して作られたものだが、期待したほど面白くない。
いや、ただ面白くないだけなら見なきゃいいだけの話だが、あまりに粗が多いため、ネットで微に入り細に入り分析して盛り上がるという変な鑑賞法にハマっている。
15分後、案の定苛立ち「ありえない!バカなの?そんな教育だからこんなアホな子に育ったのよ。」とテレビに向かって罵詈雑言。
あ、はいはい、朝ごはん、食べるのよね。
冷凍していた食パンを焼いてバターを塗って、コーヒーと一緒にテーブルに。
「君は食べないの?」
ワタシはカフェオレとヨーグルトだけでいいかな。
あ、ヨーグルトに梅ジャム乗せるのだけは夢と一緒だ。
今日も暑くなりそうだ。
畑の草取り?
秋になったらやります。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする