パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

泉谷な一日

2014年01月14日 | おでかけ
1月14日(火)晴れ

昨年暮れの忘年会パート1でのこと。
夫の友人達と呑んだのだが、このメンバーでの飲み会は非常に居心地が良くてつい呑み過ぎる。
メンバーの中心人物なるとさん(仮名)は泉谷しげるの大ファン。
泉谷をおっかけ、北へ南へ。
忘年会の時、泉谷のライブが年明け早々にあるという話になり、「皆で行こうよ!」と盛り上がった・・・ような気がする。
夫も含めたみんな、「行こうぜ!」と盛り上がった・・・気がする。
しばらくして・・・なるとさんからチケットと泉谷のアルバムの入ったUSBメモリが届く。
ライブには予習が大事とは重々承知だが、年末の忙しさに紛れ勉強不足のまま臨むことになる。

大晦日の紅白で泉谷しげる登場の折にも、さして感慨もなく、ちょびっと後悔すらする。
ワタクシ、罵られて喜ぶMではないのだ。
彼の歌で唯一知ってる「春夏秋冬」は、いい歌だと思う。
そして、好きなドラマベスト10入り間違いなしの「Dr.コトー診療所」に出ていた漁労長しげさん役も良かった。
ゆえに、ワタクシの中での泉谷しげるは、決して嫌いな部類ではなかった。
これが「矢沢永吉」とか「北島三郎」とか「LUNA SEA」とか「L'Arc-en-Ciel」とかだったら
いくら酔っぱらってても「ライブ?行く行くっっ!!」とはならなかったと思う。
しかし、ワタクシ、何が苦手って上からものを言われるのが苦手。
ストレート過ぎるメッセージも苦手。
最近のお気に入りは、サッポロビールのCMでクドカンが「愛情は、裏返して出すものだ」と言った言葉。
それから、『熱い』のも苦手。イコール恥ずかしいと思ってしまう。
そんなワタクシゆえ、NHKホールのお客さんを罵り、ストレートな言葉で客を煽る泉谷しげるには、少しついていけない感をおぼえたのが正直な感想。

そんな気持ちを抱えたままライブの日を迎える。1月12日。
なるとさんから「1時位から、ライブ会場近くのPRONTOにいます」とメール。
開場は二時半だ。ずいぶん早い集合だなあとは思いつつ、そこで軽く何か食べればいいかと出掛けて行く。
ワタクシ的には、忘年会であったメンバーが集ってるのだろうという軽い気持ち。
行ってびっくり!
手を振るなるとさんのいるところは、テーブルをいくつも並べ、泉谷のコアなファン達が集っているところだった。
なるとさんが皆さんにワタクシ達夫婦を紹介して下さる。
ご自身がロッカーのような出で立ちの方が、バンドのメンバーの名前入りのうちわを下さるが
勉強不足なワタクシ、このうちわにかかれた名前の人が一体誰なのかすらわからん。
手作り横断幕を作ってる方もあり、ツアー名の旗のお披露目もある。
圧倒されつつ、黙々と鉄板ナポリタンを食す夫と、サンドイッチとストロベリーチョコレートモカなるものを食す妻。
なるとさんから「長丁場になるだろうから飲み物持ってきた方がいいよ」と事前に聞いていたが
それよりもチケットにある諸々の諸注意を信じ込み、飲み物はもちろん、いつもお出かけには必携のカメラなぞももちろん持たず。
しかし、このライブ、無法地帯もいいとこで、飲食可、写真も動画も撮影可。

150人定員のホールに入る。
整理番号が後ろのわりには、結構いい席をゲットできひと安心。←これは何の意味もないことを後で知る。
3時開演。
泉谷が登場した瞬間に、どどどーーーーっと舞台下に皆押し寄せ、前から3列めだというのに全くもって何も見えない状態に・・・
以前よく、娘に無理矢理連れられて行ってたロックフェスのノリと同じだ。
恐ろしいのは、それが若者ではなく、あきらかにワタクシより年上の方達ということ。
一瞬圧倒されながらも、こういう場でシラケていてはつまらない。
夫はiPhoneでひたすら撮っている。所在なげにしてるよりは、こういう逃げ場があって良かった良かった。
10曲ほど歌って、ちょっと休憩が入る。
後半が始まった瞬間、ワタクシも前に走る。
だって、せっかく「泉谷しげる」のライブ聴きにきたのに、泉谷しげるが見えないってつまらないもの。
リズムに乗り、たまにこぶしを突き上げ、ジャンプし、泉谷が舞台右袖側に来た時は「きゃーーーー」と手を握る・・・あんた、一体何年来のファンだ?
大盛り上がりのライブが終了したのは6時半頃。
しかし、これで終わりではなかった。
会場外の階段に長蛇の列。階段下にテーブルと椅子がおかれ、サイン会。
ノッペ氏が「ここからがなげーんだよ。」
なるとさんが「縁起もんだから、nさんもイズミヤにサインもらいなよ!」
お調子モンのn、いただいたうちわにサインをもらい、ツーショット、いや違う!背後霊のように後ろに夫が立つ泉谷との写真を撮ってもらう。
この時、もうすでに9時を回っている。
この後、近くのお店で、またコアなファン達による反省会が開かれるとのことだったが、
すっかりエネルギーを消耗したワタクシ達はここでおいとまいただく。
楽しくおもしろい『泉谷な一日』であった。
コメント (2)
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