昔、中央線で不気味な体験をした。トリコロールの女。肩に赤、青、白のトリコロール柄の模様を付けた不気味な女が、奇怪な行動、物理的に不可能な移動をしたのである。
電車の中で眠っていて、目が覚めた時、その女は目の前に立っていた。
あれから二十年以上の時が過ぎた。そして先日、電車の中でうつらうつらして、ふと気付いた時。また目の前に女が立っていた。ぼんやりと見上げる。トリコロールの女ではない。白いシャツが爽やかなショートカットの綺麗な女。35くらいか。
夢を見てるのかな〜と感じるくらい綺麗だったので、ぼんやりと顔を見ていたら目が合った。そしたら思わず「結婚してくんねーかな?」と言ってしまった。彼女は一瞬キョトンとして、そして「私、結婚してますから」と一言。それでハッと気が付き、「すみません」と謝ると、クスクスと笑った。寝ぼけていたと思ってくれたようだ。
何か決まりが悪いので、次の駅に着いたところで、「失礼しました」と電車を降りたが、その時もニコッと笑ってくれた。トリコロールの女は怖かったが、トリコロールでない女は最期まで爽やかだった。
電車の中で眠っていて、目が覚めた時、その女は目の前に立っていた。
あれから二十年以上の時が過ぎた。そして先日、電車の中でうつらうつらして、ふと気付いた時。また目の前に女が立っていた。ぼんやりと見上げる。トリコロールの女ではない。白いシャツが爽やかなショートカットの綺麗な女。35くらいか。
夢を見てるのかな〜と感じるくらい綺麗だったので、ぼんやりと顔を見ていたら目が合った。そしたら思わず「結婚してくんねーかな?」と言ってしまった。彼女は一瞬キョトンとして、そして「私、結婚してますから」と一言。それでハッと気が付き、「すみません」と謝ると、クスクスと笑った。寝ぼけていたと思ってくれたようだ。
何か決まりが悪いので、次の駅に着いたところで、「失礼しました」と電車を降りたが、その時もニコッと笑ってくれた。トリコロールの女は怖かったが、トリコロールでない女は最期まで爽やかだった。
トリコロールだったら、どこまでもついて来られちゃってたかも(笑)
温泉は不老不死なんかに行って、少しは癒してきたんだけど。結婚? したらと言われても相手がいないので。