ぱおんの小部屋

水郷爆釣隊隊長のひとりごと…

知識

2014-04-28 08:07:02 | Weblog
うむ。疲れやすくなっているのは間違いない。ビッグサイトで丸1日立っていると、夜にはヘロヘロになっている。日曜日、無理してでも釣りに出かけようと思っていたが、朝は起きられず、体はダルくて、結局、何もしないまま終わってしまった。

ところで、画像の本を買った。「一度も植民地になったことがない日本」。以前は迷った挙げ句に買わなかったのだが、今回、古本屋で見かけて、安かったからつい手が出た。そして、電車の中で一通り読んでみた。

しかし、内容については期待したほどではなかった。外国人が日本をどう思っているか、期待、憧れ、偏見などを彼等との会話から紹介してあり、その点は見るべきものがある。だが、それに続く筆者の意見には違和感を覚える。それは歴史にしても、政治にしても、文化にしても、知識が足りないからだ。

例をあげてみよう。
戦国から江戸にかけての時代、キリスト教の宣教師が侵略の先兵として日本を訪れた。しかし、日本は侵略されなかった。筆者はこれに対して、当時の日本が大文明国だったから侵略を諦めたのではないかと述べているが、そうではない。単に日本の武力が強大すぎて手が出せなかっただけだ。

また、日本人がヨーロッパ人を南蛮人と呼んだ理由の一つとして、食事の時にナイフで肉を切るからだと述べている。他にもいくつかの事例をあげ、だから南から来る野蛮人と思ったのだろうと推察しているが、筆者は知らないらしい、南蛮と名付けたのは中国だと。

中国は中華思想だから、中国人にとって世界の中心である中華以外は、すべて野蛮人の住む辺境である。だから中国から見て南から来る野蛮人、すなわち南蛮と呼んだのだ。日本は東側の野蛮人だから東夷である。だいたい、日本から見れば、南蛮人は南ではなく西から来るではないか。

このような基本的な知識が欠落した意見は、読んでいて辛い。本だから、その場で「それは違うよ」と言ってあげることもできない。
やはり何事にも知識というのは重要だな。知識ばかりでは役に立たないが、知識がないと恥をかく。特にこういう日本に対する意見を書く時は、日本に対する最低限の知識が必要だ。ボクももっと勉強しなければ。
コメント (2)
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