仁の会社へ

昨夜、仁の会社に商品を受け取りに行った。
足りなかった消しゴムを少し、発注しておいたのである。

北千住から半蔵門線で押上に出て、都営線で本所吾妻橋へ。そこからは徒歩である。
テクテクと歩いていくが、やけに薄暗い街である。生活の匂いがない。
工場のシャッターはみんな閉まっていて、こんな時間まで仕事をしているヤツが、他にいるのかという気がしてくる。
しかし、時計を見ると、まだ六時半、決して遅い時間ではないのである。

仁の会社が見えてきた。

中に入ると、事務の女のコが消しゴムを手渡してくれた。
仁は外出していて居ない。いや、仁だけでなく、営業マンは誰も居ないようだ。人気のない事務所に、プリンターらしき音だけが不気味に響いていた。

帰りの常磐線は、強風と事故の影響で、大幅に遅れていた。上野駅のホームには人が溢れ、大混乱になっている。

やむなく、グリーン券を購入し、グリーン車のシートに身を横たえて休息する。こういう時はグリーン車に限るのだ。

写真は車内で食べた夕食。北国駅弁シリーズ、「あぶり〆鯖の田楽寿し」だ。
以前にも食べたことがあるが、この日はほとんどの弁当が売り切れていたので、また買ってみた。
味はまぁ及第点だが、鯖はやっぱり焼き鯖の方が美味い気がするな。