幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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先着5,000人に0.1カラットのダイヤを無料で配布で大混乱(モーブッサン)毒蛇に気をつけよ

2009-06-05 | 煩悩

東京・銀座にあるパリの老舗宝石店「モーブッサン」が1日から、
先着5,000人に0.1カラットのダイヤ(5,000円相当)を無料で配布するというキャンペーンを行い、店の前に大行列ができました。
行列はどんどん増え続け、銀座の街をぐるりと回り、
最長1.5kmほどに達したそうです☆

行列に並んだ人に整理券が配られたが、実は1日だけで並んだ
5,000人全員にダイヤが渡されるわけではなかったのです。

モーブッサンによると、ダイヤは、1人ひとりに店のコンセプトや
商品の説明などをしながら配布するため、1時間に30人程度が限界だといい、
1日だけでは5,000人のうち、330人にしか配布できないという。

それを聞かされた人々で、店の外は大混乱となった。
行列に並んだ人は

「正直なところ、僕も仕事休んじゃっているので、『きょうはもらえません。
 帰ってください』では納得できないですよね。大きな声じゃ言えないけど、
 駐禁切られています、これで」と不満をあらわに。

1日に受け取れなかった人は、後日あらためて指定された日時に
来店しなければならず、自分がいつダイヤを手にできるのか、
担当者に説明を求める人が続出した。

行列に並んだ人は

「聞こえねーよ。誠意がねーよ。誠意がよー。
 こっちはもらえるっていって並んでたんだからさ」
と話した。

加えて、警備員から「並べばもらえる」と聞いて並んだものの、
整理券をもらえなかったと訴える人も現れ、混乱はさらに拡大。

この事態に、社長も大あわてで対応したようです。

「ダイヤ無料配布」に長蛇の列 混乱も


ただで配布するというサービスがブーイングの嵐に変わる。
もちろん、説明不足が一番の原因ですが、
煩悩具足の人間のすがたがあらわといった感じです。


お釈迦様にまつわる逸話を思い出します。


毒蛇に気をつけよ      ── 身を責める財宝


 久しぶりの晴れ間に誘われて、男は庭先で農具の手入れをしていた。
所々の水たまりが、長雨の名残をとどめる。
せわしく手を動かす彼の耳に、ふと往来を歩く人の、こんな会話が聞こえてきた。
「そこに、毒蛇がいるぞ。かみつかれぬように」
「ハイ、心得ております」

 言葉遣いから、托鉢の修行者らしいと分かった。
驚いた男は、"毒蛇"の所在を確かめようと、道路のほうへ回って、
恐る恐るのぞいてみた。二人の出家が悠然と歩いていくのが見える。

"あれは仏陀・釈迦牟尼とその弟子に違いない"。
かつて一度だけ見たことがある。
"はて、ところで毒蛇はどこだ?"。探して道に出ると、近くの大木の根元に、
まばゆい金銀財宝が顔を出しているではないか。
「これが毒蛇……?昔、だれかが埋め隠したのが、大雨で洗い出されたに
 違いない。こんな宝を毒蛇と間違うとは、釈迦も、まぬけやろうだ」
 "一生働いても手にできないほどの財宝、逃す手はない"。
 目の前に横たわる宝物に心奪われた男は、早速、掘り返す。
 持ち帰ると妻子は狂喜乱舞した。
 男の生活は、たちまち華美になる。豪奢な家や家財、贅を尽くした食事、
 振る舞い。
 近隣から不審の立たぬはずはなく、うわさは大風にあおられた火事の
 ように広がり、ついに王の耳にも入った。法廷に呼び出され、厳しい詮議に
 音を上げた彼は、すべてを白状した。

「かかる大枚の財宝を横領するとは、許せぬ大罪。死刑に処するが、
 三日間の猶予を与える」

 激怒した王から言い渡された罪状を、帰宅した男は家族に告げた。
「ああ、お釈迦さまは偉い。間違いなく毒蛇だった。オレがかみ殺される
 だけでなく、妻子にまで毒がまわり、大変なことになった。
 家族そろって平和に暮らせるのが何よりだ。
 財宝が、かえって身を責める道具になった」

"毒蛇"の深意が身にしみた男は、心から懺悔した。
豪邸も財物もごちそうも、一切が喜べなくなり、ただ、家族と嘆き悲しむのみだった。
 翌日、突如、王からの呼び出しがかかった。
"死刑が早まったのか"。青ざめて出廷すると、昨日とは打って変わって穏やかな
表情の王は、一言、

「おまえの罪は許す」。

 大恩赦である。キツネにつままれたような心地で男は、王の話を聞いた。
「おまえが帰る前に家臣を床下に忍ばせ、すべてを聞いた。
 釈尊のお言葉から、おまえの懺悔。考えてみると、おまえばかりが毒蛇にかまれる
 のではなかった。
 取り上げるオレも、酒色におぼれ、国を破滅させるところだった。
 財宝はお釈迦さまに使っていただこう」
 王の使いによって一部始終を聞かれた仏陀は、微笑されながら、

「この世の宝は身を苦しめる道具になることが多い。
 早速、みんなが絶対の幸福になる仏法を伝えるために使おう」
 と、お預かりになったという。

 大臣や総理まで務めた者が獄舎につながれ、毒にあてられ、悩んではいないか。
 毒蛇の被害者は、周囲に満ちている。



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