「詩」
堀口大学
難儀なところに詩は尋ねたい
ぬきさしならぬ詩が作りたい
たとえば梁(はり)も柱もないが
しかも揺るがぬ一軒の家
行と行とが支えになって
言葉と言葉がこだまし合って
果てて果てない詩が作りたい
難儀なところに詩は求めたい
★難儀なところとはどんなところでしょうか?
「楽しい詩ではなくて、自分は苦労したとか、悩んでいる暗い詩を書きたい」
ということではないと思います。
それが証拠に、大学はウイットとユーモアのある詩やエロティックな詩をたくさん書いています。
「世間や自分に妥協するような安易なところではなくて、前人未踏の心の真剣なところで書きたい」
ということだと思います。
そうでないと、人の心をほんとうに打たないからです。
詩の志がそうであるのは、とらえようとする人生はいつも前人未踏だからです。
堀口大学
難儀なところに詩は尋ねたい
ぬきさしならぬ詩が作りたい
たとえば梁(はり)も柱もないが
しかも揺るがぬ一軒の家
行と行とが支えになって
言葉と言葉がこだまし合って
果てて果てない詩が作りたい
難儀なところに詩は求めたい
★難儀なところとはどんなところでしょうか?
「楽しい詩ではなくて、自分は苦労したとか、悩んでいる暗い詩を書きたい」
ということではないと思います。
それが証拠に、大学はウイットとユーモアのある詩やエロティックな詩をたくさん書いています。
「世間や自分に妥協するような安易なところではなくて、前人未踏の心の真剣なところで書きたい」
ということだと思います。
そうでないと、人の心をほんとうに打たないからです。
詩の志がそうであるのは、とらえようとする人生はいつも前人未踏だからです。