ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

自分の言葉

2009年09月18日 | 四方山話
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コスモスは秋桜と書くくらいだから、秋の花だと思っていたけれど、でも実は7月頃から咲いている。それでもやはり、今が盛り。
が、昨年はびっちり畑にはびこって伸び放題咲いていたのに、今年は背が低くて、間隔もひろく、花も小さい。なんだか申し訳なさそうに、縮こまって咲いている。

 子供の頃過ごした田舎での学校の帰り道、コスモスの花びらを一枚置きにちぎり、空に向けて投げると、風車みたいに回転しながら舞い降りてくる様子を見て遊んだ。秋空の光が透けてピンク色が綺麗に見えた。コスモスは郷愁を感じる。と画家の原田泰司さんが、新聞に書いていた。
が、私もコスモスといえば、やはりこの色、ピンクが一番なじみが深い。
早くも始まった花粉症でくしゃみと鼻水をたらしながら(きたない話で御免なさい。)写真を撮ってきました。(撮影場所 嘉久志産業道路近辺。)


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 新しい政権が発足した。
今朝の新聞では、内閣支持率は71パーセントと出ている。
新しい総理は官僚依存の脱却を協調して、新しい閣僚の就任会見は、自分の言葉で話し、今までのような官僚の原稿を読むだけという慣例を排除した。
(一昨日の深夜放送での就任挨拶を、見るつもりで張り切っていたが、ついついもう一本と相成り、ストンと見事に眠りに落ちてしまい見そびれました。)

たまたま、この前 「天声人語」を読んでいたら 三島由紀夫の文章読本のことが書いてあり、丁度手元にあるので、私もまた読み返してみた。
それによると・・
三島由紀夫が大蔵官僚のとき、大臣の演説草稿を頼まれたことがあった。しかし書きあげると、上司は満足しなかった。根本的に書き直されたと、書いてある。
しかしその直された文は三島由紀夫も感心するほどの「名文」だった。「すべてが感情や個性的なものから離れ、心の琴線に触れる様な言葉は注意深く削除され」ていた。紋切り型の表現がちりばめられ、不特定多数に話すための、見事な出来栄えになっていたという。

ううむ、なーるほど。
後に天才作家と呼ばれるようになる三島由紀夫をうならせた「名文」なのか、お役所文章とは・・。
ルビがふってなかったばかりに、大顰蹙をかった 元総理のあの言葉も官僚の作った文だったのだ。

良く、「文は人なり」という。
今までの閣僚の就任挨拶や、国会答弁が、官僚の手によるものだったら、わざわざ難しく表現して、愚かな国民を煙に巻き、それにより自分たちを厳かな特権階級だと思わせているのではないだろうか。

みんなにわかりやすい言葉、生きた言葉はいつしか 国会から追い出されてしまったのだ。
政治が遠いと感じていたのは、こういう事にも原因の一端があったのかもしれない。

私は亡くなった田中角栄元総理が、いい政治家だったのか、国民にとって悪い政治家だったのか未だ よくわからないけど、田中元総理は官僚の作った原稿を決して読まなかったらしい。自分の言葉で国民に喋ったらしい。

民主党の「脱 官僚依存」は「脱 官僚言葉」でもあってほしい。
はじめに言葉ありき、これからの数々の国会中継や予算委員会がとっても楽しみ。

こういう小さな変革も、日本を変える源流が潜んでいるような気がするのだけど・・・
少し偉そうだけど、国政に携わる人は先憂後楽で行ってほしい。


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