ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

マイ・ラスト・ソングは?

2007年08月02日 | 四方山話

 台風直撃の予感
午後から雲行きが怪しくなってきた。いやだなぁ テレビは台風情報ばかり。
子供の頃は台風の来るのがうれしかったが 今はホント嫌!昔より断然勢力が強いんだもの。(写真は朝 少し陽が射した窓ぎわです。)

 阿久悠さんが亡くなった。

阿久悠さんと言えば あまり歌を知らない私でさえも 「あれも?これも?」と思うくらい色々な作詞をしてるんだなぁと新聞を読んで驚いたが、私は江の川高校の野球部が少し前 甲子園でベスト4になったときに記念に野球部の応援歌と作詞してくれて、学校にその碑が立っているのを知っている。

トンボは「津軽海峡冬景色」が一番好きだなぁと言ったが、しもちゃんはやっぱり「ピンクレディでしょう。」という。イリコさんはジュリーの「時の過ぎ行くままに」が好きだと言う。私は「ジョニーへの伝言」が好きだなぁ。
年を感じるね。

で歌と言うと思い出すのだが いつだか 週刊誌に出ていた久世光彦のエッセイで「マイ・ラスト・ソング」を読んでいてなんとなく 死のまぎわ、この世との別れに聴きたい歌って何かななぁと ぼんやりと考えるよになった。
尤も人が死ぬということは壮絶なもので、そんなにゆったりとはいかないだろうけど、でもせめて それくらいの気持ちのゆとりは持ちたいものだと思う。後わずかだろうからね。

久世さんのこのエッセイは、自分の人生をどんな気持ちで終わるか、個人史を重ねた形で懐かしい歌への思いを綴ったものだったのだが・・・

おかしなもので いざ考えるとなると いい子ぶって懐かしい唱歌が出てきたり。
月の砂漠とか、牧場の朝とか、里の秋とか、浜千鳥とか、今わの際に耳にするには、いいんじゃないですか。
でも歌謡曲のラストソングなら、照れくさいんですが・・・・私は断然「逢いたくて「逢いたくて」と「そっとおやすみ」だ。

私の場合は レイ・チャールズの「愛さずにいられない」を静かに流して頂いた後、私の乙女心の部分をわしづかみにしてメロメロにした「逢いたくて、逢いたくて」を流していただき、我侭言うようですが、最後に「そっとおやすみ」で〆ていただきたいのです。

話はとんでもないところに飛び火したが 私が物心ついて初めて覚えた歌謡曲は「銀座カンカン娘」です。
「上海帰りのリル」とか「星の流れに」とか「黒百合の歌」とか、その後覚えて歌った歌だが、近い将来私がおボケになっても、こういう歌が流れるとうつろな目にも一瞬何か生気が宿ったりするものなのだろうか。
私は歌の力というものはそういう意味においては想像以上に大きいものではないかと思う。

なぜなら主人の母は、アルツハイマーで晩年は何もわからず恍惚の人だったが、ただ一つ「金色夜叉の歌」♪熱海の海岸散歩する 寛一お宮のふたりずれ~
この歌だけは最後まできちんと歌えたのです。

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