ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

芥川賞受賞作『アサッテの人を読んで』

2007年08月27日 | 本の事
 何でもかんでも暑さのせいにするが、いつまで暑いの?
いくら体温調節のため 汗が出てるんだといっても ちょっと動けば水も滴るいい女?じゃなくて濡れ鼠のよう。
人間の70%は水だというから納得!納得!とばかり、飲んだり食べたりしている私たち。
「ちょっとこのケーキ 賞味期限は?このお漬物大丈夫?」などと何時もの会話でまるでゴミ箱のように食べてる超エコ人間の私たちです。なんせ捨てるところないんですから・・・
夏バテ知らずだろう?とよく言われるけど バテ気味です。
食欲がない。本当です。

 そしてこう暑いと脳味噌まで解けてしまいそうなので、暇な木馬の仕事の合間を縫って本を読む。(本当は 本読みの合間に仕事しているんですけどね。)
 
最近小説は余り読まない。ほとんどエッセイとか随筆とか、週刊誌とか。
やはり年齢から来るものなのか、どうも最近の小説の傾向に感動を覚えないと言うか、心にズシンと来なくなったのだ。昔の芥川賞ものは本当に読んだあとしばらくその思いを抱きしめていたくなるように感動した。(詳しく言えば村上春樹の後辺りからついていけなくなった。)ドメスティックバイオレンスものとか、ロリコンものとか、変質者的なものとか・・・因みに前回の「ひとり日和」もなんだかかったるい物語だったりで。
私は芥川賞は 「文藝春秋」で読む。ほとんど活字中毒気味の私は文庫本より他の作品も一緒に読めるので得した気分になるのから。

と言うわけでで読みました。『アサッテの人』
うん それなりにこういう作風もあるんだなぁと そしてするすると読んでしまった。そういう意味では年寄りにも理解できる小説かな?

ストーリーは突然失踪した叔父の心の世界を、叔父とその交通事故で亡くなった妻が書き残したいくつかの手記や日記を手がかりに追っていくという、そしてそれらの(叔父夫婦の)文章を組み合わせて小説書いていこうとする、つまり小説の中に小説が入っているという仕掛け。新しい手法なのか、仕掛けは目先が変わっていたけど、少々やり過ぎの感あり。
でも 叔父も叔母も今ここにいない、この世から逃げたまぼろしのような二人だから、文章に哀調が漂う。
叔父は吃音だったというエピソードが書かれていて、叔父が突然発する奇妙な言葉の数々「ポンパ!」「チリパッハ」「ホエミャウ」「タポンチュー」この説明がこの作者の一番言いたいところなのかもしれないが、私はそれより「チューリップ男」のところが面白く、妙に納得して笑ってしまった。
私は笑いのセンスがずれているのだろうか?

 でお料理のコーナーでないのですが、この小説の中で、朋子さん(叔母)が叔父のために作る料理が紹介されていたので 作ってみた。
「豆腐のサクサク揚げ」
……粉チーズとパセリのみじん切りを混ぜたパン粉を1センチ角の木綿豆腐にまぶしてゆく。豆腐がくずれないように慎重に。それを中温の油に入れ 待つこと数分、こがね色に揚がったサクサク揚げのサラダ菜とプチトマトに囲まれて盛り付けられる。・・・本文から。
 
味のほうは?確かにサクサク感はあるが、パセリやチーズの香りは全然しない。
けど、ウン、安上がりで簡単で いいかもです。
今日はフレンチドレッシングで頂きました。
どうぞ皆様お試しください。

で小説的には★★★かな?

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晴れ 34℃
今日は雨の予報だった、でも雨が降るどころか蒸し暑く残暑厳しい一日でした。