ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

消えたトコブシ

2007年08月19日 | 木馬の事
 暑い!
日本の夏は私をニーチェじゃないけど実存主義者にしてしまう。
連日 強烈な日射しで、アスファルトの道路や駐車場はドロドロに溶け出しそうだし、ショピングセンター前のバス停でバスを待ってる人々の顔は、汗でヌメヌメと光っていて、まるで両生類の生き物の表皮のように見える。
エアコンの効いた店を出ると、むっとした熱風の中で、すべてがグニャグニャと変形し、黒い道路が生々しさを際立たせて迫ってくるようで、思わずたじろいでしまう。
私は夏が嫌い。湿度の高い日本の夏を呪っているといってもいいくらいだ。
ちょっと外に出ると 潮吹き鯨のように汗ダクダク。頭はシャワーを浴びたようにびっしょり、夏のない国に行きたいといつも思っている。

 でまた枕が長くなったが、急に実存主義から現実主義に変わる。
一年中 暑い夏ならいいのにといつも言ってるトンボが、「プライベートビーチで遊ぶのは今夏最後だから、トコブシを捕って来る。沖のテトラに一杯引っ付いているからね。マイナスのドライバーと袋出して!10個くらいでいい?」「20個くらいがいい。同じ捕まるのなら10個より20個のほうがカッコいいよ。」

 トコブシはお醤油とお砂糖であまっ辛く煮ると美味しい。
子供の頃 田んぼで捕ったタニシを煮たように。
お鍋を用意して待っていた。けどちょっと様子を見に行ってこよう。

 というわけで海岸です。
今日の嘉久志の海岸は 家族ずれが数人 最後の夏を惜しむように遊んでいた。
どこに?いるの?目を凝らしてみたらいた!いた!沖のテトラに赤いキャップが浮いている。収穫は?トコブシは取れたの?鍋が待っているのに・・・

収穫は大きなサザエが3ヶだった。なんでもお盆前までテトラに一杯引っ付いていたトコブシも紫ウニも影も形もなかったとか。へぇ~ どこに集団移転したんだろうね。
私が鍋を煮立てて 食べようとしているのを予知して どこかに行ったのだろうか。それしか考えられない。
だってこの前 幕下付け出しの旦那と一緒に宴会したときには一杯こびり付いていたらしいから。

本日の収穫のサザエをつぼ焼きにした。大きなサザエは火にかけたら、「キューキューチュルチュル」と鳴いた。ごめんね、私が悪いんじゃないのよ、トンボのおじさんが捕ってきたのだから、恨むのならトンボを恨んでね。アーメン!
イリコさんは若いのに歯が悪いから食べられないんだって。美味しい事は小人数で、トンボと頂きました。それにしても美味しかった。来年はトコブシを絶対に捕って来るそうです。期待してます。

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