※今回も依田さんがレポートを書いてくださいました。
3~4年前ならこの時期、サクラスミレが満開でした。昨年、今年は5月なのにスミレはもう終わりに近づいています。そんな中今年最後のスミレ観察会を10時にスタートさせました。参加者は山井さん夫妻、渡辺さん、鈴木さん、塚田さん、小林さん、植原さん、依田夫婦の9人。
最初に、早朝の高原に来て下見してくれました山井さんが水ヶ森林道を100メートルぐらい行ったところにエゾノタチツボスミレがたくさん咲いているくぼ地があるというのでそこに向かいました。途中の道端で2輪ササバギンランに出会いました。乙女高原のエゾノタチツボスミレは全体に小型ですが探すとかなりあちらこちらで見つかりますが、このくぼ地では一か所としてはかなりの数を見ることができました。
次はどこに移動しようかと考えましたが、残っているスミレを見つけながら観察する事に決め移動しました。サクラスミレ、エゾノタチツボスミレ、タチツボスミレ、マンジュリカ、ツボスミレ、アカネスミレ、ソラムキタチツボスミレは観察できましたが、もう新しいものは見つかりませんでした。
スミレと共にこの時季見ごろを迎える満開のズミの木、クリンソウ、レンゲツツジは今年もおおいに楽しましてくれそうです。
エゾハルゼミが泣き叫ぶ中で植原さんよりセミのぬけがらの雌雄の見方、クリンソウの遺伝子型の見分け方を教わりました。
スミレ観察会は今後も継続していきたいと思いますが、時期、回数、場所等、難しい事柄がいくつか出てきています、参加者の皆さんに「来年もご協力をお願いします」と述べ、今年の観察会を終了しました。
私は、今回3回のスミレ観察会で来年に向けてのちょっとした観察ポイントを考えています。自宅に帰ってからの事ですので観察会では話しませんでしたが、過去の観察会では、1回目の観察会で、1~2輪しか見ていなかったマンジュリカを、また見ない年もありましたが、今年は2回、3回の観察会でたくさん見たという事です。しかも、かなり大型で容姿もよいスミレでした。それだけではなく1輪は写真で見る限り10数年前箱根で見た、ミョウジンスミレそのもののようでした。妻もそれは知っていて唇弁の奥を見ていたようです、妻はその時は言いませんでしたが唇弁の奥は白かったそうですのでマンジュリカでした。ミョウジンスミレも見たいと思いますが、サクラスミレ+マンジュリカ=アルガスミレももう一度見たいと思っています。マンジュリカがたくさん見つかった事は可能性を感じさせてくれます。
夏の乙女高原の山野草も見に来てください。シカ柵で覆った乙女高原の初めての夏、素晴らしい出会いが待っている事を期待します。
乙女高原の春の行事、スミレ観察会にご参加いただいた大勢の皆様ありがとうございました。
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