乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

「日本植物友の会」の乙女高原案内

2016年09月01日 | 乙女高原案内人
乙女高原フォーラムや乙女高原自然観察会にもきていただいたことのある多田多恵子さん。植物に関するたくさんの著書もあります。その多田さんがお仲間を連れて乙女高原へくることになり、ファンクラブ・乙女高原案内人に草原の案内をリクエスト。三枝さんと内藤さんが引き受けてくださいました。そして、内藤さんがそのレポートを書いてくださいました。


 9月1日、多田多恵子さん引率の植物愛好会の乙女高原観察旅行に道先案内人として同行いたしました。観察会は予定より30分遅れの10時30分にスタート。出発直前に餌付けされてしまった狐が参加者のサブザックをくわえて持ち去るトラブルが発生。

 往路は林道左側の遊歩道を三枝さんが先導し私が最後尾を歩くことにしました。楽しみにしていた多田さんのお話は聞けませんでしたが、参加者はとても植物に詳しい人ばかりで、木道(12時に到着)までの間に20種近くの種名を教えていただきました。その殆どが私には初見、初耳のものばかり。コミヤマカタバミの群落は開花時には、きっと美しい花畑となるだろうとのこと。来春が待ち遠しくなりました。花芽を付けたタマガワホトトギスの小株が二つあり、久しぶりの出会いにホットしました。

 グリーンロッジ到着が12時50分となったので乙女高原内の散策は午前の部と午後の部を合わせて昼食後に行うことにしました。13時30分からの散策に先がけ乙女高原ファンクラブの四つのミッションの活動の意義とその活動例をお話してから、10年以上前のパンフレット、チラシ等に載った百花繚乱のカラー写真を見てもらいました。シカ柵設置前の昨年までは花の個体数が激減していたこと。シカ柵設置後の今年は個体数が思いのほか回復し、また数種が復活し改めてシカの食害の大きかったことを痛感していることを伝えました。

 散策は森のコースから入り草原のコースを下り途中でレンゲのコースを回り駐車場へ出る道順としました。富士山のビューポイントでは、あいにく雲がかかり美しい姿を見ることが出来ず残念でした。乙女高原のピーク1700米の「ヨモギ頭」では「御料局三角点」について説明してから草原のコースに戻りました。久々に姿を見せた「モリアザミ、セイタカトウヒレン、ハバヤマボクチ」が一か所にまとまっている所を案内。

 調査のため2010年に先行設置したシカ柵の内外の生育状況を昨年撮った写真と見比べて観察してもらいました。帰路は三枝さんの先導で湿地のアケボノソウを見てから、より安全のため早めに林道に出て一路焼山峠へ。予定時間より30分遅れの16時に到着。何よりもケガ人もなく天候にも恵まれた観察会となりました。

 私にとってもとても収穫の多い観察会となりました。ありがとうございました。私自身の反省点としては、話をするときトランシーバを使い参加者皆さんに伝わるようにすべきだったこと。
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