5 月14日は前後も含めて雨の予報だったので、前日13日に中止・延期の決定をしました。21日は朝からいい天気でした。私は皆さんより一足先にロッジ駐車場に着いて、準備を始めました。
倉庫から杭やロープを出し始めたら、こんな早くから古屋さんが来てくださいました。古屋さんには「ツツジのコース」の杭やロープを軽トラで運んでいただきました。「ツツジのコース」は一番遠いので、荷物の持ち運びが大変だからです。
9時になったら、スタッフの打ち合わせを始めました。今日の作業は山梨県・山梨市・乙女高原ファンクラブの共催(協働)作業です。今日1日の流れや留意点を確認しました。打ち合わせが終わったら、参加者の受付を始めました。
受付が終わった人からロープの結び方を練習してもらいました。「とっくり結び」という、簡単にはほどけない結び方です(マスターしておくと便利ですよ!)。
9時半から全体で打ち合わせを行いました。本来ならここで「はじめの会」をし、主催者あいさつなどをするのですが、延期の場合は省略することになっていました。ですが、「はじまり」の「けじめ」をしっかりつけたかったし、全体で注意すべき点を共有したかったので、打ち合わせのみ、行いました。また、この場で、(株)田丸様から御寄附をいただきました。今年で20年目!! もう20年も毎年、御寄附をいただいております。ありがたいことです。
全体打ち合わせが終わったら、各班ごとに打ち合わせをして、出発してもらいました。
今年は「延期」になってしまったので、参加者が30人と、例年のほぼ半分。その人数でいつもと同じだけの作業をしなくてはならないので、大変でした。杭を一本一本、大きなハンマーで打ち直します。ロープを延ばしていって、はじから杭に結んでいきます。疲れて、ふと足元に視点を落とすと、たくさんのサクラスミレやフデリンドウの花。癒されます。また、レンゲツツジの蕾も大きくオレンジ色になってきました・・・と思っていたら、一部、もう咲き始めていて、びっくり。早すぎます。森の中からはキビタキやツツドリ、アオバトの声が聞こえてきます。
「ツツジコース」のロープが大幅に足りなくなってしまいました。2年連続です。ミステリーなんかではなく、何か構造的な課題があるのだと思います。たぶん前年の草刈ボランティアでロープをしまう時に。反面、こういった作業で「間違い」や「過不足」が生じるのは、ある意味、やむをえないので、正確さを求めすぎてギスギスしてしまうより、むしろ、「ああ足りなかったのねー」とおおらかに構えた方がいいとも思います。とはいえ、本部まで足りないロープを取りに行くのは、まったくもって一苦労だったと思います。来年は、2年連続して足りなかったことを念頭に、「ツツジ・コース」には少し多めに予備ロープを準備しようと思います。
11時過ぎには作業が終わったので、「終わり」の「けじめ」を付けました。「無理ふり」して挨拶をお願いした方々、申し訳ありませんでした。
片付けを済ませ、有志で楽しくお弁当を食べました。お弁当を食べたのは10人でした。ここで反省会をしました。
・ロープの結び方は「ゆるく」ではなく「普通に」でよいのではないか。
・下準備の折りに杭を打ってしまったほうがいいのではないか。
といった意見が出ました。遊歩道に出席された方は、ご意見ご感想等をお寄せくださいね。来年の作業に生かします。
天気がよかったせいか、乙女高原にはたくさんの方が訪れ、さっそく遊歩道を歩いていました。お花のパンフレットを配ったりしました。
午後からは、10人で草原内の若木を刈り取る作業を2時間ほど行いました。時々、この作業をしないと、草原が森に飲み込まれてしまいます。ちょうど今は、レンゲツツジはまだ葉を出していませんが、シラカバやダケカンバ、ドロノキ、ミズナラなどは芽吹いています。「緑の葉が出ている」のを目印に木を伐ればいいから、見分けるのが割と楽でした。
と同時進行で、ロープにいろいろなカードを結束バンドで取り付ける作業も行いました。
全部で80枚くらいです。咲いている花を紹介するカード、「遊歩道に入らないで」「花や虫などを取らないで」という注意喚起のカード、現在地を示す地図カードなどです。今年は新機軸としてセルフガイドとして使える「自然観察カード」も試作してみました。たとえば、「枯れてしまったウラジロモミの木が、いつ枯れてしまい、以前はどうだったのか」などを教えてくれるカードです。乙女高原に行ったら、ぜひ探してみてください。
あーあ、今日はとても疲れました。
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