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乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

マルハナバチ調べ隊 8月2日 報告

2015年08月02日 | マルハナバチ調べ隊
参加者は11人。午前中はラインセンサス調査。結果は以下の通り。

Aさん
・ミー 計26頭 (→ノハラアザミ14,ノアザミ1,クガイソウ6,クルマバナ4,ヤマハギ1)
・トラ 計04頭 (→ノハラアザミ3,ノアザミ1)
・オオ 計09頭 (→マルバダケブキ2,クガイソウ7)

Bさん
・ミー 計38頭 (→ノハラアザミ18,ノアザミ2,クガイソウ12,クルマバナ1,ヤマハギ1,タチフウロ4)
・トラ 計04頭 (→ノハラアザミ3,ウツボグサ1)
・オオ 計09頭 (→マルバダケブキ2,クガイソウ7)

マルハナバチ・ラインセンサスといっても,人によって見ているマルハナバチは少しずつ違っているので,数も違ってくるのは当然です。マルハナバチ総数はAさんが39頭,Bさんが51頭。多い方の51頭としても,この時期にしては,はやり少ないです。ですが,昨年の11頭と比べると,少し回復している感じがしました。ちなみに今までの8月のマルハナバチ・ラインセンサス調査の結果は以下の通りです。

(年) (天気) (マルハナバチ総数)
・2004  曇    47
・2005  ?    64
・2006  曇   295 (最高)
・2007  曇    49
・2008  曇    68
・2009  曇    63
・2010  曇    47
・2011  曇    35
・2012  晴    65
・2013  曇    69
・2014 曇 11 (最低)
・2015 晴 51

午後から、いよいよマルハナバチ紙芝居をさくやくん・はなちゃんの二人の小学生がやってくれたそうです。いやー、聞きたかったなあ。もっとも、事前に三枝さんがシナリオを書いてくださり、それを読めばいいようになっていました。さすが、準備万端だと思いました。

紙芝居の後は、いよいよ待ち伏せ調査。自分で決めた花の前で15分間マルハナバチを待ち伏せし、記録します。結果は以下の通りでした。

・マルハナダケブキ 調査者4人 合計55分 合計26頭(トラ1,オオ20,ミー4,ホン?1) 1時間当たり28頭
・クガイソウ 調査者6人 合計90分 合計23頭(トラ1,オオ8,ミー14) 1時間当たり15頭
・ヤマハギ 調査者1人 合計15分 合計10頭(トラ1,オオ1,ミー8) 1時間当たり40頭
・ノハラアザミ 調査者1人 合計15分 合計04頭(ミー4) 1時間当たり16頭
・イケマ 調査者1人 合計10分 合計02頭(トラ1,オオ1) 1時間当たり12頭

最後に一言感想を書いていただき、調べ隊を終わりにしたそうです。

・マルハナバチのかんさつができて よかったです。わかりました(子ども)
・おーちゃん,みーちゃんが見れてよかった。最後のまくらなげが楽しかったでーす。また来たい(子ども)
・ホンシュウハイイロマルハナバチが見れてうれしかった。かみしばいをして、ちょっとはずかしかった。うるさかった。ちょっとわかりやすかった(子ども)
・ほんちゃんを見られてうれしかった。紙芝居はたいくつの4文字で終わった。大人以外、みんなまともに聞いてなくて、イライラした(子ども)
・おおちゃん、みいちゃんをみて、うれしかったです(子ども)
・昨年よりマルハナバチを見ることができました。楽しかったです。今年、シカ柵ができると会報から知りました。乙女高原の花畑が復活することを祈ります(大人)
・マルハナバチの紙芝居を作ってみました。わかりやすかったと。マルハナバチの見分けがやっとつくようになりました(大人)
・暑かったが、日陰は涼しく,さわやかだった。マルハナバチも、前回に比べると多くいて、よかった。シカ柵内にオミナエシやワレモコウが多く,マツムシソウもあって,すばらしかった。早くシカ柵が完成するとよいと思う。子どもたちがマルハナバチの紙芝居をやって、ほほえましかった(大人)
・乙女高原でも30℃あり暑かったが,日を遮れるところでは涼しく,快適でした。先生のいない調べ隊は初めてで、寂しかったですが,さくやくん・はなちゃんの紙芝居、早口で緊張感が伝わってきました(大人)

マルハナバチ調べ隊その1

2015年06月28日 | マルハナバチ調べ隊

いい天気でした。
草原の健康診断のためにマルハナバチの動向を調べる「マルハナバチ調べ隊」の13年目です。



梅雨の合間のとってもいい天気だったにも関わらず,午前中のラインセンサス調査は0。マルハナバチに一匹も出会うことができませんでした。

でも、自然観察のネタはいっぱい。
草原の遊歩道に生えてきたキノコの裏側を、手鏡で観察。



午後から待ち伏せ調査をするわけにもいかず、観察会に切り換え。

そこで、大発見。
なななんと、ギンリョウソウの花を訪れるトラマルハナバチの姿を初めて確認!!
写真に撮ろうとしたら、マルハナバチは飛び去ってしまいましたが、これがマルハナバチが止まっていたギンリョウソウです。



ロッジのドアにあるホワイトボードの「掲示板」には、旬の情報が載っています。
乙女高原に来られたときには、ご活用ください。


2014年度第3回 マルハナバチ調べ隊

2014年09月07日 | マルハナバチ調べ隊


 どうも今年のマルハナバチ調べ隊は天気に恵まれません。とはいえ,夏の会は普通に曇りだったのに,ラインセンサスで見られた個体数が極端に少なかったことはすでにメールマガジン312号で報告しました。
  http://fruits.jp/~otomefc/maga312.html

 最後のマルハナバチ調べ隊は雨でした。で,参加者なし・・・ではなく,世話人のSさんとお孫さんのひなちゃんが来てくれました。雨とはいっても時々は止んでいたし,何種類かの花は咲いていたし,せっかくひなちゃんも来ていて,しかもレインウェアを着て,やる気満々。これでは,ラインセンサス調査をやらないわけにはいきません。

 歩いてみてびっくり。結構ちゃんといるのです,マルハナバチ。1時間で52頭カウントできました。まあまあの数です。で,問題なのはその中身。いつもの年だとこの時期にもトラやオオなど他のマルハナバチも結構見られるのに,ほぼミヤマだけ。ミヤマは乙女高原のマルハナバチの中でも一番の寒冷地仕様で,この時期にたくさんいるのは理解できますが,それにしても,他のマルハナバチが少なすぎるような気がします。これもシカの影響?・・・ぼくの杞憂だったらいいのですが・・・。

 こんなにたくさんマルハナバチが見られるなら,はなちゃんにも来てもらって,マルハナバチの紙芝居をしてもらったらよかったなあと思いました。



みーちゃん(ミヤママルハナバチ)がタムラソウを訪れている写真。何の変哲もない写真に見えるかもしれませんが,タムラソウはアザミに似ていますが,蜜が少ないのかマルハナバチが訪れているのを見た記憶はほとんどありません。めずらしい写真なんです(もう花も少なくて,「蜜が少ない!」なんて贅沢言ってられなくなった?)

2014年第2回マルハナバチ調べ隊

2014年08月03日 | マルハナバチ調べ隊

参加者13人。参加者の中に子どもたちがいたので,とてもにぎやかな会になりました。

紙芝居を使ってマルハナバチの説明を終え,さて,出発・・・と思ったら雨。
仕方がないので,ロッジの中で雨宿り。
雨がやんだところでマルハナバチのラインセンサス調査に出発しました。

ところが,マルハナバチにはまったく出会えることができませんでした。

仕方がないので,お昼を食べ,午後からリベンジ。


ようやくマルハナバチに出会うことができました。
でも,その数11匹。この時期としては少なすぎです。


2004~13年までの10年で8月調査の平均は80頭,最低でも35頭でしたから,今年はマルハナバチの数が極端に少ないことがわかります。マルハナバチは花から花へ花粉を運ぶ送粉者として乙女高原の草原生態系の維持になくてはならない存在です。「シカ食害によって花が減る→マルハナバチが減る→さらに花が減る」という負の連鎖が危惧されます。

2回のラインセンサス調査で今日の調べ隊を終わりにしました。


マルハナバチ調べ隊~初夏編

2014年06月29日 | マルハナバチ調べ隊

11年目となるマルハナバチ調べ隊。今年第1回目の調査を行いました。
ところが,いつものように紙芝居を終え,草原を一周してもマルハナバチが2頭しか確認できませんでした。今までも雨のためハチが飛ばないということはありましたが,こんなにいい天気に恵まれたのに2頭というのは,今までありませんでした。


今年はもうレンゲツツジのシーズンが終わってしまったからでしょうか。
シカ食害のためアヤメが少なくなったのも効いている気がします。

これでは(こんなにマルハナバチが少ないと)午後の待ち伏せ調査はできないので,代わりに,ブナじいさんまでの自然観察ハイクに代えました。