アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

国民を裸の王様にする世論調査…

2009年03月26日 | Weblog
   世論調査は非公表に…調査の意味がないって?

 長崎カステラと法テラス…どっちが有名か?世論調査を待つまでもなく、長崎カステラでしょう。内閣府の調査では、「法テラス」の名前も業務内容も知らない人は、67%ということです(知っている人は、9.5%)。「法テラス」…法廷で食べるカステラとは全然違います。「トラブルを抱えていても訴える手段が解らない。適切な解決方法を知りたい」と、いう人ヘ情報提供や支援・援助をする…。

 内閣府は、「法テラス」についてどうやって調査したか…全国成人男女3,000人を対象に面接方式で…だそうです。

 Y大新聞社と、「元祖投げる借金王」が4月から在籍するW大学で、民主党に対する有権者のイメージ調査をした(共同世論調査、面接方式)。結果、イメージは悪化していることがわかったそうな…。政治資金規正法違反…つい最近まで、「みんながやっていた」。小沢さんが、続投宣言(3月24日夜)したのも、「何で今更、この時期に!抗戦しても勝算あり」という判断からでしょう。

 この世論調査、政治関連で頻繁に行われています。統計的社会調査で、「社会構成員全員に聞くことなく、その社会集団が概ねどのような意見を持っているのかを比較的安価・短期間で知ることができる」…世論調査で世論が形成される危惧はないのか?あるでしょう!杞憂に終わりそうもないです。

 「世論」、実に都合のいい言葉。世論を味方につけると、これは強いです。 私は、この60年間、ただの一度も世論調査の被調査者に選ばれたことはありませんし、「世論調査に答えた」と、自慢する人に会ったこともありません。ゲスの勘ぐりですが、「適当に作ってるんじゃないの?」とも思ったり…。
 イラク戦争の時の、新聞社の世論調査はひどかった。6年前なので、古い話なのか新しい話なのかは受け取り手の判断ですが。全国の有権者から無作為抽出した数千人を対象にした調査と謳っているのに、Y大新聞とA大新聞の世論調査の結果が、正反対でした。これは大変なことですよ。「世論は、世論調査の結果で左右される時代」ですから。Y新聞の読者は、「国民がイラク戦争を支持している」と確信するし、A新聞の読者は、「やっぱり、世論は戦争は反対だよね」と、信じます。
 数字の操作が行われなかったとしても、両新聞社のイデオロギーの違いから、質問の仕方に誘導があった場合は、結果に反映されることは間違いありません。

 新聞社は、どーも怪しい。では、NHKの世論調査はどうか?NHKの世論調査には、個人面接法、配付回収法、郵送法、電話法があります。調査方法は、その名の通りです。
 最近もっぱら使われているのが、「電話法」。RDD(Random Digit Dialing)方式。電話番号をランダムに発生させ、その番号に電話をかける。これも、誘導できるんじゃないかと思います。電話をかける時間帯だって、迷惑を考えれば昼間が良い。しかし、昼間、家にいるのは高齢者か病気の人。「電話をかけた世帯の対象者から、調査相手を等確率で選ぶ」のだそうですが、この意味がよく分からない。難しい言葉を並べて説明する…これは庶民をナメています。「ランダムに電話をかけておきながら、世帯の対象者って誰?」「さらに、調査相手って誰?」「等確率ってどんな確率?」。よく分からない調査です。

 内閣府でも新聞社でも、NHKでも、いくらでも世論調査をしてください。しかし、国民に発表しないでいただきたい。問い合わせに盛大に回答すればよい。「世論調査」として、信頼出来ない結果を公表されると、本来の世論に影響しますから。操作可能、信頼できない結果でも、「世論調査」と、公表されると国民は(無意識下であっても)影響されます。…裸の王様にされます。それほど国民はバカじゃないって? ・・・。

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