アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

暗くなるのが早いから、ブラックフライディー!?

2020年12月01日 | Weblog
    カミサンなんですがね、真面目なのは評価できます。がぁ、真面目すぎるんです。まあ、「おもしろい」といえば、おもしろいのですがね。

 いつもトラブルになるのは、概数ですね。
 時刻が、「5時27分」とします。私は、「もう5時半だよ」と、言います。カミサンは、「5時27分です!」と言います。私は、「概算ってモノを小学校で習わなかったのかねぇ!」と、弱々しく反撃します…。強く反撃に出ると、その後が怖い。
    眞子様が小室さんと結婚したら、国庫から「1億5250万円」が支給される。私が夫婦の話題作りのため、「1億5000万円もらえるんだって!」と、話しかけると、「1億5250万円です!」と。あまりにも真面目なため、概数ってものを認めたくない。「概数=いい加減、ふしだら、詐欺、泥棒、カッパライ、脳萎縮・・・」そんな意識なのでしょう。たった3分、わずか250万円で口喧嘩をしたくないのですがね。
 駐車場では、少しでも斜めに駐めると、「曲がってるぅ!」と。「このぐらいいいでしょ」と、軽く抗弁します。次のカミサンのセリフは、決まっています。「ほかの人に迷惑をかけるでしょう!」それを言われると、OKが出るまで、ひたすら真っ直ぐに駐車するしかありません。 

 そんな真面目なカミサンではありますが、「言い間違い」では、王様クラス。言い間違いを鵜呑みにした私が、対外的に大きなミスをしたこともありました。それ以来、「絶対信じないぞ」と決めています。しかし、自信満々で言われると、「そうですかぁ!そうだったんだぁ!」と、信じちゃうんですよ…。

 で、このたびはカミサン独特のモノの考え方なんですがね。11月27日は、「ブラックフライディー」でした。カミサンは、どうして「ブラックフライディー」と呼ばれるのかを考えました。そして、出した結論は…
 「11月も4週目となると、日暮れが早い。すぐに暗くなるのでブラック!金曜日ならブラックフライディー!コレ、ホント!」
 堂々と、珍説を発表!これには、私も、久しぶりに腹を抱えて笑わせていただきました。なんという、「田舎くさい 庶民的な ブラックフライディー」であることか!

 かく言うカミサン、30数年前のボストン在住時代は、感謝祭(11月の第四木曜日)では、七面鳥を焼き、マッシュポテト・コーンブレッド・パンプキンパイを作ってくれました。翌日のブラックフライディーは、シアーズ(デパート)へ行き、一抱えもの衣服を買ってきたのです。ですから、ブラックフライディーの意味は知っていたはず。それが30年経つと、「日没が早いからブラック!」笑っちゃいます。

 近年、日本でも、「ブラックフライディー」と、称して大売り出しが行われるようになっております。米国では、感謝祭(サースデイ)で売れ残ったモノを、翌日(フライディー)、半値近くまで下げて売るのが通例になっております。同じ商品が半額で買えるなら、消費者は買います。よって売り上げが膨大になる。大きな黒字となる。黒字の金曜日で、「ブラックフライディー」これ、ホント。

 なぬ?「赤字とか黒字とかは、日本語でしょ?英語でもレッドとかブラックとかいうの?」って?それが日本の文化と英語圏の文化の奇妙な符合の一つなのですが、同じなんです。赤字は、「go into the red(be in the red)」。黒字は、「go into the black(be in the black)」。

 なぬ?「辞書で黒字を調べたら、surplus となっていたぞ」って?そうだよね、その下を見てもblackは、出てこないしね。その辞書、捨てた方がいいかも。私が拾って売ります。(surplusの説明でblackが出てくる辞書はないでしょう)

 なぬ?「カミサンは、さぞ真面目に七面鳥を焼いたんだろうなぁ」って?
 レシピに超忠実に、「なんじゃこれ?」というぐらい大きなオーブンで焼きましたねえ!(米国の家庭用オーブンは、子どもが「かくれんぼ」で入ることができるほど大きいです。七面鳥が丸ごと焼ける大きさということなのでしょう)あと、マッシュポテト、 コーンブレッド、 パンプキンパイ…最近、作ってくれませんわ。
 「5時半」ではなく、「5時27分18秒34」と、言うと、作ってくれるかなぁ。