9月はいろんなことのあった1ヶ月だった。
昨年から今年にかけて亡くなった方の記念会も開かれた。
そして今日また1人の大切な人が亡くなっていたことを知る。
最近『終活』が話題になる。
走り続けている時には意識しないけれど、走り続けている時こそゴールの迎え方を考えていないとね、とも思う。
自分はどんな死に方をしたいだろう。
多分そういうことは若い時からよく考えていたと思う。
10代の頃から老後のことを考えてた変わった女子だった。
ある時、好きだった男の子に告白した時に
「お前のことは好きだけど、付き合うと別れた後に友だちでいられなくなるから、付き合えない」と言われたことがある。
その時に私はどうしていいかわからなくなってしまった。
彼にしてみれば正直な気持ちだったんだろう。
お互いに好きだった。そして変に真面目な私たちだった。
自分にも相手にも誠実だったその彼は、やっぱり仕事でも頭角を表して今や世界で活躍するすごい人になった。まあ昔からすごい人だったけどね。
本当の意味で人を大切にする人だったと思う。
その場限りの恋愛感情より長く続く友情を大事にしたいということだった、と今になればわかる。
彼の生き方を通して人としての誠実さを教えてもらえた。
いろんな人がいていろんな価値観がある。
たまに価値観が合わない人と出くわすと自分が揺らぐこともある。
でも「時が解決する」というのはきっとある。自分の人生がどうだったか死ぬ時にはわかる。失敗したなと思ったときはもう同じ失敗をしないようにすればいい。
誠実さはいずれ時を経て大きな実を結ぶ。
件の彼とは結局その後少し付き合って卒業とともに別れた。
その後も友情は続いている(はず)(笑)。
私と友だちでいてくれてありがとう。
ずっとあなたに誇れる私でありたいと今でも思う。
人生を通じて全ての出会いには意味がある。
これからも知り合えた全ての人を大切にしていきたい。
そして死ぬ時には人生すべてにありがとうと言いたい。
「私があなたと知り合えたことを
私があなたを愛してたことを
死ぬまで死ぬまで誇りにしたいから」
(「VOYAGER〜日付のない墓標」松任谷由実作詞・作曲)