オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

映画『雨に唄えば』(ネタバレあり)

2015-05-07 | おすすめ映画

 

私の好きな映画ベスト5に入る映画です。
前にDVD持ってたはずなのにどっかいっちゃったのでゴールデンウィーク前に買いました。
自宅作業の合間を縫って映画鑑賞をしました。
つくづくほんとに素晴らしい映画です。


今回買ったスペシャル版は本編だけでなく出演者や監督などのインタビューの音声解説も入っているので映画製作の裏話もわかって余計に楽しめました。
この映画が撮影されたのは1952年。
まさに空前の映画ブームの頃。ゴールデンウィークという言葉の語源も映画から来てるそうで映画関係の仕事が花形職業だった頃です。 当時のMGMの撮影所には4000人もの人がいて俳優、監督、脚本家、大道具、小道具、衣装、音楽監督、作曲家、オーケストラも抱えていたといいます。


この『雨に唄えば』の時代背景は1920年頃。テーマはサイレント(無声映画)からトーキー(有声映画)に切り替わる時代の映画制作にまつわる裏話。ジーン・ケリー演じるドンは映画の中でも映画スターです。
当時からもう人気俳優だったベテランのジーンにひきかえヒロインを演じたデビー・レイノルズは撮影当時まだ19歳でこれが初ヒロイン作。撮影までにジーン・ケリーからダンスの猛特訓があったようなことを裏話で語られてました。
ジーンの相手役のドナルド・オコナーは子役時代からキャリアは積んでいたもののこれといった出世作がなく、この『雨に唄えば』の大ヒットでその後ひっぱりだこになったそうですね。


主役の3人を囲む脇役陣も個性的な俳優さんばかり。
映画の中で意地悪でしたたかでKY(空気読めない)な大女優をつとめるジーン・ヘイゲン、製作会社の社長役ミラード・ミッチェル、映画監督役のダグラス・フォーリー、キャラの立つ人たちが多くてどのシーンも楽しい。


涙あり笑いあり。
盛りだくさんの1時間43分です。


この映画の中で大好きな曲。
雨の中で歌われるジーン・ケリーの「雨に唄えば」。 
この映画のハイライト・シーンの1つです。 





当時は映画もテープ撮影の時代。
ミュージカル映画のセリフ、音楽、演技(ダンス)、歌、このスムーズなコンビンネーションプレーの素晴らしさ。
今見ても何の違和感も感じないこのシーンの1つ1つの製作がいかに大変だったことか・・。


iPhoneで動画を録って、それに自宅パソコンで編集したり音楽をつけたりはたまた音声を編集したりが当たり前の・・今の人たちには何ら珍しくもないことなんでしょうけど、それだけにこのスゴ技の数々の後ろにある当時の人たちの努力を感じます。
個人的にはこの映画の楽曲の素晴らしさ、編曲やオーケストレーションの素晴らしさ、そして俳優さんたちの歌とダンスの素晴らしさに改めて感動します。

私の大好きなドナルド・オコナーの『Make 'Em Laugh』。
このクライマックスの2回の壁の駆け上りバック転シーンは一歩間違えると首の骨を折ることにもなりかねないシーンで、本人も命がけの大チャレンジだったそうです。感動ですね。






雨に唄えば 50周年記念版 スペシャル・エディション [DVD]
ジーン・ケリー,デビー・レイノルズ,ドナルド・オコーナー
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