嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え | |
岸見 一郎,古賀 史健 | |
ダイヤモンド社 |
『嫌われる勇気』
以前から勧められて読んでみたいと思っていた本。
ようやく読みました。
アルフレッド・アドラーはフロイト、ユングと並ぶ心理学の三大巨頭の1人だそうですが、私は大学時代に心理学を学んでいたにもかかわらず全くその名前を知りませんでした。
最近アドラーが一気に注目を集めているということで、読んでみたかったのですが、なるほどーーという感じです。
この本はアドラーの哲学を学んでそれを生き方の指針にしてる「先生」と呼ばれる「哲人」と、人生に思い悩む「青年」の対話の形で書かれています。
「人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸福になれる」というアドラーの哲学。
本書を読み終えた後は爽やかな読後感で、少し心が軽くなったような気がします。
もし人間関係に悩む人がいたらうってつけの1冊かもしれないですね。
簡単に要約すると、
1.人生にトラウマなどは存在しない。(原因論ではなくて目的論で考える)
2.ほんとうの幸福感には他者からの承認を必要としない。
3.人生最大の嘘は「いま、ここ」にスポットライトを当てることから逃げること。
タイトルの『嫌われる勇気』。
このちょっとショッキングなタイトルに思わず怖じけづいてしまう人は多いと思います。
でもアドラーのこの考え方を取り入れたからと言って、人から疎んじられる「嫌われ者」になるわけではなく、むしろ自分をとりまく世界と、愛に満ちた自由な友情を築きつつ生きていけるようになるんじゃないかなと思います。
興味を持たれた方はぜひご一読を。
私にとってもあなたにとってもたった1度きりの人生。
自分に与えられた役目と使命を力一杯実感しながら幸せに生きていきたいですね。